2007年02月22日 (木) | 編集 |

「バブルへGO!!」を観に行ってきました。
バブル・・・この映画の舞台は1990年。
という事は11歳の頃なのでまだ俺が小学5〜6年生だった時ですね。
さすがにこの頃ではまだまだバブルの恩恵は授かってなく、雲の上の出来事でした。
ディスコ、お立ち台、扇子・・・
語り継がれてきた“それ”は一部の人々が作り出した妄想だったんじゃないのか。
そんなのは夢物語だよ、と。
俺よりも下の世代の人は言うでしょう。
けれどこの映画を見て、改めて思い知る。
これは現実だったんだ、と。
誰もが浮かれていた時代。
お金が、お金が、お金が狂喜乱舞していた時代。
それが「バブル」という、日本人が味わった一瞬の夢。
しかしもう二度とそんな時代はやってこない。
タイムマシンに乗らない限り。
バブルが崩壊した原因。
それは大蔵省が発表した規制が引き金となったのだ。
ならばそれを止めれば歴史は変わるのか?
日本経済の崩壊が止められるのか?
「偶然」タイムマシンが完成した2007年3月―――
日本のバブル崩壊を止める為に、一人の女性がその時代に送られる事になった。
1990年。バブル絶頂の時代へ。
戦国よりも、幕末よりもハイテンションな、その時代へ。
そんな光景は、今の時代を生きてきた、そしてこれからも生きていく僕らにどう映るのだろうか。
バブルの記憶が残る20代後半以上の人は勿論必見ですが、
むしろその記憶がない20代前半以下の人にこそ見てもらいたい。
その愚かさを。
けれども憧れるその時代を。
あのホイチョイ・プロダクションズがおくる最強のエンターテイメント、
「バブルへGO!!」でバブルの世界へとダイブ!!
・・・する前に、予備知識が必要です。
ホイチョイ・プロダクションズが26年以上に渡ってビックコミック・スピリッツ上で連載を続ける、
「気まぐれコンセプト」という作品。
いつの時代もその時のトレンドを風刺してきたこの作品こそが、
僕らをバブル時代へと引き戻してくれる。
そんな「気まぐれコンセプト」と「バブルでGO!!」を両方見比べつつ、
映画、そして「気まコン」について語ってみたいと思います。
どうぞ!!
■【これがバブルだ!!「気まぐれコンセプト」から学ぶバブルの象徴】

バブルから現代へ。
その間に一番変わったモノと言えば僕らのライフスタイルではないだろうか。
17年前には想像も尽かなかったであろう、
携帯電話の普及と、インターネットの存在。
この二つが無い世界というのを、現代に生きる人たちは想像できるだろうか??
しかしそれはつい15年くらい前は当たり前の世界だったのだ。
連絡を取る時とかどうするの??
待ち合わせ場所は?
調べ物とかどうする??
そんな答えが、バブルの時のライフスタイルがこの本には描かれている。
例えばふとした気になってる事を調べようと思った時。
今であれば・・・

「ググれ!」
これ一つで片付いてしまう。
ネットに繋がる環境さえあれば、その答えは数秒で出てしまうのだ。
ではネットが無い時代はどうしていたのか??

誰かに電話して聞いていた(っつか、このサービスって実在するんでしょうか??)
インターネットに完全に依存しちゃってる人達からすると、
ネット環境がなくなってしまうともう不便で不便で仕方ありません。
ただ、ネット環境は最悪無くても生きてけます。
繋がってなくても、「不便」で済まされる場合もあるのですが・・・
携帯電話だけは無いと非常に不便です。
1億人総携帯電話時代とも言われてる現代。
一人一人に直で繋がる電話番号があります。
ほんの20年前までは、電話と言えば家庭の固定電話でした。
しかし、持ち歩く事の出来る固定電話=携帯電話が登場したのです。

でかっ!
ショルダーバックのように、肩からぶらさげて持ち運ぶ電話。
ポケットの中に入れて持ち運べるなんて夢のまた夢の時代。
料金も1分かけてだけで何百円という時代。国際電話か!
けれど、そんな携帯電話を持つというのもバブル時代のステータスの象徴でした。
「バブルでGO!!」でもそんなでかすぎる携帯電話が登場。
映画イメージポスターで阿部寛が持ってるのがそれですね。
確かにあの時代からすれば、薄くて小さくてカメラも撮れて音楽も聴けてテレビも見れちゃう、
そんな携帯なんて実現するなんてもう思いもよらぬ事だったでしょう。

デジタル放送であるワンセグが見れる携帯
1990年⇒2007年の17年で携帯はここまで進化した・・・
正直もう頭打ちのような気もしますが、
きっと10年後にここをもう一度見た時、ワンセグ“しか”見れない携帯だなんて・・・
とか言う日が来るんでしょうか。技術の進歩ってすげえ。
そんな技術の移り変わりを、少しずつ垣間見る事が出来る「気まぐれコンセプト」。
まさに20年以上連載を続けてるからこそ、それが可能なんだなぁと。
バブルの姿をありのまま描いてる作品というのは、
現在入手可能なマンガの中では数少ないんですよ、実際・・・

ボディコンとか

タクシーと止めるのに札束をちらつかせるバブリーマンとか

ジュリアナのお立ち台とか
当時連載されてた作品を読んでみると、確かにこの辺って描かれてるんですよね。
漫画はその時代の空気を映す鏡、とも言われますが
「気まぐれコンセプト」はもう完全に再現しちゃってるよなぁ。
まさに“近代トレンドの教科書”と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか?
この20数年の、日本がどう移り変わっていったのか。
それを濃く理解する事が出来る素晴らしい本だなぁと。
そんなトレンドをうまく風刺し、その時代の匂いを感じる事が出来る作りは、
まさにホイチョイならでは。
そしてこの本は1冊読みきるのに相当の時間を要します。
20年という年月は軽くない。
様々な事件、流行、人物たちが入れ替わり立ち替わりで時代を作っていった。
そんな時代を読み解くには、やはり時間が必要だ。
しかしそれだけの時間をかける価値が、この本にはある。
昔を知ってこその、今なのだ。
今を語る為には、昔と比較する必要がある。
歴史を知らぬ者に、今は語れない。
いや、語れるのかもしれない。けれどそこに重みはない。
自分の語りに、重みをつけよう。「気まぐれコンセプト」を読めば、きっと重みがつくハズ。
■【原案は04年に掲載された気まコン長編、「バブルでGO!!」を読み解く】

今回映画となった「バブルでGO!!」は元々原案があって、
2004年にスピリッツに掲載された「バブル崩壊を阻止せよ!」が元になってます。

「タイムマシンに乗って89年暮れに行き、バブル崩壊を止めて来て貰いたい」
コミックではタイムマシンがエレベーターですが、映画ではドラム式洗濯機、
コミックでは89年暮れですが、映画では90年3月と細かい仕様変更はアリ。
まあ何よりも主人公がヒライじゃなくて広末涼子扮するキャバクラ娘(?)
になってる所が何とも親しみやすくていい感じです。
広末と言えばバブル崩壊後、暗い話題が多い中で
その清純さで僕らを癒し続けてくれた真のアイドル!!
・・・でした。
ドコモのポケベルのCMで完全に心を掴まれ、
しばらく広末!広末!みたいな状態でしたね。
各雑誌の表紙が広末で、今のエビちゃんくらい露出されてたんですからね。
広末涼子物語とかがヤンジャンで掲載されてた記憶があるんですけど、
あれって単行本とかで残ってないのかなぁ。
というわけで20代後半の男性にとっては広末は忘れられない存在なのではないでしょうか。

まあこの辺りから何かおかしくなってしまいましたが・・・
けど昔の動画を見るとやっぱり可愛いんだよなぁ。
なんつーか、汚せない可愛さがありました。(実際抜けないアイドル?みたいに言われてた時も)
<参考>
⇒広末涼子 - DoCoMo PocketBell『自己紹介』.
⇒広末涼子 - NTT DoCoMo PocketBell『クリスマスベルをならそう篇』
⇒広末涼子 docomo CM cat
⇒広末涼子のチラッ
そんな広末が主役で活躍する映画をこうしてまた見られるなんて、
何か感慨深いものがあります。なんつーか、これぞプチタイムマシンみたいな感情。
(実際はヤフーBBのCMやら映画やらで活躍はしていたのですが、やはり全盛期を知ってると…)
映画を見てると一児の母とは思えなくなります。
途中ダンス(?)を披露するシーンとか見るとより一層そう思いますね。
さらには競泳水着!を披露するシーンとかを見てると、
完全に昔にタイムスリップしてしまいます。
広末自身も昔のあの時に戻りたいのかな?とか思ってしまいますが、
結婚して幸せになってるハズの彼女がそう思う事はない・・・ですよね?
というわけで広末は90年代、バブル絶頂の時期へとタイムスリップするわけですが・・・

ティラミスが流行りだした時代
もうね、画面いっぱいに懐かしいテイストが登場。
特にプリンセス・プリンセスの「Diamonds」が流れ出した時はちょっと鳥肌モノ。
まさにこの曲こそが、その時代を現してるよなぁ。絶妙な選曲です。
そして今も昔も活躍している阿部寛がまた素晴らしい出来。
コメディな役からシリアスな役まで違和感なく出来るのは彼ならでは。
ホント幅広い人です。
あとは豪華な友情出演の数々。
ちょっと無理がある(!?)方もいらっしゃいましたが、
若返ったあの面々を見てると何かもう感慨深くなりますよ。

「カネボウの水着モデルになる前の飯島直子じゃないか!」
・・・17年の月日って重いなぁ。
とにかくこの映画、様々な伏線が序盤から張っており、
それが見事に消化されていく後半の盛り上がり方は異常。
2時間ほぼノンストップで楽しませてくれる極上のエンターテイメント作品ですよ。
特に俺と同じ年代の20代後半〜30から40代の人に是非見てもらいたいですね。
そして冒頭でも言いましたが、その「事実」を知る為にも、
若い人たちにも見てもらいたい傑作。(特にこんな世代に?w)
確かにそこには「夢」があったんだ。
夢と希望溢れる仕上がりにしたホイチョイ・プロダクションズの手際にひれ伏すと共に、
今後ともますます「気まぐれコンセプト」に期待してしまいます。
タイムパラドックス等々になる所は多々ありましたが、
それをあれこれ言う作品ではありません。
あくまでこれは「エンターテイメント」なんですから。
バブルという時代にタイムスリップし、その時代を駆け巡る!!
さながら時空旅行みたいな感覚に浸れて、さらには気分爽快。
「バブルへGO!!」は文句なしにオススメできる傑作です。是非映画館へどうぞ!
(出来れば「気まぐれコンセプト」で事前準備を!)
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<参考>
⇒「バブルへGO!!」公式サイト
⇒超映画批評『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』90点(100点満点中)
⇒ファミコンを知らない小中学生が急増中 orz
タイムマシンと言えば奇しくも(?)スピリッツ誌上でその題材を扱った作品が連載開始してます。

「地平線でダンス」
タイムマシンという題材に積極的に取り組んだ作品なんですが、
これを柏木ハルコ先生がやるとは思いもよらなかったなぁ・・・
「いぬ」の時代から柏木先生の作品は見続けてますが、
基本的に男女の「性」をフューチャーする印象が強かったので。
ただ「鬼虫」でその方向性の一つというか、引き出しが一つ開けられた印象があったので、
びっくりする程意外ではなかったです。
むしろこういう題材こそ描きたかったのではないかと。
エロコメディも楽しいですが、こういうSF的テーマもしっくりくるんですよね。
さてこの作品で提示されてるタイムマシンの定義。

タイムマシンが完成した時点より以前の過去に戻ることはできない
これ言われちゃうと「バブルでGO!!」の定義は完全に崩れるんですがw
まあ、それは言っても仕方ないので置いておきましょう。
この「地平線でダンス」が今後どういった方向に進んでいくのか。
タイムマシンが完成するのか?
人類は科学を超越する事が出来るのか?
これまであまり例を見ないテーマでの連載だけに、
どういった展開で物語を進めていくのかが見物。
どれだけ読者に「タイムマシン理論」を納得させるかが鍵になってくると思うのですが・・・
ちなみにタイムマシンがあったらいつの時代に戻りたいかと言うと・・・
小学校かな。けど勉強したくないから大学生だな。(大学生でも勉強はありますが)
最後に。
「気まぐれコンセプト」では今年起こったあの事件の予知(!?)を、
1999年にしてました。それがこれです。

あるある大辞典
・・・予知というか、推測ですけど。
もうこの頃からずっと怪しまれてたんでしょうねぇ。
それから8年後、こんな風になるとは・・・いや、それこそが遅かったんでしょうかね?
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凄い十代の女性が現れたものです
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輝かしく、軽薄だったあの時代この記事へのコメント
最後のバナナw
あるある事件のことは
やっぱりって感じなんですかね。
あるある事件のことは
やっぱりって感じなんですかね。
2007/02/22(木) 16:50:17 | URL | #-[ 編集]
「あるある」が出鱈目なことばかり言ってたのは常識でした。実験のやり方とかがまるで無茶苦茶で、少しでも理系の素養のある人間には受け入れがたい代物です。その裏で情報提供や見返りとしての賄賂があったのではないかというのは、想像に難くありません.
しかし、捏造はさすがに予想外でしたけどね。
しかし、捏造はさすがに予想外でしたけどね。
2007/02/22(木) 19:04:56 | URL | #-[ 編集]
今回の記事は何となく硬派で、読ませた。
面白かったです。
面白かったです。
2007/02/22(木) 23:23:23 | URL | いっせい #ZSz8xKwo[ 編集]
90年生まれですけど何か?
2007/02/23(金) 03:14:30 | URL | #uf1u1bj2[ 編集]
ジュリアナは勤め先の近くにあったので、毎朝ジュリアナの前を通って通勤してました。
とはいえ、そこがジュリアナだと知ったのは、転勤した後だったり。
気まぐれコンセプトは、読めば楽しめるのは楽しめるのだが、別に読まなくても気にならないマンガです。
このマンガ、『ワンレン』の絵が大抵『ロングボブ』なのがどうしても引っかかる。
『ワンレングス』の意味を知らないのか?と、いつも違和感を感じる。
とはいえ、そこがジュリアナだと知ったのは、転勤した後だったり。
気まぐれコンセプトは、読めば楽しめるのは楽しめるのだが、別に読まなくても気にならないマンガです。
このマンガ、『ワンレン』の絵が大抵『ロングボブ』なのがどうしても引っかかる。
『ワンレングス』の意味を知らないのか?と、いつも違和感を感じる。
たかすぃさん世代には信じられないかもしれませんが、バブルの時代は「女子大生」が世界で一番増長している人種と言われるほど持てはやされていました。
それが今では「小学生女児」のパンツが見えた見えないで大騒ぎする時代になろうとは、誰が予想したでしょうか!?
時代の流れって怖いね♪
それが今では「小学生女児」のパンツが見えた見えないで大騒ぎする時代になろうとは、誰が予想したでしょうか!?
時代の流れって怖いね♪
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