マンガがあればいーのだ。
ただいま開店休業中。けどたまに更新するので見捨てないで・・・
「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2008年マンガベスト30+α!(後編)
2009年02月04日 (水) | 編集 |
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マンガに埋もれたい。

面白い漫画に埋もれる事。
それはマンガ読みにとって一番の幸せだろう。
たった1冊の小さな本が、僕らを「全く別世界」へと誘ってくれる。
自分1人ではきっと体験も経験も出来ないような世界を味わえる喜び。

それは正に至福の時。

面白い作品を読んでる時のあのワクワク感は何度味わってもいい。
読み終わるのが惜しくなる。もっと読んでいたくなる。
少しずつ、少しずつ残りページが少なくなっていく事が悲しくなる。
けれどページを捲る手は止まらない。だって面白いんだもの。しょうがないじゃないか。

もっとずっと読んでいたい。

面白い作品は、僕らの生きるエネルギーになるから。

そしてその「面白い」は、繋がっていく。
だって皆マンガが好きだから。
「面白い」は、広がっていくんだ。

そんな輪の一つになりたくてこんなブログをやってます。
2008年も沢山の面白い作品に出会えた事を感謝して。
さあこの「面白い」を、繋いでいこう。

大変長らくお待たせしました。2008年ランキング、15位から1位の発表です。
それではどうぞ!


◆<ランキング対象>
 ・2008年に単行本が発売した作品&連載された作品
 ・ジャンルは特に問わない。

◆<参考リンク>
 ・「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2008年マンガベスト30+α!(前編)
 ・「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2008年マンガベスト30+α!(後編)
 ・「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2008年マンガベスト30+α!(番外編)

 ※更新次第、随時リンク張っていく予定です。


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【第15位】 恋愛ラボ 作:宮原 るり
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恋愛ラボ 2 (まんがタイムコミックス)

一番勢いに乗ってる4コマ漫画作家といえば宮原るり先生ではないだろうか。

とにかくスピード感がある。キャラ達がみんな総テンション高っ!!なので勢いが違う。
そんな中でもしっかりと構成された起承転結の上手さ。
しっかりとした基本の中で、愛すべきキャラたちが暴走し続ける。
それらが最高にガッチリ組み合わさってこの面白さを産み出してるのだろう。

そう、愛すべきキャラたち、ここが重要だ。
宮原るり先生のキャラたちは実にニヤニヤさせてくれる。
眉目秀麗な生徒会長が恋に恋する変人だったり、
そんな恋愛研究に巻き込まれてしまってつい意地を張ってしまって墓穴を掘り続けたり。
けどみんないい子。そんでもって一生懸命。
それぞれ持つ「弱さ」を、見事にキャラへの愛着感に変換させてしまうその手腕。
一見暴走してるんだけど、ギリギリのところで踏みとどまって笑いを生み出すそのバランス感。




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正に暴走ハイスピード・ニヤリングラブ4コマとでも名付けたい。ちょっと長いな。

宮原るり先生の作品で一番オススメなのは、実はこの作品ではなく「みそララ」だったりする。
こちらは舞台が女子高ではなく、デザイナー事務所で働くOLが主人公。
より宮原るり劇場を堪能したい人はこちらも超オススメ。
ちなみに「恋愛ラボ」と「みそララ」は舞台設定が一緒の為、度々クロスオーバーする。
両方読むと「恋愛ラボ」のキャラ達に更に愛情が沸く事間違いなし。

他にも「となりのネネコさん」などは単行本以外でもWEBで読む事が出来るので
自分に合うかどうかをここで確かめてみてもいいかもしれない。
その際には是非茶道部の木下さんに一緒に悶えませんかー!好きなの木下さん・・・

4コマ漫画、沢山ありすぎてどれを読んでいいか分からない!という方に、
ぜひ今4コマ界で最高峰の面白さを誇る、宮原るり劇場をオススメしたいです。
「恋愛ラボ」「みそララ」「となりのネネコさん」・・・全部が衝撃的に面白いという奇跡。
貴方の本棚に、こんなにも愛らしい彼女たちを納めてみてはいかがでしょうか。

笑いあり、涙あり、ニヤニヤあり。3拍子揃った4コマ読んで明日への活力を。オススメです。

<参考>
「恋愛ラボ」から入る、宮原るりの人情アホっ子劇場


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【第14位】 町でうわさの天狗の子 作:岩本 ナオ
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町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス)

こんな世界を何の違和感もなく描けるという奇跡。

主人公・秋姫は天狗と人間のハーフ。
彼女は他の子とはちょっと違う。だって天狗の子だから。
けれど彼女は普通の女の子。
普通に恋をして、キャーキャーして、悩み苦しむ普通の女子高生。
ただちょっと人より力が強くて、色々なものが見えてしまうだけなのだ。

そんな設定を、どうしてこんなに“普通”に描けるのか。

おそらくどこかに歪みみたいなものが生じてもおかしくないハズなのに、
そこにあるのはほのぼの・ラブコメに他ならない。え、何だなんなのこの感覚。
リアルでもファンタジーでもない、その曖昧さの中に確かに少女マンガの世界がある。
一歩間違えばムチャクチャになってしまいそうなこの世界観を、
ここまで見事に調和させて、読者を引き込んでいくその手腕はお見事としか言いようがない。




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ヒロイン・秋姫は天狗とかそんなの関係なく、ただ恋をしたい、好きな人と一緒にいたいだけなのだ。

憧れていたタケルくん。幼馴染の瞬ちゃん。
未だ気付いていないお互いの気持ち。
楽しさとほろ苦さが入り混じった恋愛模様と、このほのぼの世界観が妙にマッチしすぎてて
何故か妙にハマってしまう。これが岩本ナオ先生の味なのか。

だって1巻の表紙で、いきなりメロンパンをかじってるヒロインですよ?
ある意味前代未聞じゃないですか。とっても規模が小さな規格外。
そんなほのぼのしてる雰囲気の中で、ヒロインが天狗の子というミスマッチ。
全てがアンバランスだけど、それを楽しみながら読むのがまた乙なのかもしれませんね。

岩本ナオ先生の作品はこれ以外に「Yesterday、Yes a day 」や
雨無村役場産業課兼観光係」なども読んだが、正直そこまで惹かれなかった。
いや勿論面白いのだけれど、この「天狗の子」の絶妙さには到底及ばない。

非日常の世界へ、優しく溶け込める感覚。

そこで繰り広げられるこの恋愛物語を楽しむ事で、
まるでこの世界からの逃避してるかのような気持ちよさがあるのかもしれない。
この不思議な感覚は、一度体験してみると病みつきになるかも。ただ好き嫌いはあるのかな。
ハマってしまったら抜け出せない、心地よいぬるま湯のような感じ。

2008年各方面で高い支持を得た、岩本ナオの作品に一度度触れてみてはいかが?


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【第13位】 君に届け 作:椎名 軽穂
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君に届け 7 (7) (マーガレットコミックス)

やっぱり「君届」は今の少女漫画界で一歩抜けてる存在だと思う。

2006、2007年と大きな注目を集めたせいか、
やはり2008年はやや失速気味に見られてしまった感がある。
それもそのハズだ。注目を集めた分だけ、ハードルが高くなってるから。
そのハードルを取り除いて改めて見てみると、やはりこの作品の質はズバ抜けてる。

あっという間にその世界へと惹き込まれる魅力。
爽子の気持ちの一つ一つが、心に染み込むからこそ惹き込まれていくのだろう。
1ページ1ページ捲るごとに、積み重なっていく気持ち。
気がつけばどっぷり浸かってしまう「君届」ワールド。
切なく胸をギュッと締め付ける、キュン度はまだまだ健在だと思い知らされるのだ。





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その「想い」はあまりにもシンプルで、ピュアだ。だからこそストレートに心に響く。

中々進展しない二人。
「両想い」というだけでは、この二人の距離はまだ縮まらない。
彼女の中に染み付いたものは、そんな簡単に払拭できるものではなかった。
そんな爽子のピュアホワイトに読者は陥落ていったのだけれど、
だからこそ乗り越えなきゃいけない壁がある。

7巻の終盤から8巻にかけ、この作品はその壁にぶち当たった。
そしてそれは9巻も続いていくのだろう。これは正に正念場だ。
恋愛は、ピュアホワイトだけではない。それだけで片付けてはいけないんだ。
一緒にいたい、抱きしめたい、独占したい。
自分だけのものにしたいという気持ちが、爽子の心を締め付ける。

それは純粋だからこそより苦しむ、苦悩と葛藤。

少しずつ溶けていった彼女の心。
それを溶かしていった風早もまた、その壁に初めて苦しむ事になる。
最初から恐ろしいほどのクオリティで続いてた「君届」が遂に見せる、本気モード。
全てはこの先にある、僕らを感動の渦に叩き込む伏線にすぎない。

今、この時期はこの作品にとって必要不可欠なのだ。
そして再び僕らは酔いしれる事になるのだろう。
これが少女マンガというものか、と。
おそらく10巻ぐらいでそれを僕らは堪能できるのではないかと思っている。

それはきっと2009年末。僕らはその歴史的な瞬間をきっと目撃する。嗚呼、楽しみで堪らないよ。


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【第12位】 放浪息子 作:志村 貴子
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放浪息子 (8) (BEAM COMIX)

もう単純に、「あ、この作品好きだな」って思ってしまう。

志村貴子先生が描く作品は、いつも不思議な魅力がある。
言葉では上手く言えない、透明な魅力。
優しいんだけど尖ってて、柔らかそうなんだけど怪我をしそうな。
相反するものが詰まってて、それらが素敵すぎる程調和している。

そんな志村先生の作品で一番好きなのがこの「放浪息子」なのだ。

元々は「敷居の住人」から初めて志村ワールドに触れ、あっという間に引き込まれた。
どういうところが面白い?って聞かれても、上手く言葉にして伝えられない。
志村貴子ワールドの雰囲気は見て読んでもらう事でしか分かってもらえないと思う。
傑作とも名高い「青い花」を始め、「ラヴ・バズ」「どうにかなる日々」なども大好きなのだけれど
この「放浪息子」が紡ぐ世界はまさにその魅力の全てが詰め込まれてると断言できる。




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女の子になりたくて女装する二鳥くん。
男の子になりたくて男装する高槻くん。
そんな二人が交差して、周りの人達とも交差していって、少しずつ成長していく。
心の成長、身体の成長、その二つが少しずつ色々なものを変えていくのだ。
その緩やかな心の移り変わりを、どうしてもこんなに優しく描けるのか。
そしてそんな優しさの中に潜む、アッサリとした残酷さもまた志村節の真骨頂なのかもしれない。

それにしても昨年はランキングに入れ忘れてしまったので今年は入れられてほっと一安心。
何より今年は一番好きなキャラである末広安那ちゃんがガッツリ出てきたのが嬉しすぎる!!
この展開はなかなかどうしてニヤけちゃうよ。
何つーか安那ちゃんみたいな子って昔からの憧れみたいなのがあって。
少年時代に、年上でこんな子と付き合ってみたかった。多分永遠の憧れなんだろうなぁ。

特に去年は女装モノが脚光を浴びた気もしますが、
そういう流行りものとかじゃなく、真剣に優しく「男の子」「女の子」を見つめた作品。
志村先生が描く思春期って、もどかしいほどに思春期しててそれがまた心地よいから困ったモノ。

素敵。

そんな言葉が怖いぐらい似合うこの思春期物語、ぜひ一緒に味わってみませんか。


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【第11位】 こえでおしごと! 作:紺野 あずれ
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こえでおしごと!(1) (ガムコミックスプラス) (ガムコミックスプラス)

エロゲの声優王に、私はなる!!(女子高生が)

と、女子高生がエロゲの声優になる話なんですよー!(繰り返した)
いやぁ、これはもう設定だけですでに勝ちというか、やられましたね!
ワクワクするじゃないですか。何ていうか、S心を刺激する設定じゃないですか。
しかもこれを描いてるのが紺野あずれ先生というのがまた・・・!

エロゲ声優×女子高生×紺野あずれ先生

何この黄金方程式・・・!!
これで面白くないわけがない、エロくないわけないよ!!
だって「非日常クラスメイト」とかで見事なるふたなりを魅せてくれた偉大なる方が、
こんな素晴らしすぎるテーマで描く作品なんて。考えただけで汁出そう。

というわけで絶大なる期待をして読み始めたら・・・こいつは期待以上でした。




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だって、これはエロい。

ピュアな女子高生が恥ずかしがりながらエロい台詞を言うというその行為ッッ
いい。これはいい!
恥ずかしい台詞を言わせる。言わせちゃう!
赤面、赤面、また赤面!

そんな赤面の果てにあるトリップ・・・!

何つーか、シチュエーションだけで興奮できるってすごいですよね。
指一本触れずに、このエロスが出来上がるという神秘。
これぞエロスの真髄。
紺野あずれ先生はまた一つ伝説を残してくれたのです。

「安易な萌え」が氾濫するこの状態の中、また違った方向で進化を魅せてくれた作品。
おっぱいを見たいだけじゃない。ぱんつを見たいだけじゃない。
恥ずかしがるその顔を、姿を僕らは見たいんだ・・・!!
声って大事だと思うんですよね。心に一番残るのって、実は声だと僕は思っています。

何気にエロゲ声優界の事情とか、その他諸々も色々勉強になったりと、
漫画的な面白さもたっぷり兼ね備えた逸品。
また一つ、楽しみな作品が増えた事に喜びを隠せないのです。

エロスと面白さの融合。一粒で二度美味しいのがオトクですね。


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【第10位】 初恋限定。 作:河下 水希
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初恋限定。 4 (4) (ジャンプコミックス)

やっぱり河下先生はすごかった。

傑作「いちご100%」連載終了から2年。
河下先生が新たなテーマとして選んだのは“初恋オムニバス”
ただでさえジャンプでは難しいとされる「オムニバス」と、
21世紀以降のジャンプで鬼門とされる「恋愛」モノ、その二つを組み合わせたんですからね。
果たしてそんなのジャンプでやっていけるのか?・・・なーんて、そんな心配は一切してませんでした。

だって・・・河下先生なら、河下先生ならやってくれる!!

それは絶対の信頼。
「いちご100%」の素晴らしさ、その後に発表した読みきり等々を見てきたからこそ、
河下先生が半端なものを描かないという事を知っている。
だから・・・大丈夫。僕らは安心して楽しめばいい。




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トキめいた。

連載前から感じていた期待通り、河下先生は見事なる初恋オムニバスを展開。
同時期に連載していた「To LOVEる」との差別化を図る為、極力お色気は少なめに、
純粋に恋愛要素をメインに据えて真っ向勝負。
それは作品の質を見事に押し上げたと共に、
ジャンプのアンケート層からの乖離を併発してしまう事となってしまったのです。

一般的な評価は「いちご」以上でした。

連載で追ってても面白かったですが、単行本でまとめて読むと更にその凄さに気付きます。
見事に少年誌ならではの「恋愛オムニバス」に仕上げたそのクオリティ。
しかしオムニバスという手法がアダとなってしまいました。

多すぎるキャラは、幅広い読者に受け入れられやすいという反面、
連載を続ける上では特定の人気キャラを作りづらいという弊害が出てしまいました。
「いちご」で絶大な人気を誇った西野つかさ&東城綾・・・カリスマ的キャラが生まれなかったのです。
狂気的とも言える面白さは、そんなキャラたちから生まれます。

けどそれもまた。連載がもっと続いていれば違っていたかもしれません。

「いちご」以上の名作が生まれる可能性はありました。
しかしジャンプ編集部はその可能性を絶ってしまった。
それもまた運命。そう、河下先生が更なる名作を生み出す為の必然的な要素だった、
と後で振り返る事になるのではなでしょうか。そう信じています。

とは言っても「初恋限定。」ワールドはまだ終わってません。
2月にドラマCD、春からはTVアニメがスタートします。
これがどのように今後作用するのか?もしかしたら・・・?は期待しないようにしておきます。
河下先生の連載が再び見れること、それが一番ファンにとって幸せなのですから。

何はともあれ2008年を彩ってくれた作品でした。ありがとうちーちゃん!(最後はそれで)

<参考>
「初恋限定。」を振り返ってみる。(前編) ~キャラ別語り~
「初恋限定。」を振り返ってみる。(後編) ~作品語り~


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【第9位】 キングダム 作:原 泰久
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キングダム 12 (12) (ヤングジャンプコミックス)

その「武」と「知」に、読者は平伏する。

中国の春秋戦国時代、秦によって統一されるまでの過程を描いた大河ロマン。
この1年で、更にその面白さに磨きがかかったのではないだろうか。
まさに主人公・信の成長と歩調を合わせるかのごとく、深みを増していく面白さ。
今や押しも押されぬヤングジャンプの看板作品へと成り上がったといっても過言ではない。

中国を舞台にした大河活劇は、三国志をメインとするものが多い。
それだけ魅力的なエピソードや人物が豊富だというのがその理由の最たるものだろう。
他にもチンギス・ハーンの話などもあるが、やはり圧倒的に三国志の人気が高い。
今作でスポットの当たった春秋戦国時代においても、
一般的に知られてるのは「項羽と劉邦」ではないだろうか。(横山光輝氏の作品もありますしね)
だから秦の始皇帝の話などは中々これまで触れた事がない人が多いだけに、
歴史好きな人はかなり興味深く読んでしまうのだろう。

いや、これが史実に基づいていようといまいと関係がないのかもしれない。(個人的には)




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登場する将軍や武将、軍師たちが何と圧倒的なことか。

師匠・井上雄彦氏ゆずりの絵で魅せるド迫力な戦闘シーンは、一発で引き込まれる。
全てを蹴散らす圧倒的な「武」と、それに立ち向かう「知」という名のひらめき。
そしてそれら全てを蹂躙するのは「武神」と呼ばれる怪物たち。
一秒先に迫る死を否が応にも意識せざるを得ない、そんな戦場に漂う緊張感。
思わず息苦しくなってしまうような、そんな臨場感たっぷりの描写に気がつけば虜になっている。

鉄砲や大砲など存在しない時代。
あるのは馬と、剣と、弓矢のみ。
故に戦場の最大の存在感を成すのは個々の「武力」と「知力」なのだ。
その戦いのシンプルさが分かりやすさを生み、読者を引き込む。
引き込んだ先にある豪快さと繊細が織り交ざった描写。
時代を代表する傑作を、今この目で見れる幸せをぜひ感じてほしい。

戦いを、見たいか。
ならば「キングダム」だ。命をかけた本当の戦いが、ここにある。


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【第8位】 さくらんぼシンドローム 作:北崎 拓
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さくらんぼシンドローム 9―クピドの悪戯2 (9) (ヤングサンデーコミックス)

2008年で一番面白かった恋愛漫画だと思う。

吸い込まれた。とにかく惹きつけ方が尋常じゃない。
これが北崎拓という大ベテラン作家の力か。
デビューしてから20年以上が経ってなお自身の最高傑作を生み出すという力。
いや、20年以上培ってきた漫画力の全てが注ぎ込まれているのだろう。そりゃ濃いハズだ。

「グピドの悪戯」シリーズ第2弾として描かれてる今作。
キスをしなければ、どんどん若返ってしまうという病気に冒されたヒロイン・れな。
そんなれなの若返りを止める為のキスの相手となる主人公・阿川。
阿川の恋人役であり、阿川とれなの不思議な関係を容認する・麻生。

恋愛漫画史上、最も複雑なトライアングルが読者の心を掴んで離さない。

最初から劇的に面白かった恋愛劇が、更に加速していったのはれなが阿川に恋心を抱いてから。
そこからの展開や心理描写に関してはもう神懸りという言葉でしか言い表せない。
れなの真っ直ぐな気持ちと、複雑なトライアングルが絡み合って生まれてくる更なる感情。
3人が見つけた道と、3人が心に秘めた気持ち。

そしてれなは告げる。この3人の形を言葉にする。





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「人間の愛は、あなたが考えるほど―ちっぽけじゃない。」

シビれた。

とんでもなく感動した時に身体中を駆け巡るあの痺れ。
「2008年名台詞ベスト5」に入るんじゃないかと思えるこの台詞は絶対に必見。
ここまでの積み重ねがあったからこそ、読者の心にズシリと染み込むのだ。

更に北崎先生は衝撃の手を緩めない。
この後、更に3人はまだ見ぬ世界へと突入する。
嗚呼、こればっかりは口で説明するなんて難しい。
3人が一つに交わるその光景に、貴方は何を感じるか。

そして2009年。このトライアングルの終着点がついに描かれた。
大ベテラン作家がこの稀代の恋愛活劇にどんな幕を下ろしたのか。
最終巻は2月末発売との事。ぜひその目で確かめてほしい。


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【第7位】 ママはテンパリスト 作:東村 アキコ
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ママはテンパリスト 1 (1)

これが東村アキコの才能か・・・!!

クスクスとかそんなレベルの笑いじゃない。抱腹絶倒とはまさにこの事だ。
2008年で1、2を争うぐらい笑わせてもらったこの作品がノンフィクションだという事が一番すごい。
ネタが降りてくる運命なのかもしれないけれど、
その絶品のネタを、その手腕で更に昇華させてくるのが東村アキコという才能なのだろう。
まさにギリギリの所を突いてくる。その辺のバランス感覚が絶妙すぎるのだ。やられたよ・・・

複数の連載作品を抱えながらも、どの作品もクオリティが落ちないどころか輝いてる。
けどやっぱりこの「ママはテンパリスト」は一つ頭抜けてるなぁ。
タイトルの素晴らしさもさる事ながら、ネタのチョイスが素晴らしい。
自分の息子の可愛さをほとんど描かずに、ひたすら笑いのみを抽出して描き出す。
子煩悩な漫画にならない、一歩引いた目線で描いてくれるから読者も思いっきり笑える。





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自分の子供に思わず引いてしまう、そんな光景すらもネタに昇華してくれるから面白い。

さすが2008年話題をさらったあの作品のグランドスラム(?)を阻止しただけある。
自分に子供がいなくても笑えるし、子供がいればもっと笑えるらしい。
そういう意味では、また将来振り返って読んでみた時に、更なる面白さを発見できるのかも。

この作品がヒットした背景は色々あると思うけれど、とにかく口コミがすごかった。
ネット上で絶賛されたのを受け、Amazonですぐに2話丸々読めるという太っ腹政策。
いや、これって中身に自信がないと出来ないよね。これが完全に功を奏した形に。
更にジワジワと広がり続け、「書店員が勧める本!」みたいな感じで
各地の店頭で見かける事が多くなった気がする。面白い作品は多くの人を巻き込んでいく・・・
そんなでかい渦のようなものをこの2~3ヶ月見れたような気がする。

赤ちゃん漫画になんて興味がないぜ!という人にこそ読んでほしい作品なのだ。
その価値感が、きっと変わるよ。

<参考>
この育児漫画が壮絶に面白い!「ママはテンパリスト」


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【第6位】 HUNTER×HUNTER 作:冨樫 義博
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ハンター×ハンター (NO.26) (ジャンプ・コミックス)

もはや「面白さの次元」が違う。

昨年の復活で、改めてその凄さを思い知られた。
たった10週の復活。それだけで多くのマンガファンの心を掴んでしまった。
昨年の当サイト年間ランキングでも1位に挙げざるを得なかった。
皮肉にも、あの長い休載期間が逆にこの作品の面白さを認識させる結果となってしまったのだ。

そして2008年は、10週連続掲載が春・秋と2回となり、
最早「長期休載⇒原稿を書き溜めて10週連続掲載」のスタイルが、
あっという間に浸透してしまったのもまた、作品の面白さが故の許容の姿なのだろう。
いつ掲載されるか分からないよりも、確実に10週連続掲載される、
その間は毎週確実にハンターが楽しめるという喜びの方が嬉しかった。
面白い作品が安定して読める、それは週刊漫画雑誌としては基本中の基本だ。
しかしハンターがこれだけ受け入れられてしまうのは、
その基本が本当の意味で、ほとんど成されてないからではないだろうか。

というわけで前置きが長くなってしまったが、とどのつまり言いたいのは
2008年もハンターは面白かったね!っていう事に他ならない。






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一触即発、1コマ先に何が起こるか分からない緊迫感は他ではあまり味わえない醍醐味だろう。

もう1話1話魂を削って書いてるかのような、そんな密度の濃さに毎回驚かされる。
今ジャンプで連載してると“ある漫画たち”があるからこそ、その濃さを実感できるのだろう。
比較対象が近くにいる、というのはある意味良いのかもしれない。

多すぎず、少なすぎない適度なキャラ数。
一つのポイントはやはりここだろう。
どうしても昨今の漫画ではキャラ数が多すぎて訳が分からなくなる事が多い中、
ハンターにおいて重要なキャラというのはかなり数が絞られてる。
重要なキャラ以外の扱いは実にぞんざいだからこそ、読者は集中できるのだ。
その深い掘り下げを、しっかりと堪能できる。それもまた面白さの秘訣なのだろう。
(逆に多すぎても、それぞれのキャラの個性がしっかりあれば構わないんですけど、ね。)

それにしても未だ着地点の見えない蟻編。
大抵の漫画は、それぞれのシリーズにおける着地点は見える。
ボス級の人物を倒せば終わりだったりするのが常だ。
しかし蟻編はそうはいかない雰囲気がプンプン。正直どう決着をつけるのか。
ハンターの面白さは正にその「予測不可能」さにあるのだろう。

面白い漫画は、常に読者の斜め上を行く。

面白いが、正義。

世の中絶対にそういうわけではないのだけれど、
ハンターに関しては思わず納得してしまう。
どんなに待たされても、面白いから許してしまう。
これぞ極上の作品にのみ許された特権。
その特権も面白くなくなれば一気になくなってしまうものだ。しかしいつまで経ってもなくならない。
常に期待に応え続けてきた、その面白さの実績。

「面白い」が、積み重なっていく。

一つの「面白さ」が、また新しい「面白さ」を生んでいく。
その上に出来上がるのが極上の物語。
そんな漫画の面白さ、その塊を堪能できる事に、イチ漫画読みとしての喜びを隠せないのだ。

嗚呼、僕らを虜にする10週が訪れるのを待ちきれないよ。


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【第5位】 少女ファイト 作:日本橋 ヨヲコ
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少女ファイト 5 (5) (イブニングKCDX)

ただ面白いだけじゃない。“胸がアツくなる”面白さがここにある。

読み終わった後に残る充実感がとにかく格別だ。
嗚呼、漫画を読んだぜー!!って叫び出したくなる。とにかく濃厚なのだ。
1ページ1ページ溢れんばかりにびっしりと詰まってる面白さ。
何よりスポーツ漫画だというのに何故こんなにも密度が濃いのか。
そう、密度が濃いが故にじっくり読まざるを得ない。しかもそれが気持ちいいから困りモノなのだ。

密度が濃いと思わされるのは、やはりその緻密な戦略性と心理によるものだろう。
バレーという競技は知れば知るほど奥が深い。
もちろんスポーツはどんな競技も奥深いものだが、バレーはとりわけ「チームプレー」の底が深い。
それはまるで、刻一刻と状況が変化していくパズルゲーム。
6つのピースが、全身全霊をかけ絶えず変化しながら組み合わさっていく。
そんなバレーという世界を、学というキャラの視点から分かりやすく説明してくれるから、
バレーを知らなくてもすんなりと入れてしまうのもまた優しい演出だなぁと感じさせてくれる。

スポ根なんて今時流行らないって?
そんな事はない。
世の中は戦いだ。それをルールに則った上でシンプルに味わえるのがスポーツの世界。
勝つ為に努力する。勝つ為に葛藤する。
真剣勝負は、面白いのだ。いつの世も人々を熱狂させてくれる。






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僅か18m×9mの中に、総勢12人もの選手が入り混じって戦う世界。

それがバレーボール。
実はバレーボールは面積辺りの人口密度が他のスポーツよりもかなり高い。
おそらく一般的なスポーツの中で一番高いのではないだろうか。
だからこそ問われるチームプレー。1人だけの戦いではない。
故に摩擦する。身体と身体が、心と心がぶつかり合って成長していくのだ。

「少女ファイト」の真髄はそんな少女たちの成長を思う存分堪能できる事だろう。
もう個性のカタマリのようなキャラたちが、バレーや仲間を通じて成長していく過程。
恐ろしいほど綿密な設定が、キャラとキャラの見えない関係を補完していく。
読者は、その世界をとろけるぐらい堪能できるのだ。
だからこそ益々、「少女ファイト」の世界に没頭していくのだろう。

そして読者の心を捉えて離さない“力強い言葉”たち。

それは、「楔(くさび)」のごとく心に打ち込まれる。
彼女たちがもがいてもがいて、またもがいた先に見つけた答え。
青春の全てを賭けて挑むその決意と強き想いに圧倒される。
嗚呼、カッコイイぜ。僕らは少女たちのカッコよさにきっと惚れてしまうんじゃないかなぁ。

だからこそ。まだまだ続く少女たちの戦いに、最大級のエールを送らざるを得ないのだ。

<参考>
「少女ファイト」が“2008ブロスコミックアワード”大賞を受賞!!


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【第4位】 みつどもえ 作:桜井 のりお
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みつどもえ 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)

面白すぎるやろー!

と街行く人全員に、「みつどもえ」を配って回りたいぐらい好きだ。大好きだ。
だって面白い。文句なしに面白い。ガチで面白い。
たった7~8ページの中に、無数もの笑いがみっちり詰まってるのだ。
みっちゃんの脂肪ぐらいたっぷり詰まってるのだ。
常に読者の斜め上を行くオチは毎回舌を巻いてしまう。いやホントすごいよ桜井のりお先生。

何よりも愛すべきキャラ達。
「全員が主人公」と言っても過言ではないと思う。それぐらい、一人一人のキャラが動いてる。
1コマ1コマ、それぞれのキャラがそれぞれ好き勝手に動いてこの面白さを創り出してる。
何ていうか、無駄なコマが一切ないのだ。
一見無駄と思われる何気ないシーンが、最後のオチに繋がったりするから侮れないし、
更には話全体のテンポを、1つ1つのコマが絶妙に紡ぎだしていくのだ。

それらを指揮し、演出するのが作者である桜井のりお先生。
まさに稀代の演出家だろう。
この暴走キャラたちをまとめて、極上のショートギャグに仕立てるその手腕。
嗚呼、いつ読んでも笑えるこのスピード感溢れる面白さ。最高です!





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この面白さは、もっと評価されるべき面白さ。

死ぬほど大好きだー!!って心の底から叫ぶほどの作品って実はそんなに多くない。
崇拝というか心酔というか、もう他の作品とは違うレベルにまで自分の中で達してしまった。
だからこそ今年の夏は、自身としては初の「特定作品」にスポットを当てた同人誌を作るのだ。
それぐらい、この「みつどもえ」に対する愛が溢れすぎちゃって止まらない。

面白いからこそ、好きなのだ。

面白くない作品に心酔はしない。
胸を張って「みつどもえが大好きです!」と言える喜び。
そんな喜びを与えてくれた桜井のりお先生に大感謝。

当サイトを気に入って見て頂いてる皆様にはガチで絶対オススメしたい作品。
まだ未読の方は、是非たかすぃに騙されたと思って読んでみてください。
出来れば1~2巻で判断するのではなく、4巻ぐらいまでまとめてドドンと。
「みつどもえ」の面白さは常に進化し続けてます。4巻より5巻、5巻より6巻が面白いです。
加速度的に面白くなっていく、そんな過程を見れる喜びもまたひとしお。

2年連続でベスト5入りしたその面白さを、ぜひどうぞ。

<参考>
「みつどもえ本予告~09夏に出るのよ!~」を冬コミで頒布します!
謹賀新年・冬コミ御礼


……………………………………………………………………………………
【第3位】 ラッキー -Are you LUCKY? 作:村上 かつら
……………………………………………………………………………………

ラッキー―Are you LUCKY? (ビッグコミックス)

何度でもボロ泣きしてしまう。

発売されてから、もう何度となく読んだこの作品。
今回このエントリを書くにあたって、もう一度始めからじっくり読み直す事にしたんだ。
・・・そしたらまた泣いてしまった。もうすでに、何度も涙が通り過ぎた作品なのに。

時が経って、自分を取り巻く環境が変化してから読むとまた全然違ってくる。
この作品に限った話ではないけれど、それでもこれは特にそれを強く感じさせられた。
結婚する前や後、子供が出来る前や後、親しき人を無くした経験がある人ない人・・・
環境といっても無数の数だけあるけれど、そんな「人と人の愛」を経験した数だけ
何度でも泣ける物語が、ここに存在しているよ。

その事実だけで、僕らは何か救われる気がするんだ。




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「優しい」という言葉だけでは片付けられない、そんな温かさを確かに誌面で感じられる。

この作品を村上かつららしくない、という人がいる。
それもまた一つの意見だろう。そう思う人がいるのも分かる気がする。
それまで村上かつら先生が描いてきたあの心をえぐるような優しさと、そこにチクリと突き刺さる痛み。
温かさと冷たさが入り混じった、鋭い棘に触れるようなあの痛みが好きだった人からすると、
この「ラッキー」は全く別物に感じてしまうのかもしれない。

けれどこれもまた村上かつらなのだ。

沢山の引き出しの中にある、一つの箱。
けれどその引き出しを開けるのは村上かつら先生なのだ。
だから紡ぐ言葉の鋭さは変わらない。
変わらず、僕らの心に突き刺さり続ける。

「ラッキー」が持つ柔らかい棘が、僕らの心から涙を溢れさせる。

何度も、何度でも。

涙は、流した方がいい。
流さなければ、溜まっていくだけなのだ。
涙は、傷ついた心を癒す為に流れるのだから。
思いっきり流して、元気になれればそれでいい。

だから「ラッキー」を読もう。1度読んだ人も、もう一度読んでみよう。
来年も、3年後も、5年後も。
読み続けた時、何度でも僕らはその優しさに気付けるハズだ。
誰もこの作品を勧めないのなら僕が勧めよう。

埋もれさせたくない。そんな素晴らしい作品に出会えた2008年はとても素敵な年だったよ。

<参考>
村上かつら先生が描く傑作「ラッキー」を読んで、震えて泣いた


……………………………………………………………………………………
【第2位】 ちはやふる 作:末次 由紀
……………………………………………………………………………………

ちはやふる 1 (1) (Be・Loveコミックス)

少女マンガ界に走った戦慄。

2008年のマンガ界を颯爽と駆け抜けた作品だった。
彗星のように現われた新星。
その表紙から溢れんばかりに伝わってくる情熱の塊が、すでにその面白さを物語っていた。

男子顔負け。

思わずそんな風に思ってしまうぐらい、こいつはアツい。
青春×スポ根マンガとしての高いクオリティ。
「かるた」でこんなにも胸が躍るなんて思いもしなかった。
まだ知らない世界を垣間見る、そんなドキドキ混じりの高揚感。

一体この先にどんな世界があるのだろう。

そんなワクワクが止まらない。
真っ直ぐな主人公・千早から目が離せない。
キュンとさせてくれる少女マンガのヒロインは数えきれない程いるけれど、
胸をアツくさせてくれるヒロインの数は、数える程しかいないのではないだろうか。




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吸い込まれそうなその“世界”に、思わずゾクっとしてしまった。

少女マンガが得意とする「繊細な心理描写」は勿論そのままに、
更にそこに躍動感溢れる描写が加わる事で読者は更に惹き込まれる。
その心に惹かれ、その佇まいに見惚れ、その立ち振る舞いに心奪われていく。
それは少女マンガだからこそ行き着く境地。
「ちはやふる」が切り開いた、新たな面白さなのだ。

もちろん少女マンガならではの恋愛要素も忘れていない。
ヒロインは可愛くなくっちゃ、ね。その方が見てる方も楽しいし、より心惹かれる。
はっと息を呑むような美しさが、僕らの心を掴むのだ。

そう、この「ちはやふる」という物語は美しい。

「かるた」という和の世界観野中で、
極限まで振り絞った頭脳と脊髄反射する身体が行き交う。
優雅に、けれどガムシャラに戦うヒロインの姿。
彼女たちの身体から流れる汗が、この作品を照らす光になる。

こんなにも「かるた」の世界はアツく、そして面白い。
何よりも魅力的なヒロイン・千早がその世界へと僕らを導いてくれる。
さあ、真正面から「ちはやふる」と向き合おう。
半端な覚悟じゃダメだ。真剣にこの作品と向かい合った時、更に面白さは増していく。

もう一度断言しよう。文句なしで、2008年の少女マンガNo1だ。

<参考>
「ちはやふる」という極上の物語、僕らはその情熱の虜になる。


……………………………………………………………………………………
【第1位】 ONE PIECE 作:尾田 栄一郎
……………………………………………………………………………………

ONE PIECE 巻52 (52) (ジャンプコミックス)

まさに「日本一」の称号に相応しい作品だと思う。

これがマンガだ。これがマンガの面白さなんだ。
そんな風に言い切ってもいいのではないだろうか。いやここでは敢えて言い切ろう。
「面白さ」のスケールが違う、と。
2008年のワンピースは、それぐらい“すさまじかった”。

連載10周年。

まさに節目の年となる2008年、
遂にルフィ率いる「麦わら海賊団」は、その世界の半分まで辿り着いた。
巻数にしてちょうど50巻。
まさに物語はここから折り返し地点を過ぎ、後半戦がスタートする。

・・・一体どこまでこれを考えていたのだろう。
そんな事がありえるのか?これが全て計算されていたというのか?

いや尾田先生はそれをやってるんじゃないかと思わせる事が“すごい”のだ。

考えただけで胸が高揚する。
壮大すぎる。スケールが違いすぎる。一体その全貌はどうなってるというのか。
連載10年たっても、面白さが衰えないどころが未だ進化し続けている。
それって普通では到底考えられない事じゃないか。

なあ、僕らは後に振り返った時にずっとマンガ史に残り続けるだろう、
とんでもない怪物作品を毎週読んでいるんだと思うんだよ。
そんな作品をリアルタイムで読む事が出来る、それはイチ読者として一番幸せなのかもしれない。

そういった色んな事を改めて再認識させられた2008年の折り返し地点だった。




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麦わら海賊団、初めての完全敗北。

シャボンティ諸島編に入り、完全にスイッチが入った。
天竜人との邂逅、億超えルーキー集結、海賊王の右腕「冥王」との出会い、そして海軍大将の登場。
もう全てがクライマックスなテンションで突き進んでいく。
そして訪れた一味の離散。
10年間、この物語を見てきた中で読者が見た事のないルフィがそこにいた。

ゾクゾクなんてもんじゃない。

あまりにも面白いと俺はどんな反応をするか。
笑うんだ。シリアスな物語でも何でも関係ない。
実に嬉しそうな顔で、満面の笑みになっていくらしい。
それは自分にとって最大級の賛辞。面白い物語が、笑顔をもらたしてくれる。

そして10年目のワンピースはここから更に加速する。

正直一味離散になった時、またしばらくはダラダラと各キャラのエピソードが続くのかな、と
勝手に思っていた。どんな物語もずっと全速力で走り続けていたら疲れてしまう。
箸休め的な存在もまた必要だと思うのだ。
事実、あの激闘が嘘だったかのような展開へと切り替わっていく。

しかしそれはたった一瞬だけだった。

少しだけ一息を入れて、すぐにワンピースは再び走り出した。激走だ。
まさかまさかの七武海との出会い。インペルダウンへの突入。
全てが、全てのピースが繋がっていく。
一度壊れてバラバラになったもの、物語が進むにつれてバラバラになっていったもの、
一つ一つのピースが組み合わさっていく。
いくつもの因縁と、数多の運命が重なり交差する。

なんだこれは。

正直もうどうしていいか分からない。
ただこの物語を1週1週楽しみにしながら待つしかないのだ。
しかもそれが何と心地良い事か。
また来週。続きが見たい、早く来週が来ないかな・・・
そんな風に思える作品がこの世にある、そんな幸せ。
それってマンガ読みにとって最高の幸せじゃないですか。

ジャンプという雑誌で、10年間ずっと看板を背負ってきた作品。

これぞ世界に誇る、国民的漫画といってもいいと思う。
まだ道半ばの時点ですでにそう言い切れる事自体が「すごさ」を物語っているのだろう。
あと10年間。
僕らはこの物語を楽しむ事が出来るんだ。それだけで人生を楽しいと思ってしまう。

ワンピースが完結するまでは、死ねない。

そんな風に思わせてくれる作品がある。幸せだよね。

<参考>
その面白さが留まる所を知らない最近の「ワンピース」について語ってみる。


……………………………………………………………………………………
【08下半期ラノベ1位】 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 作:伏見 つかさ
……………………………………………………………………………………

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫) 俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)

リアル妹が、妹モノのエロゲをやるという設定の奇跡。

けれどこの作品を単なる「設定の勝利」だけに片付けたくない。
それだけなら、きっとここまでブームになる事は無かったと思う。
単純に、物語として面白かった。
身近な題材(?)なせいか、とにかくとっつきやすいのがいい。
とにかくグイグイ読ませてくれる魅力が確かにそこにあった。

お約束の展開をしていきつつも、最後の最後まで目が離せない。
い、一体どうなるんだ!?って読者に思わせた時点で勝ちだな、と。

そんなお約束の一つである最後にぶち当たる難関に対して、
主人公である京介が苦悩に苦悩を重ねて出す答え。
気がつけばその答えをワクワク待ち望む自分に気付く。いや待ち望まざるを得ないのだ。
とにかくそこまでの盛り上げ方が実に上手い。
なるほど、これは正にヒットすべきしてした作品なんだな、と実感するのだ。
こいつは普段ラノベを読まない人でも、すんなり読めてしまうのも頷ける。

それにしても妹である桐乃というキャラへのこだわりはすごい。
とにかく読者に媚びない。これが本当の妹なのよ!と言わんばかりに、
妹への夢や希望みたいなものをどんどん打ち砕いてくれる。ツンデレとかそういうレベルじゃない。
妹がいる人から言わせると「これだよ、これがリアル妹の姿だよ」という事らしい。




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しかし俺は改めて確信した。やっぱり妹はいいものだ。

こんな可愛い子が兄貴を変幻自在に罵倒の限りを尽くしてくる。
けれどそれでも絶対に切れない兄妹という絆がそこにあって、
その絆が二人を結ぶ。お互い嫌いあってたとしてもその絆は切れないし、消えない。
この作品を読んで、より一層妹への憧れが強くなってしまった。ああ、妹欲しいよ!(無理です)

そんな風に思わせてくれる「俺の妹」は、妹好きもそうじゃない人も、
オタクなら絶対に押さえておくべき作品だと思うんだ。
普段ラノベを読まない人にこそ、強烈にオススメしたい。
ちょうどマンガ版の連載もスタートし、ますます「俺の妹」ワールドが加速していく。

2009年も“妹”から目が離せませんね!

<参考>
やっぱり「妹」作品とか・・・好きだから!まとめて紹介しちゃうよ!
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」連載開始

---------------------------------------------------------------------------
<参考>
【2008年】
「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2008年マンガベスト30+α!(前編)

【2007年】
「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2007年マンガベスト30+10!(前編)
「マンガがあればいーのだ。」が選ぶ、2007年マンガベスト30+10!(後編)

【2006年】
マンガがあればいーのだ。的、2006年マンガベスト20!+10!

【2005年】
「マンガがあればいーのだ。」的、2005年マンガベスト20!!

【商業誌ランキング検証】
全4誌の「2008年マンガランキング」を検証してみました。
「少女ファイト」が“2008ブロスコミックアワード”大賞を受賞!!
「オトナファミ」と「このマンガがすごい!」のランキングを検証してみた。

【その他】
まんだらけで実際に売れた本ベスト
マンガ大賞2009 ノミネート作品の発表です!
2008年ついったらーのおすすめするマンガ その1
2008年ついったらーのおすすめするマンガ その2


いかがでしたでしょうか。
正直こうして並べてみると、比較的メジャーな作品が多く無難なランキング・・・
に見えるかもしれませんが、純粋に2008年に面白かった!と感じた作品を選んだらこうなりました。

それぞれの人によって、「面白い」の基準は違うと思います。

それでいいのです。
色んな面白さの基準があるから、面白いんですよ。
基準が一つしかない世界なんて、狭いじゃないですか。
色んな想いがあるからこそ、そこは興味深い世界になっていくのです。

皆さんの面白かったマンガは何ですか。
ぜひ皆さんの「面白い」を聞かせてくださいね。
(沢山の「なんでこれが入ってないんだよ!」というご意見があるかと思いますので・・・)

沢山の「面白い」が繋がって、広がっていく。それが一番幸せな形なんだと思います。

ちなみにこのベスト30に惜しくもランクインしなかった作品や、
単純に入れ忘れてたー!という作品も多数ございます。
そちらに関しては「番外編」という形で数回に渡ってご紹介していく予定ですので
またそちらの更新もぜひご期待下さい。たぶん2月中にやりきりたい。
だってもう2009年も1ヶ月以上過ぎてるわけですからね・・・

というわけで毎年恒例のランキングもこれでひとまず終了。
今年も沢山の「面白い」に出会えますように。出会えるよね。


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※何箇所か誤字がありました・・・ご指摘頂いた方ありがとうございました☆
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