マンガがあればいーのだ。
ただいま開店休業中。けどたまに更新するので見捨てないで・・・
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映画版デスノートを見て、もっと色々知りたくなった方向けのまとめ
2008年02月08日 (金) | 編集 |
DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete set
映画版「デスノート the Last name」が2月8日(金)に地上波初登場します。

毎度テレビ等でデスノートが放映されたり特集されたりすると、
当サイトへ検索で来る方が異様な程増加するので、今回その方々向けにまとめてみました。
デスノートの事を、もっと知りたい!という人は是非参考にしてみてください。
(当サイトにいつも来て頂いてる方々には今更のまとめなのであしからず・・・)

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当サイトの映画版デスノートレビュー

⇒前編:考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか
⇒後編:考察・映画版デスノートは真の意味で完結したのか

原作との比較や、腑に落ちなかった点、疑問点などを当サイトの視点から考察しております。
ガンガンにネタバレしてますのでご注意下さいね。

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「超映画批評」さんのデスノ映画レビュー

『デスノート the Last name』55点(100点満点中)
『DEATH NOTE デスノート 前編』25点(100点満点中)
『L change the WorLd』5点(100点満点中)

かなり辛口な点数がついてますが、前編・後編ともに個人的にはもっと高い点数です。
特に後編のラストに関してはよくまとめたなー、と。
個人的には“大満足”とも言える出来でした。所々の不満は勿論ありますが。

「L」のスピンオフに関してはまだ観てないので何とも・・・

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11号掲載「デスノート」読みきりについて

deathnoyomokiri08020801.jpg

⇒当サイト予想:っつーか、「デスノート」が読みきりで帰ってくんのかよ!!
⇒ニュース:デスノート:少年ジャンプで“新作”読み切り 新たな「キラ事件」描く特別編

これに関してはぶったまげました。まさか完結したあの物語が帰ってくるとは。
ライトの死後に起きる新たなキラ事件。Lが生き返るとかそういうわけではないようです。

それにしてもこれコミックス収録とかどうするんだろう・・・
まさか「14」巻が出るのか?(Lスピンオフ写真集にも漫画載ってるという話ですし)
それともこのまま幻の未収録作品になるのか?

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原作コミック「デスノート」について

DEATH NOTE (12)

⇒総評:デスノート終幕~その全てを振り返る~

1話から108話までを全部振り返って考察というか感想を述べてる記事です。
デスノートってすごい作品だったな・・・というのが分かるかと思います。
読みきり版デスノート(連載前のやつ)についての話や、4コマについてなども。

この記事はすんげー時間かかった記憶があります。


DEATH NOTE (13)

⇒解析本解説:「13」巻をもって完結したデスノート。「DEATH NOTE HOW TO READ 13」徹底考察

公式解析本としては異常な程の完成度を誇る、
DEATH NOTE HOW TO READ 13」についての考察。この解析本は正直スゴイ。
作者へのインタビューや、最終話にて尚残る謎についてへの言及、
その他各種データなどが揃い過ぎてて逆に恐ろしかったぐらい。

読みきり版や4コマなども完全収録。これを見ないとデスノートは終われない、とすら思います。

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第1部における、ノート入れ替えトリックの解説

deathnoyomokiri08020802-1.jpg

デスノート考察/page.54「中」

やはり第1部が恐ろしいと感じたのは、そのトリックの異常なまでの完成度。
と同時に、かなり難解なトリックで理解するのが難しかったのも。
なるべく分かりやすく説明したつもりの、当時の感想です。単行本の補完的役割でドーゾ。

あと参考までに、2部の途中までのノート変遷をまとめたエントリも紹介しておきます。

デスノート考察 「VSメロ、デスノート奪還編」まとめ


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その他

DEATH NOTE - Wikipedia
デスノート (映画) - Wikipedia

単純に色んな設定や謎を振り返るのなら、ここを見るのが一番てっとり早いと思います。

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というわけで映画でデスノに入った人向けのまとめでした。
時間が無いのでざっと当サイトに絡む記事をあげただけなので、
その他デスノート役立ちリンクっぽいやつは、また後日ちょろっと追加する予定です。

というわけであまりにも映画放送後の検索数が多いので、まとめてみました。
参考まで。

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DEATH NOTE デスノート(1)
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4 Lと蜷川美花が好きな人にオススメ
5 松Lと漫Lが好きなら買うべき!!
4 L、L、L……


deathnoyomokiri08020803-1.jpg

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考察・映画版デスノートは真の意味で完結したのか
2006年11月07日 (火) | 編集 |
※最初はネタバレなし、ネタバレ表記以降はネタバレばりばり。

deathinotelastname1106.jpg

今回も結論から言います。

面白かった。

それが観終わった後の、すぐの感想です。
簡潔、かつありきたりな感情ですが、この想いが湧き上がる事こそが、
いい作品だったと裏付ける事になるのではないかと思います。

イチ原作ファンとして見た映画版。
前編では色々疑問符を持ちながらも、予想外のトリックと残酷性の描写に圧倒されました。
そして後編。その途中色々ありましたが、やはり特筆すべきはラスト20分でしょう。
ここに、原作ファンにとって、そしてこの作品にとっての
全てが込められてると言って過言ではありません。

散々ラストに期待して行ったので正直期待度は高かったんですよ。
原作とは違うラストになると。誰も予想できないラストになると。
ワクワクして観に行った、その結果は・・・




予想できなかったし、確かに満足できるラストだったと思います。

勿論今回も様々な疑問符はしっかりと残していってもらいました。
その辺を差し引いても見事なラストだったと思います。
そこまでの作りも上手くパズルを組み合わせた感じ。
それがまたピタっとハマってるのが好印象でした。
・・・所々抜けてるピースもありましたが。

はっきり言ってこの映画は原作ファンに向けた作品でしょう。
少なくとも本当の意味で楽しむには、原作を読む事が必須だと思います。
いや、確かに読まなくても楽しめるかもしれません。
けどそれはこの映画版の面白さの2割程度しか伝わらないと思います。
原作を、しかも1部だけではなく2部ラストまで読んだ状態で見て、
初めてこの作品の面白さが分かる、そう強く思います。

というわけで色々と褒めてはいますが、先ほども言ったように多くの疑問符があったのもまた事実。
原作ファン以外を置いてけぼりにしたその展開、
そして原作とは違うそのラストについての考察をしていきたいと思います!

・・・例によって1回しか見てないので所々違う点があるかと思いますが、
その辺は哀れんだ目で指摘して頂ければと思います。ホントすみません。

では当ブログではこれがデスノートラスト考察になると思います。
それも踏まえた「デスノートーLast Nameー」の考察、いってましょう!


<参考までに>
考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか(映画前編考察)
デスノート終幕~その全てを振り返る~(原作考察)
「13」巻をもって完結したデスノート。「DEATH NOTE HOW TO READ 13」徹底考察(解析本考察)


※ここからネタバレ考察です。
 まだ観てない方、これから観ようと思ってる方は、
 絶対に観てからの方がいいと思います。ご注意くださいね。




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【ひょっとこには吹きました】
いきなりですが。館内で一番笑いが起きてたのがここでした。
2部までしっかり読んでる人は勿論分かると思いますが・・・


06-11-06_03-09.jpg
ニアの仮面。

高田清美の活躍やら、Lが食べてたお菓子の中にあったアレ
ノートのすり替え、松田の射撃、そしてラストシーン・・・

2部まで見てないと駄目だ、というのはこの様々なシーンによるものがあります。
色々な要素を削りつつも、そういった原作ファンニヤリなシーンを多数追加、
それどころか見事にシナリオに組み込んでるのには舌を巻きました。
まあホントに巻いたのはやはりあのトリックなんですがそれはまた後ほど。

前編には全く無かったこういった要素が組み込まれた事により、
正直前編とは全然違う映画のようにも感じました。
正直退屈だったのは否めなかったですからね。
けど後編は終始退屈する事なく見れたのもこの辺が要因か。
まあ原作でも一番面白い所からスタートして、余計な所をカットして繋げてるので
息をつかせぬ展開になるのも当然といっちゃ当然か?


【ノート入れ替えトリック等の不備】
今回のこの映画で、一番不満点を挙げるとすればやはりここかなー。
原作のライトのトリックにおける一番の肝であったところですからね。

何故ノートに憑く死神を入れ替えたのか?
どうやって入れ替えを行ったのか?
レムへの指示はどうしたのか?その辺が全く描かれてませんでした。



06-11-06_03-10.jpg
ライトの悪魔的策略の始まりとなったノート一周。この説明はほしかった・・・!

いや、確かにこの辺りのトリックってちょっとすぐに理解するのが難しいので
逆に映画のテンポというかスピード感を損ねてしまう危険性はあった。
多分その辺を考慮して説明を外したのかもしれないけれど、
肝となるトリックだけに何とか上手く説明してほしかったなぁ。
この辺が原作ファン向けと思ってしまう一因でもあります。

ちなみにこの説明が上手くされてないと、
後にミサがノートを掘り返した時、何故ライトの使ってたノートで記憶が戻んの?
っていう話になってきます。




06-11-06_03-55.jpg
少なくとも映画本編ではライトのノートにミサが触れたシーンは無かったと思いますが・・・

そう、そもそもミサはリュークを認識してなかったハズ。
だからこそ、ミサが記憶を取り戻した時にリュークを認識できたのは何故?
まあ原作の“コマとコマの間に描かれてる”みたいな感じで
描写はされてないけれど実は触って挨拶もしてた、みたいなのがあったのかもしれませんが。

※実際この辺りの話はパンフレットで補完されてるらしいんですが、
 ホントのとこどうなんでしょう?
 っつかホントだとしたらパンフ見ないと補完されないのってちょっとなぁ・・・


【火口=高田はグッジョブ、が説明不足の時計トリック】
火口役を高田清美にしたアイディアは秀逸。
ヨツバ編は長さ的にも面白さ的にも絶対カットされると思ってましたが、
ここで高田をもってくる辺りがまた原作ファンニヤリですね。

実際高田は2部でキラの裁きをしてましたし、
ライトの指示が無ければこうして自滅してしまう子だったのかも。
妙なプライドと敵対心は原作でも描かれてるところですし・・・



06-11-06_03-56.jpg
ミサミサVS高田が映画でも見たかった!?

ただキラとして捕まってから最後の狂いっぷりには閉口。
清楚・高田は一体どこへ。まあ原作とは違う設定(ライトとは同級生じゃない)ので
清楚ではないのかも。悪女?

さてそんな高田を殺害するのは原作でも御馴染み仕込み時計。




06-11-06_03-57.jpg
「この時計に仕込んである………」

ここの演出がすげー淡白だった・・・
「一生で一番長い40秒だ」というライトのセリフが無いのも残念だったなー
っつかすげーバレバレに書いてるライトに吹いたw
もしLがちょっとでも横見たら終わりだったじゃないですか。

時計を身につけるエピソード(夜神パパからもらった)とかも欲しかったなぁ。
けどこの辺自分で説明するわけにいかんもんね。
登場人物全員が心の中のモノローグを語ってくれない設定になってるので
この辺りはいたしかたないのか。ライトぐらいはその設定外しても良かったと思うんだけどなー
ここも映画・実写ならではのテンポが重視されたっていう事なんでしょう。


【所有権を放棄したライトがどうやってリュークを認識したのか?】
さてこの時時計に仕込んでた時計の切れ端。
これがどっちのノートだったのかが問題なんです。



06-11-06_03-58.jpg
切れ端でも触れば死神の姿を認識する事が出来る。

要は終盤、ミサからノートを渡されてリュークを認識できるようになった描写がありましたが、
あのノートは偽物だったハズですよね。
となるとリュークを認識できるハズはないんです。

となると説としては二つあって、

◆仕込み時計の中の切れ端がライトの使ってたノートから切り取ったモノだった
 (すなわち記憶が戻った時点でリュークは認識できていた?)
◆ミサがすり替えられたノートは、中身だけすり替えられたのであり
 表紙に関してはそのままだった!?


どっちだとしても理屈的にはOKなんですが・・・多分前者が正解。
ただ仕込み時計の説だと、ミサがライトにノートを渡すまでリュークは隠れてた事になります。

っつーか多分これミスリードだろうなぁ。

あくまで“ノート触った途端にリュークが現れた”描写にわざとしたという。
ノートが偽物だったと気付かせない為の、観客に向けての金子監督のトリックだったと。
そしてまんまと引っ掛かった俺がいる・・・


【驚愕のラストトリック、その凄さと疑問点】
さていよいよ問題のラストのLトリック。
これこそが映画オリジナルであり、この実写映画化の全てがここに込められてます

まずL死亡の演技について。




06-11-06_03-58~00.jpg
ほぼ原作通りに死ぬL。「が・・・ま・・・」まで見事に再現。

ここであがる疑問点は、
何故レムがノートに名前を書いたタイミングで死ぬ演技が出来たのか?
これは実際にワタリが死ぬシーンをカメラ映像で見てたから、でしょう。
ワタリの死は意外だったと言ってましたから、
まさにライトが仕掛けてきたと確信を持ったのかもしれません。
(あとは直前のレムの行動も怪しいと予測したか、ですね)


◆描かれた「親殺し」
ここまでは見事に原作通り。
あれ?原作と違うラストになるとか言っておきながら死んじゃったよ、
Lの活躍ないじゃん・・・と思いきや、
その直後に原作ではなかった「親殺し」をしちゃいます。




06-11-06_04-20.jpg
ちなみに大場先生は13巻のインタビューで
“親殺し”だけは絶対に描かないと決めていたそうです。何とも皮肉な話?

勿論ライトが書いたノートは・・・偽物だったので総一郎が死ぬ事は無かったのですが。
しっかりとした殺意を持ってその名前を記した
その残酷性はやはり恐ろしいものです。

というか詩織殺害の時の感じましたが、ライトというキャラクターにおいて、
ここが原作との一番の違和感を感じるところです。
「正しい者は裁かない」そんなライトの信念みたいなものが原作にはありましたが
それが映画版ではちょっと薄れてた・・・
いや、原作版も勿論目的の達成とならば彼はきっと殺したのかもしれませんが、
やはり「事実」だけ見れば原作では殺してなく、映画版では殺した(名前を書いた)。

その違いはやはり、大きい。


◆ライトを欺いたノートすり替え策、けど抜けのあった策でもあった
ジェバンニが一晩でやってくれたノートすり替えを、
今度はワタリが一晩でやってくれました。ワタリなら何か出来そうな気がする。
けどそんなに量も多くなかっただろうし、別にそんな手間じゃなさそうだなー
しかしよく不法侵入する作品だなw
ライトの部屋、高田清美の部屋ときて、最後はミサミサの部屋。
まあ原作もそんな感じでしたけどね・・・




06-11-07_12-17.jpg
ジェバンニが一晩でやってくれました

ほぼすぐにすり替えられたミサのノート。
ミサの行ってた裁きを、捜査本部であたかも実際に起こってたかのように見せたのはお見事。
ライトも実際ホントに裁かれたかのチェックまでは出来なかったんだろうなぁ。
けどせめて新聞くらいチェックしたらいいのに・・・
っつかライトがその辺チェックしてたら破綻してた計画でもあります。

っつかむしろミサがLの名前を覚えてたらどうする気だったんでしょうか。
そんな前に見た名前なんて忘れてるとタカをくくってたのか?
ある意味これも一つの賭けだったよなー
ミサの頭脳がまたポイントの一つだったのかもしれません。
けど異様に記憶力だけいい子だったりしたら恐ろしいよなぁ。


◆見事なりLの覚悟
そしてこのトリックこそが最大にして最高のトリック。
原作ファンも、観客も「それは絶対にない」という意識を持ってるモノを
逆にトリックとして使ったそのアイディアには脱帽です。
そしてそれこそがデスノートの醍醐味でもあるからです。

自分の名前を書くということ。

それがどれだけの覚悟と意味合いを持つものか。
正直一人の人間が、自分で自分の命を絶つというのが出来るものなのか
これは観終わった今も疑問に感じています。
一種の自殺のようなものですからね。
そこまでの覚悟がどうしても伝わってこなかった。
本当に“命”を賭けてまでキラを捕まえるという、
その根拠となる理由がイマイチぼやけてたんです。

そもそも僕らが知るLは、「自分が死ぬ」というのを一番嫌うように見えたから。

が、確かにあのライトの悪魔的策略に一矢報いるには
これしか方法が無いのもまた事実。
デスノートのルールを見事に突いた、素晴らしいトリックだと思います。

23日後まで死の時間を操れる
◆一度書き込んだ内容は、取り消す事・書き換える事は出来ない
◆二冊以上のデスノートに同じ人間の名前が書き込まれた場合、
 一番先に書かれたものが優先される
自分で自分の寿命をデスノートによって縮める事は出来る


この四つの見事なミックス技でした。
連載中、Lが死んだ時に散々Lの生存説を色々想定してましたが
正直これは思いつかなかった。
「自分の名前を書く」というのはまさに予想外以外の何者でもなかったんです。
自分の心理的視野の、確実に真裏にあったものでした。

しかし見事な融合なんですよね。1部と2部の。
二冊以上のデスノートに名前を書き込まれたのは、おそらく2部の高田だけだったと思います。



06-11-07_12-17~00.jpg
ライトと魅上がそれぞれのデスノートに高田清美の名前を記す

これがライトの命取りにへと繋がったわけなんですが、
それをそのまま映画版最大のトリックに繋げたのは、やはりお見事でした。
すでに原作に沢山のヒントは出ていた。
僕らの無意識の中に刷り込まれていた。
だからこそ、最後Lが自分の名前を書いた事にハッとされられたのだ。
見事な、応用技だったのだ。

一つのルールだけじゃなく、複数のルールを組み合わせた時に出来る奇跡。

色々と疑問点はありますが、
それを吹き飛ばしてくれるくらい痛快なトリックでした。


【この結末は理想的な結末だったのか】
2部ラストでのライトの演説シーンや、時計トリックでの悪あがき、そして松田の拳銃w
描かれる「Last Name」・・・
おそらく1部で原作が終了してた場合はきっとこうであっただろうなぁというラスト。
大場先生自身も1部で終わらせる場合も考えてたと言ってましたし、
何よりライトが死ぬというのも絶対項目であった為、
本当にすっきり終わったなぁというのが印象的でした。

ある意味1部崇高派にとっては理想的なラストだったのでは?とも感じています。



06-11-07_12-18.jpg
「自分が正しいと思う事を信じ、正義とする」

この時のニアが語っていたように、
何が正しくて、何が正しくないか。それは人の価値観によって大きく違う所なんでしょう。
だからライトが正義というのも間違いではない。
勿論Lが正義という考えもまた一つの正解。

それを両成敗したというのが非常に痛快に感じたのかもしれません。

原作では結局ニアが勝利し、生き残っています。
最後ライトは残された信者によって崇められた事により神のような存在になってますが、
やはり「負け」というイメージは拭えません。
そう、ライトの「正義」が負けた、と読者は捉える事しか出来ないんです。

けれどライトの「正義」を支持する人だっているんです。

人によって、立場によってそれは変わってくるのでしょう。
それを柔らかく否定してしまった原作のラストは、
やはり読者に何か“違和感のようなもの”を残してしまったと思います。

だからこそ両方を成敗した映画のラストに、何処か充実感を感じるのです。

お互いの正義を全うし死んでいった二人。
最後に上を行ったのはLのようにも見えますが、
やはり「命」より重いものはなく、それを犠牲にしたという事実は、
やはり引き分け、両成敗に感じるのです。

ライト対L、二人の対決を納得のいく結果にしてくれた映画版は見事だと思いますし、
同時に「デスノート」という物語に見事な幕を下ろした事
それを純粋に評価したいと思います。


【無の描写について】
一つだけいただけない部分があったのが「無」の表現。
原作でも見開き丸々使って描かれた「無」が、
映画だと非常にちっぽけなモノになってしまった気がするんですよ。



06-11-07_12-19.jpg
この後に訪れた「無」

画面がブラックアウトして・・・数秒経ってまた元のシーンへ。
ここは非常に賛否両論分かれるところでしょう。
正直このままスタッフロールにいってしまっても良かったのではないかと考えてます。
そしてスタッフロールが終了後、エピローグが始まる、と。
最後はLの「無」で完全に終了する、そんなラストだったら
もっと僕らに強く「無」を心に残す事が出来たんじゃないでしょうか。

雪のちらつくラストシーン、映画的に見れば非常に綺麗なのかもしれませんが、
デスノートファンとしてはそんな綺麗な終わり方は望んでません。
「無」こそが、大場先生自身も伝えたかった事といってますし・・・

勿体無いなぁ。
ここだけが大きく不満に感じるところでした。
まあスタッフロールに入ってしまったら観客が帰ってしまう懸念もあったかもしれませんが、
そんな気になる所で帰る人はほとんどいませんよw多分。
むしろ後から聞いてもう一回見なくちゃ!というリピーターも増やせたのでは?


【ミサミサについて】
えっと、可愛かったです。おしまい。

・・・というのは冗談で、ミサミサ最大の活躍シーンだった
ライトを見つけるトリックが省かれちゃってたのが残念でした。




06-11-07_12-20.jpg
ライトを出し抜いたのはこの時だけだった!?輝いてたミサミサ

映画はちょっと偶然の要素が強すぎでしょ・・・
時間的な問題かもしれませんが、ミサミサがちょっと頭弱い子のイメージのまま
最後まで言ってしまってるのが残念でした。
あのエピソードがあったからこそ、読者は一目置いてたんですよね。
(火口の断定のエピソードとかも・・・)

むしろあの監禁シーンだけじっくりねっとり描写されてるのがもうw



06-11-07_12-20~00.jpg
監督の趣味ですか?

この時の腋にピクっとした人は立派なフェチです。
フェチ道まっしぐらで共に頑張りましょう!(ぇ)

あとはラスト1年後、ライトの誕生日を祝ってるミサミサ・・・ってあれ?
原作ではライトの誕生日の前に自殺してるハズなのにっ!!
まあそこは別に描かなくても良かったですけど、
ライトに狂愛的になってたのを強調するなら必要な要素だったとは思います。
(世相的に無理かもしれませんけどね)

まあそれにしても戸田版ミサミサ、可愛かったですよ!それで満足です。


【気になった点とかをピックアップ】
あとは簡潔にその他の点に突っ込んでいきます。


□総一郎、かっこよかった
 ⇒特にラストシーン付近のセリフはもう鳥肌モノでしたね。


□も、模木さんがー!
 ⇒モッチー・・・何故宇生田から変わったんでしょうかw


□さくらTVへの突入
 ⇒何気に一番ウケた。新手のギャグ。


□一生愛す
 ⇒手紙には書かれてたのに・・・あえて言わなかったのは何故だろう。


□高田の脚がー!脚がー!
 ⇒美脚でした。マイッタ。


□ミサミサのちゅー
 ⇒そこでかよ!?戸田えりが・・・わーん


□粧裕のパンチラはあったか?
 ⇒ズバリあった!と思います。さくらTV祭りの時ね。
  0.1秒くらい見えてた・・・気がします。DVD版への布石か!?


何気に最後が一番重要ポイント。
噂では他にも1~2シーンパンチラがあったという事だが・・・
確かにあってもおかしくない際どい描写でした。そういうこだわりは好きです!


【考察を終えて】
映画版、個人的には大満足です。
さきほども言ったように、原作で感じた最後の違和感を見事に取り除いてくれた。
それを大いに評価したいと思うのです。

色々な漫画の実写版を見てきましたが、
ここまで原作ファンをニヤリとさせてくれた作品は中々ないと思います。
っつか前編から後編への進化具合がすごい。
まさに化けたとはこの事だろうなぁと思いました。
前回の考察で、後編の出来次第でこの映画の評価が決まる、と言いましたが、
まさに後編で飛翔した作品でした。映画版・デスノート。

最後にライト・Lをそれぞれ務めた藤原竜也と松山ケンイチ。
お見事でした。
最後まで藤原に関してはライトのイメージとはちょっと離れてた、
それは間違いないんですが、その演技に関しては言う事なしです。
本当にすごかった、あの目や、あの表情が出来る若手というのはそうそういないと思います。
特にラストシーンはあれバラバラに撮ってたというからダブルで驚き。
一人であんなのが出来るのか。

松山に関してもLの再現具合はお見事でした。
ワタリを除いたら一番再現度が高かったのではないでしょうか?
ただ喋りがちょっと・・・違和感あったかなぁ。
もう少し人間味帯びた、というか棒読みにウェット感を入れて良かったのではないかと。
そこだけが不満点です。見た目は最高でした。

というわけで映画版考察もこれで終了、
それと同時に長々と続けてきた当ブログでのデスノート考察もこれで終了になります。
・・・もしかしたらDVD版考察とかやるかもしれませんが。

当ブログが生まれてからしばらくは考察を続け、
その後も節目節目で行ってきたデスノート考察。
非常に大変でしたが、またやりがいもありました。
また皆さんからの反応も多く、非常に参考になる意見も沢山頂きました。
本当にありがとうございました。

この映画版にて自分の中でのデスノートという物語が、
しっかりと完結する事が出来ました。それはもう色んな意味で、です。
原作、そして映画版ともう十分すぎるくらい楽しませてくれました。
本当にありがとうございます。
自分の人生を変えたと言っても過言ではない
デスノートという物語に深く感謝すると共に、
完結したこの物語を胸にしまって、また再び歩き出したいと思います。

そして自分の生涯が終わる時。
きっと俺はこのデスノートを思い出すでしょう。



06-11-07_12-23.jpg



人間はいつか死ぬ。


死んだ後にいくところは、無である。






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<参考>
真琴の映画リポート:第7回「デスノート the Last name」 戸田恵梨香さんにインタビュー
デスノート:映画版後編公開 竜也、恵梨香も「最高のラスト」
◆DEATH NOTE◆映画「DEATH NOTE the Last name」の考察
超映画批評『デスノート the Last name』55点(100点満点中)
映画版公式サイト
前編~後編の一部ダイジェスト

<当ブログ関連記事>
考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか
デスノート終幕~その全てを振り返る~
「13」巻をもって完結したデスノート。「DEATH NOTE HOW TO READ 13」徹底考察

映画だけしか見てない人も面白い!という声をよく聞きますが、
やはり原作読んでナンボの映画だと思います。
まあ予備知識なしで見れば、もう詰め込まれすぎてて面白いんだと思いますが、
あのラストの驚きは原作ファン以外得られるものじゃないからです。

ちなみにTVアニメは見ません。今のところ。
またラストが違う!とか言うなら見るかもしれませんが、
ここまで映画で秀逸なラストを見せられてしまった以上、
これ以上の驚きはないと考えるからです。
(あ、けどニアじゃなくてメロが追いつめる形なら見るかも・・・どっちだよ)

ではありがとうございました。
皆様のご意見も良ければお聞かせくださいね。


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「13」巻をもって完結したデスノート。「DEATH NOTE HOW TO READ 13」徹底考察
2006年10月24日 (火) | 編集 |
death13howto.jpg

まさに「デスノートの全て」がこの1冊で語られてるといって過言ではないだろう。

「真相」というサブタイトルもまさに的を得ており、
数々の真相が明らかにされるこの「DEATH NOTE HOW TO READ 13」。

正直すごい。

よくもまあここまで徹底的に解析したなぁというのが正直な感想。
約1年ほどデスノ考察をやってた身としてはこれがどれだけ大変な作業か身に染みる。
やはり作者が語る真相ほど説得力があるものはなく
途中でお腹いっぱいになるほどの解説の量は、十二分に満足できるのではないだろうか。

最近のジャンプは「超こち亀」といい、
こういう企画モノ(?)への力の入り具合が半端ない気がする・・・いや喜ばしい事なんですが。

間違いなくデスノファンを唸らせる一冊に仕上がってるこの公式解析マニュアル、
個人的に気になった箇所をピックアップしてみました。
デスノ考察してる時にあった疑問も解消されてたりと見ごたえ満載です。

ぶっちゃけこの「13」巻でデスノートという物語は完結したのではないかとも思います。

そんな13巻の解説、いきます~

※デスノートの簡単なあらすじ、復習をしたい方は
 ⇒⇒デスノート終幕~その全てを振り返る~ のエントリにて。

※ここより先は「DEATH NOTE HOW TO READ 13」のネタバレ(Lの本名など)
 がふんだんに含まれております。未読の方はご注意ください。



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大場つぐみ先生ロングインタビュー
キャラクター解説やストーリー解説などは必要なし。
あえていえば「命日」と「本名」のトコに重要ポイントがあったが、
その辺りはまた後ほど。



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やはり原作者・大場つぐみ先生のインタビューなどここでしか見れない情報が興味深い。

ただこの「13」が出るまでに何度かインタビューが決行された事があり、
多々その時の内容とかぶる点も。
そんな中で心に引っかかったのを何点かピックアップしてみたいと思います。


◆途中でLが勝ち月が死んで終了…という案もあったんです。 
 結局結末はYB倉庫まで持ち越しましたが、
 “最後は月が報いを受けて死ぬ”事だけは変えませんでした。



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両先生が大のお気に入りであるLの勝利の可能性もあった・・・
どんなシナリオだったのか気になりますね。 

ラストと大筋だけを決めてストーリーを作っていく大場先生ですが、
そんな大場先生が最初から決めてたのが「月の死」。
主人公が完全に死んで終わるマンガというのは近年の少年マンガではやはり珍しいと思います。

今回の「13」巻の表紙の二人が共に死んでるわけですからね・・・


◆松田の人物設定について
 ⇒一番使い勝手のいい、適当な人物です。
  でもある意味一番死線をくぐってるのかもしれません(笑)



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物語進行中、何度も殺されそうになった松田(作者の手によって)

現実離れした頭脳や行動を取るキャラクター達の中で、
松田だけが読者に一番近くホッと出来たのも確か。
天才達の物語には、凡人がいるから天才達が光るんだといういい例。

ある意味こういうキャラこそが物語を動かすのに楽なんでしょうね。
そして最後の活躍は作者も予定してなかったというw
ちなみにサブタイトルになったのは「L」と「松田」の二人だけだったのだ!
何気にすごい松田w


◆メロとニアは二人セットで決めました。追跡役を二人にしたのは、
 “Lでも捕まえられなかったので一人では無理”という事です。
 Lが最高の探偵として存在していた以上、彼を超える者を描く事はおかしいと思ったんです。
 月対Lの繰り返しになりかねない。だからまず、三つ巴という方向性を決めたんです。



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最初メロとニア(M&N)の噂が出てきた時はフツーにデマだと思ってました・・・

バトルモノの物語って必ずインフレしますよね。それはもう絶対避けられない。
けどデスノートはあくまで「Lは最高の頭脳」として据え置いた事により、
Lの偉大さを強調しようとしたんだろうなぁ。
現にライトは常にLの影を感じていた。それは読者も感じていた事なのでこれは上手くいってました。

が、三つ巴になった事によって何か面白さが欠落したのも事実。
やはりライト対Lという図式の、二人だけの極限の頭脳戦をする、
そのスリリング感が堪らなかった。
だから第1部は面白かったし、その極限さが別の方面にいってしまっていた第2部は、
その面白さに欠けていたのかもしれない。

最後ニアがライトを追い詰めた「二人ならLを越せる」発言はカッコ良かったですけどね。


◆そもそも月は家族に対しては愛情を持っており
 “真面目で正しい人間”で新世界の住人と認めてました。
 そして月が神になろうとしてたのは、歪んでしまったけれど、
 総一郎や粧裕等ただしい人間の幸せを思っての事です。
 海砂には“人を殺すので悪人”という認識を、自分の事は棚に上げて持っていました。
 だから彼女に対しては冷たいし、利用していました。



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さすがのライトもやはり家族は大事だったみたいです。

そう、彼は女に対しては厳しかったけれど、家族やら友達やらは大事にするキャラだったと。
確かに1部では友達とつるむシーンが多々描かれてますものね。
page3.「家族」でも家族を殺してしまうという可能性に危機感を抱いてるし。

そんなライトの兄馬鹿なところも見てみたかった気がします。
デスノートを持たなければ本当に自慢の兄だったんでしょう。
ミサは・・・憐れですが、知らぬが仏を地で行ってたから良かったのかもしれません。


◆最近気付いたんですけど『DEATH NOTE』は人間ドラマを描かなかったからこそ
 あれだけスピーディーな展開ができたんでしょうね。ドラマを描くと、
 どうしても重たい話が出て、ストーリーのスピードが削がれていたかもしれません。



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ああ、これは確かに・・・

デスノートのスピード感はそこから来てるんですよね。
人間の感情のいざこざってほとんど無かった。
それはまたリアリティに欠けるのかもしれないけど、やはりそれが良かった。
常に事件が起こっていき、事件主体で場面が動いていたからこそ
僕らはある意味キャラに感情移入しすぎず、傍観者としてこの作品にハマれたのかもしれない。

夜神パパと幸子のエピソードとかはあったりしましたけどねw
あれ以外は常に気が抜けないのがデスノートでした。


◆ノートすり替え以外の案は?
 ⇒ノートのページ表面に木工ボンドのような透明なものが塗ってあって、
 コーティングされてインクが乗らず名前を書く事ができない…とか。
 すみません、他は駄目な案なので、あまりお話できません(笑)



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デスノート考察者たちを悩みに悩ませた、デスノートすり替えトリック。
特殊インクだから駄目とかそんな予想してたなぁ・・・(けどインクは何でもOKだったり)

デスノートに文字書けなかったらそれは焦りますねw
けど全ページにコーティングするのはいくらジェバンニでも無理そう・・・
ノート全体に厚みが出てきちゃいそうですしね。
あ、けど魅上の性格から言えば該当ページだけに施せばいいのかもしれないですね。

こういう別の案が原作者から出てくるとそれはそれで面白いなぁ。


◆そもそもLの死亡以降、“最後に月を倒すキャラはメロ”という選択肢がずっと頭にあったんです。
 まともにいくとワイミーズハウス内トップのニアが勝つだろうから、
 敢えて2番手のメロが勝つ方が面白いかなぁ…と思ってたんです。

 が、序盤でノートの事を知り過ぎてしまい、物語の緊張を保つ為に
 一旦フェードアウトさせなければ
ならなくなり…。
 で、間接的に月を追いつめる役に変更になりました。
 だから彼の最期は敢えて1コマでしょぼく見せたんです。
 あまりに劇的に殺しちゃうと、その時点で死の真意がばれてしまうと思って。



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高田に惨めに殺されてしまうメロ。あっけない最期だったのですが・・・

メロがどうやってライトを追いつめるのかは見たかったですね。
あまり冷静かつ理論的に追いつめるのが苦手そうな彼が、
どうやってライトを窮地に追い込むのか。
大場先生は物語を動かしながら作っていくので、その展開でもきっと僕らを納得させてくれたハズ。
最期にチョコが複線になったりしてとかw

ただ松田の最期の推理、あれがもし真実だとしたら、
やはりメロは可哀相だなぁと思うのです。
彼は最期までニアに勝つ事が出来なかったという事になりますから。


◆Lの最期のセリフ『が・・・ま・・・』の意味は?
 ⇒担当さんは「私は間違ってなかった“が”…ここは“負”けか…」
 メロ&ニアの登場を匂わす内容とお考えでしたけど…
 皆さんにそれぞれの解釈をして頂くのがいいと考えてます。
 ちなみにpage.108の松田の推理も当たってるかどうかはっきりせず、 ずるいかもしれませんが、
 皆さんの個々の解釈で完成させて楽しんで頂くのが『DEATH NOTE』なんです。すみません。



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ネットでも争論になったこの件についても語ってくれました。

大方の予想が担当さんの考えとほぼ一致する感じ。「が・・・ま・・・ん」という説もありましたがw
ここに限らず、けっこう大場先生ははぐらかしてる感じ。
真相は闇の中なのか、それとも何も考えてないだけなのか・・・?

けど松田の推理に関してはきっちり語ってほしかったですね。
じゃないとニアのすごさが伝わりづらい結局は「偶然」に近い形での勝利になってしまってるので。
勝利というのは曖昧なものではなく、絶対的なものであってほしいです。特に「DEATH NOTE」では。
それが1部ではしっかり描かれてたからこそ、1部は面白かったんだと思うんですよ。


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小畑健先生ロングインタビュー

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さて続いて作画を担当された小畑先生のインタビュー。

デスノがここまでの傑作に昇華したのはやはり小畑先生の美麗イラストがあってこそ。
話の面白さに圧倒的画力が加わった奇跡の配合、爆発を僕らは見る事が出来たのだ。


◆page.86に出てくるプールに浮いてるヒヨコのオモチャは、こちらで手を加えました。
 大場先生のネームではただ水に浮いてるだけだったのですが、
 この様な室内で会話するシーンは誌面的に動きがないんですよ。
 だから、絵的にちょっとスピード感を出そうと思って水面を走るラジコンに変更しました。
 会話シーンは、コマをいろんな角度の構図にしてしまうと目がチカチカして、
 読みづらくなってしまうんです。かといって、カメラ位置を固定したままで進めると、
 単調な絵になってしまう。だから、小物とかを使って工夫し、
 物語が流れてる感じを出せる様に心掛けていました。



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デスノは本当にセリフの多い作品でした。下手したら小説を読むのとほとんど変わらないぐらい・・・?

けど不思議とスラスラ読めてしまうんですよね。ネームの上手さもあると思いますが、
やはり小畑先生のプロの技が光ってたんだなぁと、このインタビューを見て改めて感じました。

表情、仕草といったものがやはり印象に残ったんですよね。
漫画の絵は、その作品の顔に当たる部分なのでやはり印象に残る残らないは大きな差になる。
ただ綺麗だけじゃない、読者の脳に刻み込むその技術と魂に感服します。


◆月は今まで抑えた表情がおおかったので、最期に内面を思いっきり爆発させようと思いました
 その方が絶対面白いという確信もありました。
 作品を通して、月がこんなにも感情をむき出しにするのはここだけでしょうから。
 ですが、セリフをゆっくり読ませながら進む演説シーンは、コマ割りを始め、
 作画にはいろいろと悩みましたね。特に重要だと思った月の表情の変化は、
 こまめに担当さんと話し合って描き込んでいきました。
 ちなみに、初めの下描きでは全体的に月がもっと凶悪な顔だったのですが、打ち合わせの時点で、
 演説冒頭はまだ冷静なままの表情が良いという話になり、何ヶ所か原稿を修正していきました。

 

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ちなみにこれが修正前の凶悪顔ライト。たしかに凶悪だw

最後の最後までライトの逆転劇を信じてた読者としては、
あの演説シーンはホント期待しちゃいました。完全に丸め込まれてましたよ、俺。
ただライトはもう少し色々仕込んでおいてほしかったなぁと。
その仕込みを発動させるまでの時間稼ぎだー!って思ってたんですが、
結局1部で出てきた時計の仕込みのみ・・・残念でした。

ライトが負けるのは必然だったとは言え、
最後もう少し見せ場が欲しかったなー。この演説も好きですが、
1部の時のような唸りはなかった。これも108話で決まってしまっていた弊害なのかも。


◆単行本でも表情を修正される事がありますよね?
 ⇒そうですね。基本的に雑誌の原稿を制作している時は、
 作業の都合上、ページの順番をバラバラで描く事が多いんです。
 だからその際考慮できなかった、絵的に流れが悪い部分を単行本収録時に修正しています。
 例えば、物語の展開上、これだとキャラクターの顔の角度が悪いなとか、
 とにかく自分で見直して、引っ掛かる部分をできる限り直す様にしています。




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修正された例。あとは8巻のニアの修正もすごかったですね。

うちの記事でも5~8巻の時までは解説してました。けっこうしんどいんですアレ。
読者から見たらどこに違和感を感じるのか不思議だったんですが、
小畑先生なりのこだわりがあったんでしょう。けどニアは修正しすぎ。
個人的には修正前の方が好きだったんだけどなぁ・・・


◆実は最初に自分が作ったデザインでは、ニアとメロのビジュアルが真逆だったんです
 要は現在のニアがメロ、メロがニア。自分はずっとそう考えてたのですが、
 担当さんに渡す時に逆に名前を書いてしまって…(笑)
 その内、大場先生からOKですと返事を頂き、“実は逆なんですけど…。”と後に引けなくて。
 だから自分の中では、当初、ニアが悪人面で、メロがおとなしい女性的なイメージを持ってました。
 でも、結果的に逆で良かったのかなと今は思ってます。



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この時点では逆だった!?

これは驚きの裏話。顔はイメージを左右する重要な部分なので、
もし当初の通りだったらまた第2部の印象も全然違うものになってたのかも・・・
妙にズルさを持つニアは、確かに悪人顔が似合ってたかもしれません、ね。

またニアは天真爛漫な明るいキャラ案もあったという。
明るくライトを追いつめていくニア・・・それはそれで恐ろしいかった!?
また個人的にはニアは女性であってほしかったなー
女性を馬鹿にしているライトが、女性に負けるという構図は見たかったです。
だからこそ南空ナオミは唯一惜しかったキャラですよね。


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大場つぐみ先生&小畑健先生特別対談

大場先生に小畑先生。どちらかが欠けたらこの傑作は誕生しなかった。
そんな二人の夢の対談が遂に実現。気になるところをピックアップしていきます。


大場「Lを美形じゃなくしたいというアイディアは、
   小畑先生が最初におっしゃったんでしたっけ?」

小畑「ええ、そうです。そういう感じがネームから伝わってきましたから。
   実際のLのデザインはどうでしたか?」

大場「あれはツボでしたよ、すっごく良かったです!」
小畑「自分の方も、大場先生のネームのLが凄く生気のない顔で、あれに刺激されたんです」


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二人とも一番のお気に入りのキャラだったL。

最初の登場シーンは度肝を抜かれました記憶が・・・
だってむっちゃ美形っぽい前フリだったじゃないですかw
けどありがちな美形じゃなくて良かったなぁと。一度見たら忘れられないあのビジュアルは、
デスノートという物語にふさわしい雰囲気を醸し出してました。


小畑「自分は同じ回の、Lが月に名乗る展開に驚きました。
   自分で描いておいて何ですが、Lをあんなビジュアルにしてしまったから、
   仮にLが月を尾行しても、“変な奴がいる…”ってばれて、
   捜査がしにくいんじゃないか…と想像していたので。
   月に接触する時どうするのだろうと思っていたけど…まさか自分から名乗るなんて」

大場「考えていくと、Lは名乗るしか手がないんですよね。
   結果的に小畑先生の一番驚いて頂けて良かったです」



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小畑先生も読者も想定外だったLの名乗り

page.18での二人の接触でもうすげえ!この展開あちい!と興奮してましたが、
更にpage.19でそれを上回る熱すぎる展開に異様に興奮してたを覚えてます。
この頃くらいから、デスノート最強に面白すぎるという認識が自分の中で強まっていった気がします。

こんな風に常に読者が勝手に「Lはライトの前に姿を現したら負けだ」みたいな固定概念があって、
それをことごとく覆される展開が本当に刺激的でした。
記憶飛ばしたライトが戻る時も、まさかLがデスノートに触り、
死神を認識できるようになるという選択肢が存在してなかったんですよね。

消されていた選択肢をあえて選び進む物語。それが魅力的に映らないハズがないんです。


大場「Lが死ぬシーンですね。
   小畑先生の描くLがいつも目を開けていた事に注目し、ネームで初めて目をつぶらせました。
   どういう絵になるか、わくわくしてました」

小畑「あれは自分も描いていて楽しかったです。
   確かにLが目を閉じたのは実際の絵では初めてでしたね」



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ただ一度だけ閉じられたLの目。寝てる姿も描かれる事はありませんでした。

Lに関しては最後反撃らしい反撃をせず死んでいったので本当に意表つかれました。
確かにその前週に死亡フラグが完全に立ってたんですが、
何らかしらの方法で回避するだろうというのがほとんどの読者の考えだったのではないかと。

こんなに早くLが死亡するなんてありえない、
そんなまたしても読者の「消えた選択肢」から選び終結した第1部。
常にそんな展開の連続だったから面白かったんですよね。

そういえばL仮死状態説とか色々吹き荒れましたよね・・・
大場先生のインタビューにより全て吹き飛びましたが。⇒「Lは死にました」発言


大場「ニアの指人形に至ってはネームに指定すら描いてません。
   終盤の絵は指人形のお陰で相当か格好良くなりましたよね」

小畑「自分としては、あの人形でニアの嫌な感じが出たかな、と思ってます」
大場「醜い造形に心の暗黒面が出ていますよね」


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芸術的にデフォルメされた指人形。初回限定版の特典にもなりました。

この辺は小畑先生のセンスですねぇ。前述した魅せる技術によるところもあるのかと。
小道具がちりばめられる事により、読者に動きとインパクトを残す。
これぞプロの仕事だなぁと感心させられます。

それにしてもこの指人形、持っていても正直使い道が・・・
けどこれが萌えキャラ?(いちごとか)だったりしたら使い道があるのかも。何に使うの。


小畑「でも、リンゴにはこだわりがありますよね?ネームでもずっと指定してましたし」
大場「どうしても“死神はリンゴしか食べない”という文面を
   ダイイングメッセージの部分で使いたくて、リュークに持っていてほしかったんです。
   他意はありません」

小畑「なぜリンゴにしたんですか?」
大場「単純に赤い色がリュークの黒い体に映えるという事と、
   あの大きな口に釣り合うサイズだからですからね」

小畑「リンゴって神話や心理学のモチーフになるから、
   深読みしようと思えばいくらでもできるじゃないですか。
   そういうのを全部考えてるのかなと思っていたんです」

大場「いえいえ、全然考えてないです。
   何かリンゴは格好いい…それだけです
(笑)」



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第1部では度々登場したリンゴ。特に意味はなかったそう・・・

最終話の扉でもバーンと登場していたリンゴですが、これは小畑先生の意図によるもの。
重要な象徴と信じていたのに、ここにきて「意味はなかった」という衝撃発言。
このギャップが何となくおかしい感じ。
意思の疎通がきちんとされてたら、またデスノートは全然違う物語になってた・・・かもしれない。

原作者と作画の人が全然会わないのって普通なんでしょうかね?


小畑「実際のところ『DEATH NOTE』のネームはどこまで考えてたんですか?」
大場「やはりそこなんですね(笑)」
小畑「ずっと“考えてない”とおっしゃってますけどいまだに疑っているんですよ。
   本当は全部“計算通り!”なんじゃないかなと思って」

大場「週刊連載で全部話を決めて、その通りに描くのは不可能ですよね。
   一つの小説なら可能な場合もあるでしょうけど」

小畑「でも使えそうな伏線は、常に散りばめてますよね?」
大場「それはそうですけど、やはり基本的には月を追い込み、
   その打開策を具体的に考える事に終始
します。
   だからできない時は本当に何もできません。ネームに何週もかかってしまう場合もあります」

小畑「つまり『DEATH NOTE』の展開は、作者すらも分かってないという事なんですか?
   ええ~、嘘ですよ(笑)」



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行き当たりバッタリだったという展開。3巻くらいまではそれも分かる気がしますが・・・

大筋だけを決めて、その中身の展開は随時考えていくというのは面白いと思います。
その展開次第ではその大筋も変わっていくのもまた面白いですね。
そもそも人生は決まってなく、常に流動的で想定外の事が起きるからこそ面白い。
そんな人生のドラマに通じるものがデスノートの根底にあったんだろうなぁと。

細かい伏線は色々残ってたかなー。Lが死んだ時のあの時間の表示の意味は?とか。
結局ミスリード(というのか)だったって事ですかーそうですかー


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二人の作者が語る最後の謎、page.108「完」真相
様々な謎を残しつつ終わった「DEATH NOTE」。
最終話である108話でも意味深な終わり方をしたり、出てこないキャラがいたり・・・
そんな最後の謎に大場・小畑両先生が答えてくれました!
13個の謎から気になる謎をいくつかピックアップしてみます。


◆全108話という話数はいつ頃決定した?
 ⇒終わり方を決めた打ち合わせで108話という話数も決め、
  最終話から大まかなネームを割っていったんです。
  なので高田が再び出てきた辺りには、話数も展開も決めていた事になります。
  この頃にはYB倉庫のやりとりも決まってましたので、
  ぴったり108話に配分するのが難しかったです。
  もちろん数は、除夜の鐘などで言われる“人間の煩悩の数”を意識しています。



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この物語をきっちり108話で終わらせたのは見事だとは思うんですが・・・

やはりこういった「制限」が第2部ラストに「制限」を加えてしまったのかもなぁと。
いや、リアルタイムで見てる時はドキドキしたんですが、
こうして今振り返ってみるとやはり物足りなさを感じました。
それはやはり月の悪魔的頭脳のきらめきが無かったから、なんですけれども。

デスノートの面白さは「行き当たりバッタリ」なところにあったと思うので、
ある程度決められてしまった展開、特にYB倉庫の決戦などは
あらかじめ舞台が用意されてる感がどうしても違和感があって仕方がなかった。
予測不可能な展開、という意味では第2部のラストは違ったんだよなぁ。
いや、色々驚きもあったわけですが。

別に108話にこだわる事は無かったので、もっと広げて欲しかったなーと強く思います。


◆松田の推理は当たっている?
 ⇒あくまでもどちらとも取れる内容で、真相は決めてません。
  読者の方々に、個々でいい方を採って欲しいという事です。
  この件で私がはっきり言える事は、月は魅上に、
  “最後まで本当のノートを出すな”と命令していたという事だけです。



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松田の推理通りであれば、ニアはそうとう極悪人っぽい感じだが・・・

読者からの多数の争論に一応の決着をつけようと考えたのか?
果たしてこの松田の推理自体必要だったのかどうかは分かりませんが・・・
入れるならここで「真相」をしっかり語ってほしかったなぁとも。
前述しましたが、この推理通りであればニアのすごさが伝わりますし、
外れてるのであればニアは単なる偶然の勝利の運のいい奴としか思えないわけです。


◆最後に登場する女性信者の正体は?
 ⇒あくまでキラを崇拝する信者の一人です。
  ネームでは祈る手元を強調し、顔はぼかしたものを想定していましたが、
  小畑先生のアレンジであの形になりました。ですので海砂ではありません。
  海砂が最終回に出てないので、あれが彼女だと思った人もいたかもしれませんが…



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あくまで信者の一人という女性。最後の最後にこんなの持ってくるのがにくい。

大体は海砂説が強く、粧裕説や南空ナオミ説もあったりしましたね。(ナオミ説はないだろう)
ここで最後知らない女性を出してくる意図が分かりませんでしたが、
最後神になった月を見上げる不特定多数の信者たち・・・
という意味で捉えれば分かる気もしました。けどやっぱりやや不満も?


◆海砂が最終話に登場しなかった理由は?
 ⇒こちらも状況的に、どうしても描けなかったからです。
  海砂はキラの記憶は失ってるけど、これまで同様に月を愛してる。
  そしてノートを使ったものが不幸になるというのならば、
  松田あたりが月が死んだ事をポロっと彼女に漏らしてしまったと思うんです。
  それで絶望して自殺…というところでしょう。



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キャラクタープロファイリングでは命日はYB倉庫から一年とちょっとの日になっていた

あちゃー、やはり海砂は自殺かぁ。これは大半の予想通りでしたね。
けど日付的にpage.108の時点では海砂はまだ死んでなかった事になります。
だからこの後松田が大チョンボしたと。チョンボとかそんなんじゃ済まされないよ!

海砂が再びデスノートを手にする展開とかも面白かったんですけどね。
残念・・・ここはハッキリとしてくれたのは嬉しいやら悲しいやら。
最後の空白の1年が気になるところですが。


◆リュークは死神界に帰った?
 ⇒帰りました。ノートの持ち主の最期を見届けたので。
  …しかし日本捜査本部にあったノートは、
   月の死亡直後にニアが取り上げて燃やしてしまったので、実は本物か偽者か判明していません。
   事前に月が密かにすり買えていて、どこかに隠してる…というのが私の説です。
   終盤の月のあがきも、全くのでたらめではなかったのかもしれませんね。
   だから人間界にはまだ一冊デスノートが残っていて
   それが拾われた時、再びリュークが人間界を訪れるのかも…?



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一人では開けられない場所に保管されてたデスノート。けどライトなら・・・?

しかし最期の最期ですごい事ぶっちゃけましたね大場先生。
私の説です、って貴方原作者なんだから貴方の説が真実じゃないですか。
という事はあのまま月が逃げ切る事が出来たら、逆転が可能だったんですね・・・
そう、月は勝利宣言をしないで慎重に事を運んでいたら勝っていたのかも。
けど彼の性格上、目の前でニアが死なないと納得しなかったんだろうなぁ・・・

あと微妙に続編っぽい匂いを漂わせてる最後のコメント。
まぁ同じ世界設定だともうどうしようもないかもしれませんが。
そのノートを拾ったのが、ライトとミサの子供だったら面白い。
そう、先ほど言ってた空白の1年間が、ミサの出産期間の為の1年間だとしたら・・・?

そんな妄想をしてしまいますね。意味深だよ全くもう!


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その他「13」の企画はこんなのがあります
というわけでここまで色々紹介してきましたが、
やはりメインはこの作者二人のインタビューに尽きます。あとはおまけみたいなもん。
そんなおまけの一部を軽く紹介です~これで最後。


◆Lの本名は?
 ⇒エル=ローライト。1979年生まれって事はタメだー!
  これをメインとして考えてる人も多かったんじゃないかと思いますが、
  何ともコメントしずらい名前。エルって本名かよ!とか。
  何とも行き当たりばったりな感じが否めない。あと狙いすぎかなぁ。
  その名前にするなら、何かしらの関連エピソードが欲しかった。何のコメントも無いので。


◆大場つぐみ先生が語る全108話サブタイトルの由来
 ⇒このサブタイトルで色々次回予想してましたね・・・
  結局意味のない事だったわけですが!完全に踊らされてました。


◆全トリック解析リスト
 ⇒デスノートでは様々な仕掛けがありましたが、それを全て余すことなく紹介。
  ミサミサのナースに変身などもきっちりカバーしてます。あれはよかった(ぇ)


◆Lのおやつ一覧
 ⇒さくらんぼ結びなども紹介されてます。これによりLは攻が決定したわけですが(ぇ)


◆割と適当なキャラタイプ診断
 ⇒Lでした・・・お、大嘘つきですか?そ、そんな事ないんだから!(色々嘘です)


◆デスノートにラクガキ4コマ
 ⇒赤マルなどに掲載されたやつを完全補完。


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  小畑先生の手でいちご100%が描かれたのが奇跡であり全て。


◆読みきり版デスノート
 ⇒連載版デスノートのプロト版。名前を消せるデスイレイザーが有名。
  大場先生曰く「あれは不本意だった」とのこと。そりゃそうだ。



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  けどデスノート本編でも出てほしかったなー1回、もしくは一人だけ使える消しゴムとか。


その他にも更に色んな企画が盛りだくさんで正直お腹いっぱいですw
というわけで本当にデスノファンなら楽しめる一冊です、「DEATH NOTE HOW TO READ 13」。

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結論としてデスノートはマンガ史に残る傑作です
こうして振り返ってみると、やはりデスノートは近年のマンガで一番ハマらせてくれた作品。
(いちごはまた別次元の話)
マンガにおける純粋なエンターテイメントを最高に楽しませてくれた。
まさにこれはマンガ史に残る傑作であると断言できる。

そんな物語を創った二人の先生。
彼らが語るデスノートの真相は興味深く、そして物語をまた深いものにしていった。
まあ所々考えてないのが露見したりもしましたが・・・

僕らを斜め上に裏切り続けた大場先生。
やはり彼(彼女)が何者かというのは気になるところでしょう。
そして最有力説はガモウ先生なわけなんですが、
今回それが明かされるのかなぁと。密かに期待してたんですが、結局明かされませんでした。

が。

今回初めて大場先生のネームが公開。
それをちょっと紹介してみましょう。



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何となく・・・ガモウ臭がする!!

空気というか。何と無くですけれどもするんですよ。
あの独自のタッチは誰にも真似できるものではないので・・・

いやけど結局のところ誰でもいいんです。

ガモウ先生でいいんです。

大事なのは僕らを楽しませてくれたというその一点。
楽しませてくれるなら誰だっていい。
人はある一面だけじゃないですから。
ライトのように、デスノートを手にする前は優等生だったのに
手にしてから彼の人格は変わっていきました。

そう、人は多面性なのです。

デスノートを誰もが欲しいと思ったでしょう。
そして使いたいと思ったでしょう。
僕らの心に潜む闇。
そしてその先にある暗闇。

死は無であるということ。

中々それを教えてくれる物語って実はなくて。
少年誌でそれを堂々とやってのけたこの物語にはやはり喝采したいところ。

色々な意味で僕らの心に深く刻み込まれた「デスノート」
これから長い生涯にかけて、心の中のベスト漫画に君臨し続けるハズです。
そんな作品にこうしてリアルタイムで出会い向き合えた事を感謝すると共に、
この物語を生み出してくれた大場先生・小畑先生の二人に感謝を述べたいと思います。

素晴らしいも物語を、ありがとうございました。


再度繰り返しますが、デスノートは、この「13」巻をもって完全に完結した、と言えるでしょう。


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<参考>
◆DEATH NOTE◆HOW TO READ13によるトリックと真相の考察
デスノート終幕~その全てを振り返る~
考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか

いやぁ疲れました。何気にこの記事かなりの期間をかけて少しずつ書かれたものです。
デスノート考察系の記事は精神的にしんどいので大変・・・
よく半年以上やったものだなぁと自分でもびっくりです。
まあ面白かったから、だろうなぁ。面白かったから頑張れたんだと思います。

何はともあれ、あとデスノで記事を書くのも映画・後編のレビューだけになりそう。
本編とは違うラストが一体どうなるのか。
原作で可能性があったLの勝利が実現するのか。
11月3日を楽しいに待ちたいと思います。


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DEATH NOTE HOW TO READ 13 初回限定特装版
大場 つぐみ 小畑 健
集英社


DEATH NOTE HOW TO READ 13 (13)
大場 つぐみ 小畑 健
集英社 (2006/10/13)


Death note (12)
Death note (12)
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大場 つぐみ 小畑 健
集英社


考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか
2006年06月20日 (火) | 編集 |
※途中までネタバレほぼなし


deathnomovie02.jpg
多くの注目を集めている映画版「デスノート

最初に結論から言うと、「前編だけでは何とも評価できない」です。

各地でまさに対極的な評価が成されてますが、
これは完全に人によって捉え方が違うだろうなーという感じ。
マンガ(原作)への思い入れが強い人が見ればまた評価は違うだろうし、
映画という作品の一つとして見る人が見ればまた評価は違います。

そんな中で原作への思い入れが強い自分から観たこの映画版デスノート、
前編だけで考えても後編への期待がうかがえます。
というのも映画ならではのオリジナルストーリー。
レイ・ベンバー殺害辺りまではほぼ原作に忠実に進んでいくのですが、
南空ナオミとの対決や、オリジナルキャラ詩織の使い所が、
まさに原作ファンにとっても意表を突かれた結末でした。
ここは原作ファンも大いに楽しめる所であり、
実際どう風呂敷を畳むのかをハラハラ観てた次第。

最後のトリックに向かうまでルールが破綻する事なく
しかもそのルールを上手く利用したなぁというのが正直な感想。
ま、ただそのラストに辿り着くまでが原作ファンにとっては酷く退屈かも。
序盤のバスケシーンとかホントいらなかったしなぁ・・・

まあ第1部の魅力はライトVSLの心理戦とミサミサの活躍なので、
その二つが欠けていた前編は退屈なのも致し方ないかな、と。
その二つが揃う後編こそが、この映画の真価が問われるところ。
よりオリジナルストーリーの比率が上がると言われる後編、
これを観てから本当の「映画版デスノート」の評価をしたいと思います。 

そしてまだ映画を見てない原作ファンの方。
見て損はないし、見なくてもいいかもしれない。
ただ後編の出来次第ではこれはファン必須のモノになる可能性は十二分に秘めています。


というわけでここからネタバレ含む考察&感想を。
これから観ようと思ってる人はこの先読まれない方が懸命です。

んでもって始めに断っておくと、マンガと違って映画は見直す事が出来ないので
所々記憶違いだったり思い違いだったりする所があるかもしれません。
その場合は優しくご指摘して頂けると助かります。厳しくすると泣いちゃいます。
え?こんなのいらない?そうですよね、はい、では始めましょう。

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【何故リュークはデスノートを落としたのか】

上空から舞い降りてくるデスノート。
映画の冒頭で突如映し出された東京(だと思われる)の夜景は、
そのデスノートからの視点だったのだ。

そして何の変哲もない路地裏にデスノートは落とされる。




06-06-20_13-14.jpg
勿論これは死神・リュークが落としたノートだ。

原作ではリュークがノートを落とした理由がしっかりと描かれている。
そう、「退屈だったから」だからデスノートを人間界に落とし、その経過を見守る事にした。
その方が「面白そうだったから」
別に原作ファンとしては描かなくても分かるのだけれど、
映画だけ見てる人は何故デスノートが落ちてきたのか?
その辺り不思議に思わないのかなぁと。

「退屈だったから」、その想いこそが
最初にライトとリュークを繋いだものだったのではないかな、と。
死神と人間、まるで共通点がない二人に一つだけあった共通点。
それこそが読者にライトとリュークの奇妙なコンビを受け入れた一つの要素だと思うのだけれど。

ここはしっかり語ってほしかった。
まあ映画観てる人の半分以上は原作読んできてる気がするけど・・・


【デスノートの隠し場所はいいいの?】

原作でもライトが苦労したのがデスノートの保管場所、というか隠し場所。
ノートに触れた者は死神リュークが見えてしまう。
それはライトにとっても致命的となる為絶対に避けなければいけなかった。
そしてLという相手と対決する以上、どう隠すかがポイントになった。




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引き出しに二重底&万が一の為にノートを焼失させるトリックを施す

これは確かに大丈夫だろう、と思ってしまうライトの細工。
それはある意味読者にライトのノートは簡単に見つからないという安心感を与えていた。

が、映画版では全くそういった隠す作業は全く無し・・・
映画というエンターテイメントではそういった小細工はいらないって事?
けどデスノートという作品の中でそれは重要な要素だと思うんだけどなぁ。
実際Lに盗聴器&盗撮カメラを仕掛けられた時に部屋を調べられるわけだし、
その時に触れられてたらどうすんの、とか映画観てる人は思わないのかな?
それともあの危険なノートを常にライトが持ち歩いていた、と考えろって事なのか・・・
そこまで深く考える事ないのかねぇ。


【FBI殺害についての説明不足?】

序盤の見所の一つである、レイ・ペンバー(映画ではレイ・イワマツ)殺害、及びFBI殺害。
デスノートのルールの応用とも言えるべき方法でライトは見事それを完遂する。
その一つが「死の前の行動を操れる」ということ。
これはLもライトの事前の実験により把握していたのだが・・・



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死因や死の状況を先に書き、後からその名前を文字の前に書き込めばその通りになる

映画では特にこのルールの説明はなく
レイ・イワマツが例の細工を施したデスノートにひたすらFBI同僚の名を綴っていく・・・
そして明かされる細工のトリック。
まあこれは説明しなくても、流れで分かるでしょ、みたいな感じなのかなー
ただ万人に観てもらうならこの辺りの説明も必要だったのでは、とも思うんですよね。

レイ殺害に関しては原作に一つ捻りを加えている。
レイの死の状況に対しての細かい追加・・・
確かにこの方がライト自身のリスクは低くなる気がします。
原作でも「一人で」とは書いてなかったですし。
映画では「全ての予定をキャンセル」というのがミソですね。


【何故Lはライトを容疑者候補にしたのか】

松山ケンイチ粉するLが今回の出演者の中で、
一番原作のイメージに近いのではないかとも思える。(ワタリ除く)
前編では活躍がほとんど無かったが、むしろその活躍をさせてもらえなかったというのが正しいか。

原作ではレイ・ペンバーが捜査していたライトを特定するに当たって、
華麗なるLの推理が展開されています。
初めて登場した時からその冴え渡った頭脳に圧倒されましたが、
映画版ではその辺りの推理がちょっと飛ばされてないかな、と。



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夜神家と北村家に盗聴器とカメラを設置

そう、夜神家・北村家の二つに絞った辺りの根拠がほとんど話されてない。
何故この二つに絞られたのか?
映画を見るだけだとかなり強引な展開になってるかなぁとも。

盗聴器・カメラ辺りのエピソードは特に言及はないです。
しいて言えば原作通りにエロ本読んでほしかったなぁ・・・


【南空ナオミの暴走とオリジナルキャラ・詩織の意味】

さて原作と一番異なっており、かつ映画の意味を見い出したのがこの二つの要素。
南空ナオミの活躍と、オリジナルキャラ・詩織を登場させた意味。

ではまず南空ナオミから見ていこう。
レイ・ベンバーの婚約者であった彼女は、自分しか知らない事実をLに告げようとする。
それを阻止しようとするライト。偽名を使った彼女から真の名前を聞き出す為の策とは・・・



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第1部序盤戦での一番のクライマックスとも言えるこのシーン、
そのシーンの大幅変更はかなり危険な賭けだったと思われる。

そもそもレイ・ベンバーの死亡を南空ナオミが目撃する事から始まる。
その事によって彼女が取った行動はキラの容疑があるライトに近づく事。
けどあっさりライト&詩織に辿り着いたのはレイが残した捜査記録とかがあったのか?
ちょっとそこに疑問も残るのだが。

そしてライトと対決するナオミ。
彼女が名乗った名前は偽名。原作と違い、完全にライトに疑いを持ってる事から
どうやって本名を知り、その名をノートに記すのか。
ここに来て先が読めなくなってきた。

さて一方オリジナルキャラである詩織。



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序盤から最後までほぼ万遍なく登場しているが、
肝心な核のストーリーには触れずにいるキャラで、上手く使ってるなぁという印象。
バスジャックの時もユリの代わりに使うというのもアリ。

さて問題はライトがこの詩織に恋心を持っていたかどうか、だ。
勿論デスノートを手にする前の話である。
それによってクライマックスでのあのトリックの意味合いの深さがまた全然違ってくる。

「人前でのキスは恥ずかしい」というセリフが劇中で数回あったが、
あのクライマックスでのキスシーンが初チューだったのか?
そもそも二人は恋人同士だったのだろうか。
後編でのミサミサとの絡みでその辺りのエピソードが登場する可能性もあるので、
ここは一つのキーワードとしたい。


【二人同時殺害のトリック】

この衝撃の結末に観客の誰もが驚いたであろう。

どうやって南空ナオミの名を知ったのか。
教会のパンフレット。
そう、それを見逃さなかったライトの洞察力。

この南空ナオミの殺害を、自分のこの先の行動・・・すなわち捜査本部へ入る事へと繋げた。
全てはライトのシナリオ通りだったのだ。
そう、ライトの幼なじみである詩織が死ぬ事さえも。



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デスノートのルールでは、誰かの死を招く状況を書く事は出来ない。

だから操って誰かを殺させる、というのは不可能というのが原作の見解であった。
しかしそれを可能にしたトリック。
それは二人の名を記すという事。

誰もが目を疑った。

そう、ライトは詩織の名前をもデスノートに記していたのだ。
その二人の死の状況を見事に合致させ、見事に南空ナオミに詩織を撃たせた。
原作から一歩踏み込んだデスノートのルールの応用を見事映画は魅せたのである。

もう一つ驚くことは、ライトが親しい人間の名を記したという事。
実は原作でもライトは親しい人間の名を自分の手でノートに記した事は無い
家族や、ミサミサや、捜査本部の面々・・・
勿論いつでも殺すつもりはあったであろうし、そういった状況になれば殺せたのがライトだ。
それはデスノートの原作を読んでいる者ならば分かっている。
そのライトの冷酷・冷徹さを十二分に理解しているのだ。

だが、映画ではその冷酷さが原作ほどは伝わってこなかった。

何か甘ったるさを感じたのだ。
けどそれを全て吹き飛ばした
原作でも無かった、親しい・・・しかも幼なじみの名を記すということ。
この行動は、ここまでぼやーっとしていたライトを、ハッキリ且つクッキリとさせるものであった。
ライトの目的の為なら全てを切り捨てる非情さ。
それを、映画の観客たちは前編の最後の最後にして理解したのだった。

こうしてライトは捜査本部への仲間入りを果す事になる。
そしてLとの対面・・・ここで前編は終了する事になるのだが、
個人的には原作で魅せたLの想定外の行動も良かっただけに、何とも言えないところだ。



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いきなりLの名をライトに名乗る

ライトとLのシーソーゲームのような攻防戦こそが第1部の魅力でもあるので、
このLの反撃シーンは是非前編にも欲しかったところだが、
まあこの辺りは後編に期待って事で。


【後編の大きなキーになるのは・・・勿論ミサミサ!】

前編は大体原作の3巻辺りまでになるので、勿論ミサミサの活躍はほぼなし。
ファンサービス(?)なのか所々登場してるのが何とも嬉しい所だが。
春前に登場してたミサミサバスはそういう事かーと納得したりw

さてそんなミサミサですが原作と違うのがジェラスに助けられるシーン。



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全く知らないストーカーに刺されそうになるのが原作でしたが、
映画版では熱烈なファンであるTVスタッフに刺されそうになる。
そしてジェラスが助けてくれた後、ミサミサの元に落ちてきたデスノート。

ここから原作通りの展開になるのか?気になるところですね。
まだレムの情報は一切ないですし・・・
青山でミサミサがライトを出し抜いたエピソードは是非入れてほしいところなんですけどね。
あとは「パンツ見えてる」(BY粧裕)も是非宜しく御願いします。

何はともあれ、原作通りに行くにしろ映画オリジナルストーリーに行くにしろ、
後編のキーとなるのは間違いなくミサミサ。
戸田えり好きとしても後編こそが真の期待を寄せているといっても過言じゃないです!



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この子悪魔的ミサミサをどこまで演じる事が出来るか・・・


【その他気になった点など】

箇条書きで。

□藤原演じるライトは結局違和感ある感じだなぁ。個人的なイメージとやっぱりちょっと違うんですよ。
 っつか字、汚くない?ライトの几帳面な性格からは遠い気が。

□リュークの声は特に気にならず。もっとお茶目にしてもいいかな?

□夜神パパは・・・ヒゲはどうしたんでしょう。あのヒゲがチャームポイントなのに。

□粧裕は、ちょっと違ったかな。可愛いけど、もっと可愛い子いるじゃんか!

□シブタクがかなり活躍しててウケたw原作よりも200%増しになってますねビジュアルも。

□南空ナオミは・・・大好きだったキャラだけに、もっと若くてピチピチな人を、って感じです。
 ファンの方ごめんなさい。


【どうなる後編?ちょっと伸びて11月公開です】

というわけで色々述べてきましたが、基本は原作読んで→映画じゃないとちょっとキツイかな、と。
上に挙げた点はやはり映画からだと一回じゃ理解できないのでは?
ルールは完全に頭に入れておきたいところです。

さて後編。当初では10月公開が11月になってましたね。
タイトルも決まったみたいで。

>『デスノート the Last name』に決定しました!
“L”には月(Light)、L、Lastという意味が込められています!


噂ではオリジナルストーリー率がかなり高くなるという事ですが・・・
正直前編だけ観た感じではしっかり破綻せずやってくれるのかな、という期待もあります。
ただ原作の記憶飛ばし→復活のシナリオを越えるのか、
それともその流れは一緒で、復活の仕方が原作と違う感じなのかな。
ヨツバは一切登場しないとかね。それはそれでアリなのかも。

原作とは違うラストになるという。




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誰も知らない結末。

ライトが負ける事はおそらくないと思われますが、(第一部では)
Lが死ぬ事はもしかしたら回避されるのかもしれないなぁと。
いや、そういった予想を全て覆して映画ではライトが負ける可能性も捨てきれません。

思ったよりこのオリジナルストーリーの出来が良かったので、
もしかしたら大場先生がちょっと噛んでるんじゃないかな、と思ったり。
秋にかけてのジャンプ本誌での新たな展開ってのは、
もしかしたら映画版デスノートの続きが本誌で展開される、とか(完結編って銘打って)
そういうのだったらまた面白いなぁと思ったり。
完全なアナザーストーリーですけどね。

何はともあれ後編まで観て初めて「映画版デスノート」は一つの作品として完成します。
僕らの期待をいい意味で裏切るのか。それとも悪い意味で・・・?

11月が楽しみです。期待してます、映画版デスノート。

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<参考>
映画版デスノート公式サイト

各サイト様の映画感想
藤原竜也:「後編もお楽しみに」 映画「デスノート」公開
DEATH NOTE 前編
映画版「デスノート」 この内容なら及第点
◆DEATH NOTE◆映画「デスノート 前編」の考察
『DEATH NOTE デスノート 前編』25点(100点満点中)
デスノート見てきた

<当ブログでの原作デスノート総まとめ記事>
デスノート終幕~その全てを振り返る~

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DEATH NOTE OFFICIAL MOVIE GUID (1)
大場 つぐみ 小畑 健 ジャンプ・コミック出版編集部
集英社 (2006/06/02)


DEATH NOTE TRIBUTE
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BMG JAPAN (2006/06/21)






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集英社 (2006/07)


デスノート終幕~その全てを振り返る~
2006年05月23日 (火) | 編集 |
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間違いなく傑作でした。

少なくとも21世紀が始まってから、
この作品ほど「続きが気になる」マンガは無かったと思います。
マンガとしてのエンターテイメントを極限まで追究した作品。

それが「DEATH NOTE」でしょう。

常に読者の予想を裏切り続ける展開。
それは最初から最後まで、一貫して続いていきました。
これについて担当編集者・吉田氏は「QJ vol56」でこう語っています。

>いろんな可能性を潰していった上で、
それ以外の一番無茶な選択肢をその都度選んでいく形ですね。


一番無茶な選択肢、ありえない選択肢・・・
そう読者が勝手に思ってた「これは絶対ないだろう」「これがギリギリのラインだろ」
そんなラインを簡単に崩してきた、それがデスノート。
最後の最後で主人公が発狂し、死んでいくその姿はまさにかつてなかったもので、
誰がこんなライトの結末を想像したでしょうか。

常に僕たちにエンターテイメントを与え続けてくれたデスノート。
その完結に拍手を送ると共に、その偉大なるヒストリーを皆と一緒に追っていきます。
page1からpage108まで・・・全108話を振り返る「デスノート・ヒストリー」

・・・死ぬほど長いですが、どうぞ。
※あまりにも長すぎるので目次つけました。所々飛ばしたい方は下記の目次からどうぞ。

第1部から振り返る
第2部から振り返る
最終回の話から振り返る
デスノ読みきり版の話から振り返る


【デスノート、始動】

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2004年01号よりデスノート連載開始。

「少年漫画誌唯一の本格サスペンス開幕!!」と謳われた内容はまさに読者の斜め上をいっており、
ジャンプでこんな作品が・・・と誰もが驚かれたと思います。

2人の選ばれし者の壮絶な戦い―

死神・リュークが人間界に落とした1冊のノートが、
一人の少年を、そして一人の探偵の運命を変えます。
・・・そして世界の運命をも。



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主人公・夜神月が拾った1冊のノート。

これこそが、死神・リュークが落とした「デスノート」であり、
彼の人生を変えていくノートだった。

このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。

それはとても単純で簡単なように見える。
そんな事はなかった。書き込むだけで人の命を奪う事が出来る。
そこには、魔性の魅力が潜んでいたのだ。
試したくなるような、そんな魔力が・・・

ライトはこのデスノートの力を試す。

一人目は犯罪者で試した。
その名を記した刹那、彼は心臓麻痺で死んだ。
ライトに衝撃が走る。
けど一人だけじゃ・・・偶然かもしれない。

ライトはもう一人試す事を決意する。



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渋井丸 拓男、略してシブタク

ライトに目をつけられた彼はその直後交通事故で死亡する・・・
ネット界では大人気、原作者である大場つぐみ先生からも気に入られており、
映画にも出演決定。どんな死に方するかがまた楽しみでもある。

こうしてライトはデスノートの力を確信する。

そして彼は自覚する。
人の命を奪った事に。
自分の手で。
確かに、この手でその名を綴った。

けれど彼は立ち上がる。

腐った世の中・・・誰が変える?
自分が変えるしかない。
そう、出来るのは自分しかいない。




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デスノートで世の中を変えてやる

そう心に誓ったライトは、デスノートに世の中の犯罪者の名を書き続けた。
世の中を、変えるために。
正しい世の中にしていくために。

そんなライトの前に現れたのが・・・



06-05-16_00-55~00.jpg
死神リュークだった。

その異形な姿に一時は驚くものの、すぐにその事実を受け入れるライト。
もう自分はデスノートに関わっている。だから・・・死神が登場するのに違和感は無い。

死神リュークはライトに何もしない。

罰を与えるわけでもない。地獄へ連れて行かれるわけでもない。
デスノートはライトのものであり、
リュークは単なる傍観者であった。

ライトが死ぬ時・・・・リュークがライトの名前をノートに書く事になる。

その「ルール」だけを告げて・・・ライトを、人間界を観察し始めた。
それを受けたライトは、自分の考えに確信を持つ。
そして少年・ライトの望みはただ一つだった。



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「僕は新世界の神になる」

「キラ」が誕生した瞬間だった。


【キラを追う者】
世界中の犯罪者たちが勝手に心臓麻痺で死んでいく。

各国の警察機関がそれを容認できるわけもなく、
「一体誰が殺しているのか?」
その捜査に乗り出してきた。
しかしそれは雲を掴むような話。
誰が、一体、どうやって?
誰もデスノートの存在なんて想像できるわけが無かった。
一向に進展しない捜査・・・ただ一人、動き始めたのは、
謎の世界的名探偵、通称「L」だった。

彼はTV越しにライトと対峙する。
そしてライトを見事挑発し、日本の関東にいる事を突き止めてしまう。
「キラを死刑台におくる」
そう宣言したLに対し、ライトも敵対心を高める。




06-05-16_00-57~00.jpg
「必ず、おまえを捜し出して始末する!!」

ライトとL・・・
そう、お互いがお互いを「ライバル」として認めた瞬間だった。

名前も顔も分からないお互いが、それぞれを見つけ出す。
見つかった方がアウト。
そんなギリギリ極限の世界で二人の戦いは始まった。

まず動いたのはLだった。
「警察関係者の中にキラはいる」という推理の元、関係者への尾行を開始。
それに対しライトは尾行していたFBI捜査官の名前を入手し、
Lの手駒を減らすべくFBI捜査官の全滅を図る。



06-05-16_00-59.jpg
FBI捜査官、レイ・ペンバーを殺害

彼の殺害と当時に日本に潜入していたFBI捜査官の全員をも殺害。
その見事な手際の良さにはまさに舌を巻いた。
この時ちゃんと「新宿へ来る」「電車に降りてから死亡」などすでに操ってる辺りが
もう考え尽くされてて。この頃のライトの冴えは天下一品です。

FBI捜査官を全滅させる為に大きく動いたライト。
それを見極めるべく動くL。
だが、Lは日本警察からの信用やFBIからの信頼を失い、
遂に自らの姿を現す事を決意する。




06-05-16_00-59~00.jpg
初登場時のL

これまた読者の想像と大きくかけ離れてました(笑)
多くの読者が「美形」を想像してただけに、これは何だと。女性ファンからの悲鳴がw
けど見慣れていくと愛着があるのがL。
最後の時には多くのファンがついてました。今でもLが一番好き、という人は多いです。
ニアと比べて何か人間味があった、って感じなんでしょうかね。

こうして同じ土俵にまで降りて来たL。
お互いが小康状態にある中、何かあと「一つ」。
決定的な何かがお互い握れていない状況だった。

そんな「一つ」を持つ女性が現れた。



06-05-17_14-55.jpg
その女性こそレイ・ペンバーの婚約者だった南空ナオミ。

キラが「心臓麻痺以外でも殺せる」という確信を持っていたのだ。
この時点でその情報はライトにとって致命的だった。
だからこそライトは彼女を殺そうとするのだが・・・
最初に南空ナオミがライトに名乗った名前は偽名だった。
偽名をノートに記しても効果はない。
一度偽名を使った者から本名を聞きだすのは至難の業だった。

ここでライトの真骨頂が繰り広げられる。

ライトは特に女性を「騙す」プロと言っても良かった。
相手の弱みに付け込み、心を惹き付けて行くその様はまさに圧巻。
この南空ナオミの本名を知るその一連の流れは美しいと思ったほどだ。




06-05-16_01-01.jpg
ついにライトにその名を記されてしまった南空ナオミ。

当時は南空ナオミ生存説とかがあったんですよねぇ・・・
今も根強く残ってるのかな?お腹の子がいるので無効、みたいな説が一番有力でした。
まあ彼女は映画で原作よりも活躍するという事で期待しましょう。
あと小説版「デスノート」でも活躍するみたいですしね。
まあ小説の方はデスノート出てこないんでしょうけれど。完全なるアナザー・ストーリーですね。


【対峙するキラVSL!!】

キラを逮捕するには「殺した証拠」が必要だった。

だからこそLはライトの部屋に盗聴器やカメラを付け観察した。
が、それに気付いたライトはボロを出すことなくキラとしての使命をまっとうする。
業を煮やしたLが取った行動、それは・・・




06-05-16_01-02.jpg
ライトの前に現れ、「L」と名乗る。

これには相当ビックリした読者も多いハズ。
入試の時点で現れた時にもう驚愕でしたが、「L」と名乗るとは・・・
このとことんアグレッシブというか、攻撃的とも言えるのがLの魅力だったのかもしれませんね。
ニアはどっちかといえば慎重でしたし、
ライトの前に姿を現したのも最後の最後でした。
目に見えるライトVSLという対決が面白かったのかなーとも思ったり。

Lに先手を取られた事で身動きが取り辛くなってしまったライト。
生まれて初めての屈辱を受けたライトは軽く壊れます。
この事によって自分がLを殺せば自分に疑いがかかってしまう・・・
八方塞りになっってしまったライトだったが、この状況をうれしく思うライト。



06-05-16_01-02~00.jpg
怖い、怖すぎる・・・

この頃から立派にライトは狂気に孕んでたんだなぁと思ったり。
けど狂気の中に確かな悪魔の頭脳があったのよね。
この時のライトはやはり負ける気がしなかった。
そんな雰囲気を微塵も感じさせてくれなかったから・・・

そしてライトとLは一緒に捜査を協力するようになる。
見せかけの協力、探りあいの協力・・・
二人の距離が近づいた事によって、その戦いはより一層激しさを増すものになるのだった。


【第2のキラ、登場】
色々な思惑が行き交う中、ある一つのビデオがTVにて放映された。

キラの殺人予告ビデオだった。
そしてそこには警察に協力を求める内容も入っていた。

そしてこれは・・・キラ、すなわちライトが作ったものでは無かった。

リュークとは違うもう一人の死神が、人間界へ舞い降りた。
そう、もう1冊のノートが、人間界へと舞い降りたのだった。
それを手にしたのは・・・一人の少女だった。




06-05-16_01-15.jpg
弥海砂。通称ミサミサ

このミサミサの登場により、今までも驚異的なスピードで展開してきた物語は、
更に超特急のように目まぐるしく展開していく。
誰も、それを追えなくなっていた。何がどうなるか、分からない。
第1部の真の面白さはここからスタートすると言っても過言じゃないと思う。
それほどまでにこのミサミサの登場は、デスノートという世界に大きな核爆弾を落としたのだった。

このミサミサ=第2のキラへの接触を試みるライトとL。
この第2のキラこそが全ての鍵となる。
それぞれが動き出すのだが、一歩上をいったのがミサミサだった。
「デスノートの所有者は寿命が見えない」
ライトも知らないそのルールで、ミサミサはライトを発見する。

ここで運命のイタズラがおきる。

元々キラを崇拝していたミサだったが、何とそれに加えライト自身に一目惚れしてしまう。
それは当初ライトにとって大きな足枷となるのだが、後に大きな武器となっていく。
そして遂にライトとミサは対面する。
ミサはライトの為なら全てを投げ出す覚悟だった。その代償として求めたのが・・・




06-05-17_15-36.jpg
「彼女にしてください」

ただライトに愛されたい、その想いだけ。
その為にライトの手となり足となる覚悟を決めるミサミサ。
そしてそれをトコトン利用してやろうという魂胆のライト。
だが、ミサを殺した場合、彼女に憑いてる死神レムがライトを殺すと言う。
それを聞いた瞬間、ライトにとってミサは非常に厄介な存在になるのだった。

にしても彼女から同棲を経て最終的には結婚・・・だったんだもんなぁ。
ライトの策略とは言えど、ミサにとって幸せなのには変わりないし。
まさに恋愛パワーの強さを思い知らされた気分!?
LOVEはDEATHより強し、なのかもしれませんね。

さてそんなLOVEパワーを脅かしたのがLの一手でした。
ミサミサを第二のキラ容疑で確保。
尋問にかけ、「キラ」である事を問い詰めます。




06-05-17_15-45.jpg
LOVEパワーは容疑を一切否認します。

この辺りのミサミサのパワーはホントすごいと思います。
だからこそ最終回で出てこなかったのは・・・いやいやこれはまた後ほど考察しましょう。

追及から逃れる為にデスノートの所有権を放棄し、記憶を飛ばしたミサミサ。
これによってデスノートに関する全ての記憶がなくなります。
そしてライト。その事を受けて悪魔の計画が彼の中で作成されていきます。

ここから、ライトの死神を凌駕した悪魔の計画がスタートするのです。


【デスノート、放棄】
全ての下準備を終えて、ライトはLに一つの提案をします。

手足を縛り、長期間牢獄に監禁。

もしこの間にキラの裁きが行われれば、ライト=キラの線は消える事に。
この提案を受けない理由もなく、Lはライトを監禁する事に決定。
ここからライト、ミサ、総一郎の監禁生活がスタートします。
そして一週間も経った頃に、ライトはある行動に出ます。




06-05-17_22-10.jpg
デスノート所有権の放棄

これによってライトからデスノートの記憶がなくなり・・・
ライトからデスノートの事に対する自白や証拠が出てくる事はなくなります。
全ての見越した上でのデスノート放棄。まさに奇想天外の策です。

このライトの記憶に関しては再び戻ってくるとは読者も容易に想像できましたが、
どうやって記憶を戻すのか?それが全く分かりませんでした。
第3のキラの家に忍び込んでデスノートに触る、などの説もありましたし、
埋めたデスノートを掘り返す、リュークが現れて教えてくれるなど様々な説が飛び交いますが、
誰も真実に迫った者はいませんでした。

記憶を取り戻す方法もまた、読者の斜め上をいっていたのです。

それについてはまた後ほど述べるとして、
第3のキラの出現により、2ヶ月近く経ちようやく解放されたライト。
ここで夢の共演が組まれる事になります。



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白ライト(そう呼ばれてた)とLの夢のタッグ

第3のキラの出現により、再びゼロから追う事になった捜査本部。
世界最高峰の頭脳を持った二人が組む事は、読者的にもドキドキワクワクでした。
彼らの頭脳が、第3のキラを確実に追い込んでいく事に・・・なっていきました。


【第3のキラを追え!】
ライトに託され、レムがノートを渡した人間は・・・ヨツバと言われる大企業の人間でした。

私利私欲の為にデスノートを使う者。

ライトがレムに出した条件はそれだけ。
そしてまさにそれに見合う人間の手にデスノートは渡ったのです。。




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この8人の誰かがキラ。

突如始まった「第3のキラは誰よ?」的推理マンガ。
当時の最有力候補は紙村でした。怪しさ満点の描写はまさにミスリードを誘ってたのです。
当ブログでは火口をイチオシ。分かった上で見返すと、
明らかに火口の言動はおかしいものだらけです。
そういえば三堂はライトの親戚説もあったりと、この頃もかなり憶測が飛び交ってましたね・・・

ヨツバの業績が伸びてる事に目をつけ、ヨツバの捜査をし始めたライトとL。
その考えはまさに的中する事になります。
彼らを調べあげる為に新たな人材が呼ばれます。




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詐欺師とドロボウ。

アイバーとウエディと名乗る彼らが捜査本部に加わり、更に核心に迫っていく事になります。
彼らも第2部に登場すると思ってたんですけどね・・・アッサリ・・・

その後松田のミス?によって8人で死の会議が行われている事を突き止め、
その会議に潜入、カメラを設置し様子を見る事にします。
そこでは確かにデスノートによる「死の会議」が行わていたのですが・・・

「デスノート」を使った証拠を得る事が出来ません。

ここまで来たら誰がキラなのか?その1点に絞って捜査を進める事に。
そこで登場するのが我らがミサミサ。
ヨツバのCMタレントとして起用される為に彼女が動きます。
実際に面接を受けるミサミサ。
そして面接官には詐欺師・アイバーを潜り込ませているのですが・・・




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ミサに接触するレム

第3のキラについていたレムが心配し、見兼ねてミサへアドバイスをします。
ライトがキラだった事。デスノートの事、死神の事・・・
そしてミサミサが第2のキラだった事。
このレムの暴走が、結果として第3のキラ逮捕への早道となります。

第3のキラ・火口。

彼は第2のキラであったミサミサに近づき、全てをバラしてしまいます。
そしてそれを録音していたミサミサ。
ここから火口を追い詰める作戦がスタートする事に。
火口にデスノートを使わせて「キラの殺しの方法」を見る。
その作戦は、彼を極限状態にまで追い込んでいってしまいます・・・




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死神の目を手にした火口

が最強になったのも束の間、Lの大包囲網により火口はもう逃げれない状態へ。
全てを観念し、デスノートが捜査本部の手に遂に渡ります。

全ては、ライトの計画通りに。

この火口も憐れなキャラでした・・・
まさにライトの捨て駒のようなラスト。
この火口包囲網大作戦は非常に迫力があり、
デスノート本来のスピード感とはまた違うスピード感がありましたねぇ。
この頃はもう黒ライトの復活が今か今かと待ち望まれており、
そして黒ライト復活の時がいよいよやってきます。


【ライトの計画】
ノートを手にした捜査本部。
それに最初に触ったのは夜神パパ。彼の目に映ったのは・・・死神。
遂に死神の存在、デスノート・・・それらがバレてしまいます。
そう、世界最高峰の頭脳を持つ、Lに。

この「デスノートがLの手に渡る」というのは読者の予想に全くありませんでした。
だってノートの存在や死神の存在・・・ここがバレたら終わりだと、
勝手に読者は思い込んでいたのです。
ここがデッドラインだと。しかし、違いました。





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計画通り

そう、全ては記憶をなくす前のライトの・・・計画通りでした。
計画通り、ノートを手にしたライト。
触れてる間は、記憶が戻ります。黒ライトの記憶が全て復活。
けれども手放せばまた全てを忘れてしまう。
ノートを手にしたまま、現所有者の火口を殺すという離れ業をしなければなりません。

そんな離れ業をやってのけたライト。





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時計にデスノートを仕込む

これはホント誰も予想だにしてませんでした。
いやどこかに仕込んでるというのは想像つきましたがまさか時計だとは。
普段身につけてるモノは変わらないという習性を利用した見事なライトの計画。
そしてこの時計仕込みは最後の最後に再び活躍する事に・・・

読者が勝手に「ライトの計画は破綻したんじゃないか?」と心配していたのはまさに杞憂に。
そしてライトの計画はこれだけに尽きなかったのです。




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ノートの所有権を移動させる。

要はミサミサが使っていたノートに憑く死神をリュークに変えたわけです。
ライトにとってLと同様、レムは厄介な存在でした。
そんなレムの目を自分から外し、そして・・・一番の目的を果す為に、
ライトは悪魔の計画の下準備を行います。
※この辺りのノートの移動のカラクリ話に関しては当時の考察で詳しく説明してます。

そしてこのライトの計画で一番圧巻、かつ読者を唸らせたのがこのトリックでした。




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13日以内に次の名前を書き込まなければ死ぬ・・・「13日の嘘ルール」

Lを敗北させた一番の要因はこれです。
まさにライトの会心の一手とも言えるこの嘘ルールの創造は、
第1部でも屈指の悪魔的発想でした。
「ノートの存在がバレる」事を逆手に取った見事なるトリック。
本当にこの時のライトは輝いてたなぁ・・・素晴らしいの一言。

そして記憶を取り戻し、自由をも取り戻したライトは、
山に埋めたノートをミサに掘り起こさせます。
ミサミサの記憶を取り戻す為に、ミサミサ自身が使ってたノートを埋めたライト。
そしてそのノートに憑く死神はリューク。
ライトの為に生きるミサミサは、再び死神の目の取引を行います。





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全てが揃ったライト陣営

リュークとの再会、ミサミサの死神の目・・・
監禁される前の状態に再び戻ったライト陣営。
ここからライトの悪魔の計画が最終段階を迎えます。
全てに・・・決着が着く時が来たのです。

どんどん悪どくなっていくライトは頼もしくさえ見えました。
やっぱり白ライトじゃ物足りなかった。
ライトが記憶を取り戻してからの加速っぷりはもう半端じゃなかったですね。
全てが終息へ向かう中、Lは最後の反撃に出ようと試みます。
まさにライトと同じ発想の頭脳を持つLだからこそ生じた疑問。
それは13日の嘘ルールに対しての疑問。
それを解決しようとするL。
ライトはそれすらも読み取り・・・全ての上を行く悪魔の計画が発動します。


【ライト対L、決着】
記憶の戻ったミサに再び犯罪者裁きをさせるライト。
Lの疑いがミサに行く様に仕向けます。
この辺りの心理操作はやはりライトの右に出る者はいないですね。
全てはライトの筋書き通りに・・・進みます。




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死神を殺す方法。それは・・・

特定の人間に好意を持ち、その人間の寿命を延ばす為にデスノートを使い人間を殺すと死ぬ。

そう、つまりミサに好意を持ってるレムが、
ミサの寿命に深く関わってるL陣営を殺す事は・・・死に繋がるという事。
しかしLを殺さなければミサは捕まり処刑されてしまう。
ミサを助けるか、自分が死ぬか。
究極の選択を迫られたレム。
まさにこれが悪魔の計画の最終形。
全ての邪魔者を排除する・・・悪魔の策略。

レムが選んだ答え、それは。





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Lの名をデスノートに記す。

そう、ライトはLだけでなく、死神すらも・・・殺してしまいます。
まさに完全勝利。
このLの死はまさに読者驚愕。
こんなにも早く、まさか決着が着くなんて。
最後の最後、Lの反撃があるばかりと思っていました。
しかしながら・・・ライトがキラであるという確信を持ったまま、Lは死亡します。

とにかく当時はすさまじかった。
L生存説が吹き荒れる吹き荒れる。
仮死状態になってるだけだの、実は演技だったのと
すがるような想いがLファンから発せられるが・・・

原作者である大場先生の「Lは死にました」発言でピリオドが打たれます。

このL死亡によってある意味デスノートという作品自体にもピリオドが打たれます。
あまりにも強烈すぎるこのキャラを越える事は誰も出来ませんでした。
最後の最後まで、ライトはこのLの影と戦っていく事になります。

直接対決はライトに軍配が上がりました。





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僕は新世界の神になる。

邪魔者は全て消え、Lの名を継ぐ事も出来た。
全てを掌握したライトが目指すのは・・・新世界の神。
まさに無敵とも言える状態で、第1部に幕が降ります。

第1部のライトは完璧でした。
決して正義とは言える主人公ではないですが、
その黒いカリスマ性に大きく惹かれていたのも事実です。
どんな逆境でも常にその頭脳で乗り越えていったライト。
そして更にその上を行った行動で度肝を抜いてくれたL。
世界最高峰の頭脳対決をまさに見せつけてくれました。

ここでデスノートは傑作作品へと昇華します。

が、物語はここではまだ終了しませんでした。
そう、Lの名を継ぐ者たちが・・・いたのです。





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アとメロ

ライトにとって暗黒時代とも言えるエピソード。
Lの死から4年後・・・
2対1で行われた戦い。

衝撃の結末へと向かう第2の物語が、始まります。


【Lを継ぐ者】
ライトがLの名を継いでから4年・・・
世界はキラの手にほぼ落ちたといっても過言ではない状況へと来ていた。
ライトが目指す理想の新世界。
そこまであと一歩という所で、再び彼の戦いが始まる。
彼らのプライドを賭けた、戦いが・・・



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ニア。

キラを追う組織、SPKを設立。
独自の捜査で「デスノート」の存在を探し当てる。
この初登場時は大人っぽい顔つきだったのに・・・段々幼くなっていくニア。
Lとの差別化を図ってたんでしょうけど、どんどんL化していくのは仕方なかったか。





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メロ。キラを追う為にマフィアに入り込む。

一番最初にライトに対してアクションを起こしたのがメロだった。
チョコが大好物。メロのおかげで板チョコの売上が上がったとか(嘘です)
最初は微妙な髪型をしてた彼は、ニアとは逆に段々大人っぽい感じへ。
特に怪我を負ってからの彼は魅力がどんどん増していったのですが・・・
やはり2番手の宿命か。その結末は・・・

4年後という設定で各キャラ色々変わったんですが、ライトはあまり変わらず。
デスノートを手にした時点で精神的に甘さが抜けますからね。
第1話の時や白ライトだった時はやはり子供っぽさがありましたが、
黒ライトの時は全くありません。なので変わらないのも当然といえば当然か?

ミサミサのストレートロング化は個人的に非常に嬉しい変化でした。
第2部になって多くの色っぽいシーンで彩ってくれたのですが・・・
あとは粧裕。一番変わったのが彼女でした。
第1部の頃の粧裕がいい!あの粧裕がいいんだ!という声も多くあり(主に俺)
時の流れの残酷さをちょっと感じた第2部。

そんな粧裕がメロの手によって誘拐されてしまいます。
ここから第2部のライト転落がスタートするのです。
そもそも粧裕が誘拐された事自体がライトの落ち度だ!という意見が多かったですね。




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粧裕とノートの交換

とにかくこの誘拐劇ではやられっぱなしだったライト。
この辺りはすごい話大きくなってましたね・・・ハイジャックやら地下通路やら、
更にはミサイルまで登場。第1部とはうってかわって大掛かりな仕掛けに。
段々予想とかそういうレベルじゃなくなってきた・・・

この辺りでは頭脳戦ではなく、なんつーか、火口追跡劇のノリと一緒な感じでした。
ぶっちゃけ読者がデスノートに求めてるのは「頭脳戦」であって、
こういうのじゃなかったんですよね。
第1部の終盤の出来があまりにも良かっただけに、
この展開は第1部ファンからするとイマイチ・・・という声が非常に多かったです。


【新しい死神】
ニアとの初接触もあったこの誘拐劇。
最後までいいとこ無しだったライト、見事にノートをメロに奪われてしまいます。
そして更なるアクシデントが訪れます。




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新しい死神・シドウの登場

何と最初リュークがライトにあげたデスノートはシドウのノートだったのです。
なくした事に気付かないシドウ。
ちょっと、というかだいぶ抜けてる愛らしい(?)キャラのシドウには
多くのファンがつき、一時「シドウ萌え化計画」が立ち上がったくらい。

そんなシドウの存在がライトにとって大きな誤算になります。

アメリカ大統領とのコンタクトによってようやく反撃に出ようとしたライト。
第2部始まってから不甲斐なかったライトにようやく黒ライトの顔が登場します。
・・・が、何かこう頼りないオーラ。
第2部中、ずーっとそれは抜けませんでした。
第1部の時から何かが抜け落ちた、そんな気がしました。
それは運命の女神だったのかも・・・しれません。




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メロと接触してしまったシドウ。

これによって多くのルールがメロに知れ渡る事になります。
13日の嘘ルールも・・・ここで暴かれる事に。
少しずつライトが積み重ねていったトリックが、崩されていきます。
少しずつ、少しずつ。

シドウの協力を得たメロは、ライトの殲滅作戦から難なく逃れます。
それによって新しい死神の存在を知ったライト。
再び練り直される計画。
ライトの手元にあるノートは残り2冊。
そのうちの1冊を使った計画が・・・発動します。




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捜査本部の人間に「死神の目」を持たせる

現デスノートの所有者を探り当てたライトは、
その組織ならずアメリカ中のマフィアのメンバーを一気に壊滅させ、
その混乱の隙に生じて再び殲滅作戦を決行させようとする。

が、ライトの思惑では「死神の目」は松田が持つハズだったが・・・
全ての責任を感じた夜神パパが取引を行う事に。

この辺りのエピソードもアクション性の高いストーリー。
っつかかなり強引なやり方だよなぁ・・・
最早その存在が明らかになってるとはいえ、生命線でもあるデスノート
こう簡単に捜査本部に投げ出してしまうやり方はライトっぽくなかったなぁとも。
まあそれぐらい潔くないと生き抜く事は出来ないんでしょうね。
この作戦もライトだからこそ出来たのかもしれません。
並の神経じゃデスノートを差し出すなんて作戦考えつかないですよ。
ただこの作戦が結局首を絞める事にもなったんですが。

メロのアジトに突入する捜査本部メンバー。
作戦は順調に進み、最後メロを追い詰める。
ノートを手にした夜神パパが、メロと対峙する。





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メロの手には爆弾のスイッチ。夜神パパの手にはデスノート。そして、死神の目。

キラからノートが送られてきた事を知らないメロは、
その顔を夜神パパの前にさらします。死神の目を得ていた夜神パパは、彼の名を読み上げます。

「本名『ミハイル=ケール』」

ついに得たメロの名。
この事がまた後の事件へと繋がっていくのですが・・・
もしここでメロが死んでいれば、後の結末は無かったでしょう。
ここで名前を得たからこそ、あのアクシデントが起こったのです。

メロの名を書く事が出来なかった夜神パパ。
そして見事逃げ馳せたメロ。




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夜神パパ、ついにリタイア。

「再就職だな」「相変わらず固いのね→うむ」などの名セリフを残してきた夜神パパ・・・
ここで無念のリタイア。
ライトがあらかじめ所有権を移していたおかげで、
息子がキラだった事実を知らないまま逝く事になります。
この夜神パパの死は・・・正直犬死みたいな感じでちょっとなぁ、でした。

メロから奪還したノートをシドウに返し、シドウもこの戦いから去る事に。
結局彼が残したのは、夜神パパの死と、メロへの多大なるヒント
そして所有していた1冊のデスノートの喪失でした。

この一つ一つが、終盤の展開に全て繋がっていくことに・・・なります。


【ニア、始動】
ノードの奪還は成功したものの、
メロを殺せなかった失敗はライトにとって大きな尾を引く事になった。
勿論ニアはそこを見逃さない。

キラは二代目L。

そう決め付けた上で、ここまで傍観していたニアが遂に動き出す。
アメリカがキラに屈した事によって解散の危機に瀕したSPK。
しかしそれもまたニアの思惑の一つでもありました。
解散する事によって、脱出したメロが接触してくると睨んだから、です。

そしてニアの思惑通り、メロはSPKに接触してきます。




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SPKの本部に入り込んだメロ。二人の対峙。

メロはニアが持っていた写真を引き取りに来たと言う。
そしてメロはその見返りに・・・自分の持っているデスノートの情報を提供します。

死神の存在。
嘘ルールの存在。


このメロの情報はニアの捜査を飛躍的に進ませる事になります。
勿論ニアが目をつけたのは・・・13日のルール。
Lを殺す為にライトが考えた悪魔のルールが、ここに来て破綻し始めます。




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ニアに突っ込まれっぱなし

第2のL=キラであるという事の詰め・・・
13日のルール、死神の確認。
ライトをまとっていた悪魔のメッキがどんどん剥がされていきます。

第2部に入っていい所がほとんど皆無なライトですが、
この嘘ルールが暴かれる辺りなどもうグダグダ。
第1部の時なら恐るべき切り返しをしてたんですが・・・
先を読みきるライトらしからぬ、行き当たりバッタリな感じは読んでてかなり違和感が。
ニアが上だったのか、ライトが落ちたのか。
必死のライトはまたもグダグダな策を展開します。

SPK本部への攻撃。

出目川を扇動して行ったこの作戦も、あっさりニアの「金ばらまき」策で失敗。
こうなる事もライトなら簡単に予想できたハズなのに・・・
とにかくライト「らしくない」んですよ。
何というか力技で押すタイプじゃなかったハズなのに。
ここら辺は次の展開へ行く為に、強引にこじつけた感じが否めません。

そして事態はまた思わぬ方向へと転がっていくのです。


【ライトが選んだ者】
ニアからの絶対的な疑惑をかけられたライト。
手伝いをさせているミサから証拠が出る事を恐れ、再度ミサに所有権を放棄させます。

そしてミサの代わりに「裁きをする者」として選んだのが・・・



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魅上照。

検事の職業に就いている彼をライトは選んだ。
この選択は正しくもあり、そして間違ってもいたのだが・・・

ここに来て新キャラの登場。
デスノートでの裁きという重要な役割を、
会った事もない、素性も詳しく分からない者に託してしまうというのは・・・
普通に考えたらありえないんですよね。
結局これは上手く作動する事になるわけなんですが、
これもまた運命の女神のイタズラなのか。
とにかく第1部の時と比べるとデスノートへの扱いが軽いんですよ。
ここがまた違和感に繋がってるのかもしれません。

ライトが動いた一方、ニアも動きます。

捜査本部に呼びかけ、情報提供者を募る。
それに呼応したのが相沢。
キラの疑いがある者を監禁したこと、そしてそれを釈放した理由・・・
その問答からニアは更なる核心へと迫ります。




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キラを夜神月と断定

確固たる推理を持ち、ニアはその推理を進めます。
ミサに代わり、今のキラの裁きをさせているのは誰なのか。
ライトからその者へのコンタクトを明らかにさせようと動き出します。

が。

魅上は出目川に代わる代弁者を独自の判断で選出。
そう、彼が選んだ代弁者とは・・・




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清楚・高田。

これには多くの読者がビックリ。
第2部が始まる前の大場つぐみ先生へのインタビューで、
「清楚高田くらいまでは出したい」と言ってたのがここで実現するとは!!
第1部では数コマしか登場しなかった彼女が、ここに来て重要な役割を果す事になります。

そんな高田とコンタクトを取るライト。
そしてその時魅上から高田への連絡が入り・・・
ライト・魅上・高田のホットラインが出来上がります。
ここからライトの策略が始まるのです。
自らの破滅への、策略が・・・


【決着に向けて】
全ての舞台は揃った。
そう判断したニアは自らが日本に出向く事を決意。
そしてここから最後の戦いが始まります。

お互いの状況を教えあう二人。
そう、お互いがそれを使い誘き出そうとしている。
どちらの策略が上を行くか・・・
どちらがそれぞれの策を読みきる事が出来るのか・・・




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そして決戦の火蓋がきられる。

お互いが対峙する事が決定し、そこでこの物語は決着する。
ライトVSニア、どちらかが勝ち、どちらかが負けるという結末で。

第2部の盛り上がりはまさにここから。
ここからまさに腹の探り合いが始まり、頭脳戦がスタートするわけですが・・・
とにかくワクワクしました。
そしてライトはやってくれるだろうと思ってたんです。
あの第1部の悪魔の策略が再び、と。
けれど拭えないライトへの不安。
そう、それは最後まで拭いきれなかったのです・・・

ライトの勝利はニアを殺す事。




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ニアの勝利はライト自身がデスノートに名前を書かせた上で、そこを押さえるという事。

その勝利条件としては圧倒的不利と考えられた戦い。
確かにこのままではニアが不利なままだったでしょう。
ただニアは一人ではなかった。メロという存在がいた。
1対1ではない戦い。それこそがこの戦いのキーポイントになっていきました。

来るべき最終決着に向け、それぞれ動き出すライトとニア。

まず動いたのはライトでした。
恒例となった高田との密会で・・・仕掛けます。




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デスノートの存在を明かす

そう、ライトの策略・・・それには高田の協力が必要不可欠でした。
これまで魅上に行わせていた裁きを、密かに高田に行わせようとします。
そしてそのホットラインは見事なまでに、機能し始めるのです。

ニアも全力を動き始めます。




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何と魅上の存在を探し当てる!

これはさすがに強引な展開なんじゃ・・・?とも思いましたが、
その辺りをツッコミ始めるともう何も始まりません。
複数の画面を同時に見る事が出来るという特技を持つ彼は、
全ての事件との時系列と魅上の発言とを照らし合わせ、
見事真実へと辿り着きます。

色々筋は通ってるっちゃ通ってるんですが・・・
そんな簡単に見つかるものなんですかねえ?ああやっぱりここは違和感を感じてしまいます。
最後のジェバンニの仕事といい、SPKは超人だらけです。
何ていうか、現実からかけ離れてしまったんですよ。第1部と比べて、大きく。
この辺りがスッキリと終わらなかった一つの要因なのかもしれませんね。


【全ての準備は整った】
魅上に目をつけたニアは、彼の行動を観察する事に。
魅上に死神は憑いているのか。
そして本当に魅上はデスノートを持っているのか。




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この電車の中の事件でニアは確信します。

読み返してみるとこの携帯で画像を取る動作は明らかに怪しい・・・
そのまま高田に画像を送り始末したという事になるのだけれど、
その辺りは・・・ジェバンニだから気付かれないと思ったんですかね?
ノートの方に目が行ってしまうから?
ここから明らかに「偽」の存在がバレてしまいそうなんですが、
この辺りがライトの策で甘かったところなのかも。

そして魅上を追跡していく中で、遂にジェバンニは魅上の持つノートに触ります。
その中にあるノートの内容を、ニアに送信します。
必ず1日1ページずつ書かれたノート・・・
それを見てニアは自らの作戦の勝利を確信します。




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これならいけます。

ここから仕掛けたニアの策。
そしてライトに対し、直接対決の提案をします。

1月28日午後1時

場所は横浜の倉庫。
ここで全ての決着が・・・着く。

ニアの仕掛けを読んでいたライト。
その仕掛けに気付いたライトは自らの勝利を確信します。
あとは、運命の日が来るのを待つばかり・・・

だったのですが。

もう一人の存在・・・メロがその運命を狂わせます。
これが、破滅の始まり。
けれどもう運命の輪は動いてしまってる。
その道筋を違えども、止まる事は、許されない。


【メロの死】
高田を通して魅上に最後の指示を出したライト。
全ての準備が終わったその時、メロが動きます。



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高田を誘拐

そう、今やキー人物となった高田をさらいます。
これにはライトも、そしてニアさえも想定外。
が、万が一の事が起こった時の指示を、ライトは高田にしていました。

下着の中に隠し持っていたデスノートの切れ端。

そう、メロは高田が今裁きをしているという確信が無かった。
そして切れ端で殺せるという事実も知らなかった。
だからこそ、見逃してしまった。
そして高田は予めライトから教えられていた名前をそのノートに記す。
ミハイル=ケール。





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遂にメロがデスノートによって死亡する。

全てはライトの思惑の中だった。
ライトにとって懸念していたメロがこれによっていなくなった。
そう全ては・・・ライトの勝利に動いていた。

が、ここまで完璧に動いていたホットラインが崩れる。

そしてそれをニアは見逃さなかった。
ライトはそのシナリオを変えなかった。
ニアは・・・再び動き出した。
そう、このメロの行動が、この戦いの決着に大きな影響を及ぼす事になったのです。

ライトがそれに気付いたのは・・・最後の、最後でした。

正直このメロの死に方はないなーとも思いました。
全てのカラクリが明らかになってからも、やはりこれだけ活躍したメロが、
こうもアッサリ死んでしまうのもなぁ。
ニアはメロのおかげとも言ってますが、まさにメロはニアのパズルの一つでしかなかった。
全体を見るとそうとしか取れないんですよ。
最後のメロの真意は推測で語られてますが、ハッキリと描写が欲しかったですね。

そして、運命の日がやってきた。
全ての役者が揃い、全ての決着が・・・着く。


【そして訪れる・・・決着の時】
1月28日、午後1時、YB倉庫。
ライトとニア、二人はここで対峙する。




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お互い全ての策を実行し、ここにいる。

もう小細工はいらない。
あとはどちらが上回っているかを・・・証明するのみ。

ニアは魅上が来る事と読んでいた。
ドアから覗き見し、そして全員の名前を書くと。・・・夜神月以外の名前を。
それを全て分かった上で、それを止めないで傍観しろと言う。

名前を書かれても死なない。

その自信がニアにはあった。
そう、ニアは魅上のノートの中身をさし替えていた。
本物ではなく、偽物へと。
ジェバンニが魅上のノートに接触した時に、さし替えていたのだ。




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この戦いの日付である28日以降のノートを差し替える。

そう、これこそがニアの策・・・
魅上が書いてるノートは偽物だから、名前を書かれても死なない。
そしてそのノートに書かれてない名前こそが・・・キラ。
これで全ての決着が、着く。






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そしてライトはそれを読んでいた。

ニアが魅上に接触し、ノートに接触し・・・さし替えてくるだろうと読んでいたのだ。
そう、ニアが接触した魅上のノートは・・・

偽物だったのだ。

ニアの策を読んだ上でライトが用意させていた・・・偽物。
全ての裁きは高田が行っていた。
勿論、魅上も高田の裁きと全く同じ内容を偽のノートに記述していた。
そう、全てを偽装していたのだ。

ニアが仕掛けたのは本物ではなく偽のデスノートだった。

そして魅上が名前を書き込んでいるノートこそが・・・
この決着の日まで隠させていた本物のデスノート。
全てを上回るライトの策が炸裂し勝利するハズ・・・だったのだが。




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誰も死なない

本物であるデスノートに名前を確かに書き込んだ。
けれど死なない。
考えられる理由は一つ。

・・・そのノートが本物でないという事。

全てはニアの策だった。
魅上が持っていた本物のノートさえも・・・差し替えたのだった。

さて一度ここで整理してみましょう。
ライトの策は「ニアにわざと偽物をすり替えさせる」でした。
それに対してニアの当初の策としては、
「魅上のノートに接触し、28日以降をすり替える」というものでした。

ニアが魅上のノートが偽物である、と気付けたのはメロの行動によるものです。

という事はニアは当初ライトの考えをこう仮定していたハズです。
「一網打尽にする為に、デスノートを持たせた者に倉庫を覗き見させる」
ここまで知略合戦をしていたキラが、たったこれだけの策で臨むと考えていたのでしょうか。
こんなの策でも何でもありません。

相手から指定された場所に、何の策も持たずにほいほいとデスノートを持ってきて殺そうとする。

そんなのはただのバカだと思いますが、
ニアは当初ライトの考えをそう捉えてたという事です。
ここに大きな矛盾というか違和感を感じるんですよね。
あれだけ思慮深かったニアが、どうしてそんな浅はかな考えに・・・
結局「偽のノートを見抜き、更に本物のノートにも仕掛ける」という事になったわけですが、
結局ニアの真意はどうだったんでしょうね。

最終回で松田が「ニアは最初から偽のノートの可能性に気付いていた、
それを検証させる為にメロを動かした」

と言ってますが、それが本当だったのか・・・
どちらが本当か分かりませんが、願わくば後者であってほしいですね。
明らかに後付け感は否めないですが、結局真意は謎なままなわけですから。


【ライトを上回った・・・ニアの策】
そう、ニアはすでに本物のノートを手に入れていたのです。




06-05-23_17-32~00.jpg
魅上が保管していたハズの本物のデスノート・・・

ライトはそれをこの日まで一度も使ってないと、信じていました。
しかし事実は違ったのです。
そう、メロが高田を誘拐し、ライトが高田の名をデスノートに記した時・・・
魅上も高田の名をデスノートに記していました。本物の、デスノートに。
ライトが全く身動きできないという配慮の元、魅上は一度だけ本物のデスノートを使ったのでした。

ニアはそれを見逃さなかった。

本物のデスノートが保管されていたのは・・・旧式のセキュリティの貸し金庫。
それを軽々と破り本物のデスノートを手に入れたニア。
そしてその本物の中身と筆跡や一字一句全く同じノートの作成を、

「ジェバンニが一晩でやってくれました」

すさまじいですね。全く同じ筆跡のコピーを一晩でやってしまうジェバンニ・・・
彼こそ一番のスーパーマンなのかもしれません。
ただこれもまた最終回で語られていた通り、
デスノートによって魅上が操られていたとしたら・・・
このコピー作業は必要なくなってしまうんですよね。
その辺りどうなんでしょうね。ジェバンニの評価に関わりますよコレは。

メロとニア。

二人の行動と策が合わさり・・・ライトの策を越えたのです。
二人が目標とするLさえ敵わなかったライトを・・・追い詰めた。





06-05-23_17-33.jpg
二人ならLに並べる、二人ならLを越せる

遂に追い詰められたライト。
もう言い逃れは・・・できません。
完膚なきまでに自らの策を潰されたライト。
彼の何かが、壊れました。





06-05-23_17-33~00.jpg
僕がキラだ。

遂に自白したライト。
ここからジャンプ作品でも類を見ない主人公の最後が・・・描かれます。


【ライトの最期】
自らを新世界の神と呼び・・・
その大いなる思想を語るライト。
本当に彼はある意味純粋なのだと思います。
純粋に・・・神になろうとした。
私利私欲の為じゃない、自らの理念に基づくその行動・・・

僕らがライトに感じていた魅力はそこにあったのかもしれません。

だからこそ彼は死神の目を最後まで手にしなかった。
この物語の中で、デスノートの所有権を持ったキャラで、
唯一彼だけが死神の目を持たなかったのです。
それだけ、新世界への神へのこだわりがあったという事。

史上最悪の主人公とも言える夜神月。
けど彼が間違っていたとは思いません。
正しいとも思いません。
勝った者が正義だとも思います。
いや何が正義なのかは・・・分からないんです。




06-05-23_17-34.jpg
自分が正しいと思う事を信じ、正義とする

正義と正義のぶつかり合い
だからこの作品は面白かったのかもしれません。
だから、僕らはライトを応援していたのかもしれません。
腐った世の中を正したい、それはきっと多くの人が考える事。
それを実行するライトは、さながらヒーローのように見えたのかも・・・しれません。

そしてそんなヒーローの最期。

それは多くの感情を僕らに抱かせてくれたのです。





06-05-23_17-34~00.jpg
仲間であった松田に撃たれるライト。

まさかここで松田が!!!
大場先生のお気に入りでもあった松田が、最後の最後でこんな活躍をするとは!!
ライトを心の底から信じていた松田。
それが裏切られた時・・・すべての想いが逆流し、暴走します。

ライトを殺そうとさえする松田。
撃たれたショックからライトの精神は崩壊していきます。
全ての記憶は混乱し、錯乱するライト。

この戦いに決着が・・・訪れます。




06-05-23_17-35.jpg
最初からずっと相棒だったリュークにすがるライト。

ライトの前にリュークが初めて訪れたシーンを思い出します。
一緒に盗聴器やカメラを探したシーンを思い出します。
Lに監禁される前、森の中での二人のやり取りのシーンを思い出します。

そう彼らはずっと一緒だった
そんな彼らがたった一つ約束していた事があった。

ライトが死ぬ時、リュークのノートにライトの名前が書かれるという事。

それは、ノートを手にした人間との間に出来る、死神との掟。
全てが絶望的になった状況。
もう頼るのはリュークだけになったライト。
リュークはライトの負けを・・・確信する。



06-05-23_17-35~00.jpg
そしてその名がノートに記される。

その40秒後に心臓麻痺。
それは・・・もう覆らない、事実。
どんな手をもってしても取り消せない死。

そして夜神月は確信する。自分が死ぬという事を。





06-05-23_17-36.jpg
死は平等だ


死にたくない

全ての人間が思う、心の奥底にある感情。
誰もが生きていたい。
死ぬという事は、全てが無になること。
それを、知っているから。本能で。





06-05-23_17-36~00.jpg
そしてライトに死が訪れる。

・・・多くのライトファンにとってショックだったであろうライトの死。
最後の最後、何か逆転の手があるのかとも期待しましたし、
牢獄に入ってから悪魔の知恵で脱出するのかとさえ思いました。
最後はリュークの手によって殺されるとは・・・

大場先生が、インタビューの事あるごとに答えてる事があります。
「最後は決まっています」
それはきっとリュークのノートにライトの名が記されるという事だったのでしょう。
リュークが人間界に来て初めて記した人間の名前・・・それがライトだったのです。


【デスノートの終わり】
全ての事件が終わった一年後・・・
最終回で描かれたのはあの事件の推測でした。
それが真実だったのか、それとも単なる推測だったのか。
今となってはそれを僕らが確かめる事は出来ません。
全ては大場先生の頭の中に、真実は隠されています。

けれどそれでいいんだと思います。
そもそもデスノートという物語は全てを物語る事のない作品でした。
所々の隠された真実は、読者が想像するしかない。
そう、人それぞれにデスノートという物語があるのだと思います。

そして最終回、最後のコマに現れたこの女性。




06-05-23_17-36~01.jpg
色んな説がありました。ミサ?粧裕?実は生きてた南空ナオミ?

どんな説もまあ違うのでしょう。(100%とは言い切れませんが)
けどライトは最後の最後で神になれたのだと思います。
それは彼が望む形ではなかったのかもしれないけれど。
ライトが切り開いた新世界は、むしろこれから始まっていくのでしょう。

このラストは多くの物議を醸しましたが、
きっとデスノートは終わらない。
また世界に現れると思います。
また退屈な死神が落とすのでしょう。

第2の夜神月が現れるのか。
それとも現れないのか。
その物語が描かれる事はないだろうけれど、
ミサが生きていてライトの子供が再びデスノートを手にする
そんな夢物語を想像しながら、この作品にお別れしたいと思います。

確かに傑作でした。

それに変わりはありません。
これほどまでのインパクトを、心に残してくれた作品は中々ないと思います。
人気作品は連載を伸ばされるというジャンプのシステムに全く組み込まれず、
見事絶頂の中その幕を閉じたデスノート。
こんな作品にまた出会える事を信じて。
これからもマンガという最高のエンターテイメントを楽しんでいきたいと思います。


-------------------------------------------------------------------
さて、ここからはデスノートに関する様々な事に関しての考察や情報です。
そうまだまだ続きます。いい加減自分自身でもうんざりですが、
もうちょっとだけ続くんじゃよ。


【ミサミサはどうなったのか】
多くの謎を残したまま完結してしまったデスノートですが、
やはり一番気になるところはミサミサはどうなったかという事。



06-05-23_18-10.jpg
ライトが死んだら、ミサ生きてけないよ

物語の中で何度も登場している「ライトがいなくなったらミサ生きてけない」発言。
多くの見方では自殺というのが濃厚になってますが・・・
ミサミサファンにとってその事実はあまりにもショッキングな事から、
あえて最終回では触れてない、というのが有力な説です。




06-05-23_18-10~00.jpg
このコマがミサミサ最後の登場となったわけだが・・・

ライトが死んだというのはミサミサに伝わったのか?
その伝わり方にもよりますが、「自殺した」と伝えた場合はやはり後を追うだろうなぁ。
もし死んだと伝えてないのなら・・・じっと待ってる?
個人的にはやはり妊娠してお母さんになってる説を推したいところなんですが。

何にせよ何も語られてない以上推測にしかなりません。
最終巻での加筆はあるのか・・・期待しましょう。
(何と言っても最終回は通常より少ない12ページしか無かったので)


【大場つぐみの正体とは?】

06-05-23_18-15.jpg
とにかく謎とされてきた「デスノート」の原作者である大場つぐみ。

これまで全く作品を発表してない新人のデビュー作としては異例の出来であり、
その正体は様々な説が流れている。
乙一、清涼院流水、宮部みゆき・・・
けれども今も尚一番有力とされているのが




gamousetu.jpg
ガモウひろしだ。

この根拠に関しては様々なところで考察されてるのでそちらを参照してほしい。
デスノートの原作者、大場つぐみはガモウひろしで確定?


この第4回日本オタク大賞にて発言されたコメントが決定的だったとされてますが、
果たして真実は・・・?
大場つぐみのローマ字「OOBATUGUMI」の中には、
「GAMOU」と「OBATA」の名前が隠されてるというアナグラムもあったり。
デスノート最終回で明かされると思ったのですが、結局明かされず。

この辺りも最終巻に期待したいところだが難しいか?
映画等落ち着いてからどっかで誰かぶっちゃけないかなーと期待。


【映画版デスノートについて】
さて連載終了後、一番盛り上がってるのがこの実写映画版デスノート。


movie_deathnote_last.jpg
公式サイト

前代未聞の前・後編の公開は何故か昔のエヴァの映画を思い出したりする。
第1部をそのまま完全収録したこの映画、
オリジナルキャラ「詩織」の存在南空ナオミの原作以上の活躍など
非常に期待せざるを得ない。
また結末はコミックスと若干違うというのもかなり興味をそそられる。

更にはコンテンツ事業局映画事業部長である奥田氏のインタビューからはこんな発言が。

>何よりもプライオリティ(優先順位)が高かったのは公開スケジュールですね。
本誌の展開との兼ね合いで、6月・10月というのは外すわけにはいかなかった


6月は最終回直後という事なので理解できるのですが、
10月の公開時期での本誌展開とは一体・・・?
ここがホント一番気になるところですね。
番外編が掲載されるのか?それともアニメ化やゲーム化との連動?

これだけ人気の作品をジャンプが簡単に手放すわけはない。

だからこそ、今後のデスノートのメディア展開からは目が離せません。
ただ展開しすぎて作品自体の質を薄める事になるような事だけは避けてほしいですね。


【これが伝説の読みきり版「デスノート」】
さてほとんどの方が知ってると思いますが、
デスノートには実は読みきり版が存在していました。



yomikiri_deathnote01.jpg
55ページで描かれた読みきり版「デスノート」

死神リュークが登場するところだけが一緒で、
あとは登場人物は全然違いますし、設定も一部違ったりしています。
主人公・鏡太郎はまだ小学生。
最初は拾ったデスノートを日記代わりに使うのですが、
そこに書いた名前のクラスメイトが心臓麻痺で死んでしまいます。




yomikiri_deathnote03.jpg
リュークとの出会い

太郎がすごい劇画調で描かれてるのが特徴です。
リュークの性格も今よりももっとファンキーな感じでした。
そして今のデスノートと決定的に違うのがこのアイテムの存在。



yomikiri_deathinote04.jpg
デスイレイザー

そう、ノートに書いた名前をこの消しゴムで消すと生き返ってしまうのです。
読みきりで登場したこの消しゴムの存在は連載版でも出てくるんじゃないか!?
という期待を膨らました読者も多かったですが、
デスノートのルールによってあっさりそれは否定されてしまいます。
あっても面白かったと思うんですけどねぇ・・・

更に主人公である鏡太郎は一度死んでしまうのですが・・・




yomikiri_deathnote05.jpg
安楽死と書かれて死ぬ鏡太郎

すぐにデスイレイザーで復活。
死んだり生き返ったりコロコロ変わるのが何か印象的でした。

コミックスに掲載される事もないのでもはや幻の作品となってる読みきり版ですが・・・
どこかで掲載される事を願います。


【澤井先生が描いたデスノート】
そういえば本誌ですんごい企画がありました。
小畑先生が「ボーボボ」を描き、
澤井先生が「デスノート」を描く
という・・・



sawaideathnote01.jpg
トンデモ企画。

悪ふざけとしか思えないこの企画は好評だったんでしょうか。
・・・個人的には非常に不評だったんですが。
デスノートという傑作が、




sawaideahinote02.jpg
駄作に変わるという恐怖。

けどそれなりに読めてしまうのはやはりプロなんだなーと思ったり。
この恐ろしい企画も見事お蔵入り。
コミックスに収録される事なく、二度と日の目を見る事もないでしょう。
※追記→どうやら「ボーボボ」のキャラクターファンブック?に収録されてた模様。
     情報ありがとうございました。



obatabobobo01.jpg
しかし小畑先生が描くとビュッティも可愛いです。


【デスノートにラクガキ4コマ】
更にこれも未収録作品のデスノート4コマ。
本誌や赤マルなどに毎回掲載されてたやつですね。



rakugaki4komadeahino01.jpg
ミサミサのパンツは白もあるのか?という疑惑を晴らす為に行動するライトとL。

うーんこういうのを作者自身がやってくれると嬉しいですね。
ライトもやる事やってんだ、というのを感じる4コマでした。

更には・・・



rakugaki4komadeahino02.jpg
本編ではありえなかった水着で戯れるミサと粧裕。

粧裕が中学生バージョンなのが一番のグッジョブです。
粧裕いいよ粧裕。

こんなのもあります。リュークがあの作品に言及!!



rakugaki4komadeahino03.jpg
なんでりんご柄じゃなくいちご柄のパンツなんだ?

りんご100%・・・まあそれはそれでアリだったのかも(ぇ)
けど甘酸っぱさでいちごが勝つんですよ!いちご万歳。

そして最後をしめるのはこれ。



rakugaki4komadeahino04.jpg
ミサミサの半ケツ。

その美尻に惚れ惚れです。
こういうシーンをもっと本編でもほしかったですね!

というわけでデスノート番外編の紹介でした。
読みきりと、トンデモ企画と、この4コマとか合わせたら単行本1冊作れるんじゃないかなぁ・・・


【デスノート・レクイエム】
というわけで長きにわたったこのデスノート最終回特集記事もこれで終わりです。
ここまで全部読んでくれた方がいらっしゃいましたらありがとうございます。
こんなに長い記事になったのは当ブログでも初です。
まさに1週間がかりくらいで書いた記事なので、
一人でも多くの方に読んでもらえれば幸いです。

もう散々語ったので多くは語りませんが、
本当にデスノートは面白かった。
それだけは確かに言えます。
第2部がイマイチだったとか、最後破綻したのでは?とかそんなのはどうでもいいんです。
要は面白かったと言えるかどうか。
そう聞かれたら自信を持って「面白かった」といえます。
それが、デスノートという作品。

続きが気になる、来週まで待てない・・・
それはマンガというエンターテイメントとしての基本部分だと思うんです。
最近の作品はそれが薄くなってきてる気がします。
そんな中デスノートは発売日の深夜にわざわざコンビニに行ってしまうほど、
その訴求力はハンパじゃなかったです。
果たして多くの人を虜にしたその魅力は何だったのか。

その一つとして、「結末が読めなかった」事だと思います。

多くのマンガというのはある程度結末が分かっていて(漠然としたものが)
そこに進んでいく過程を楽しむものだと思うんですよ。
けれどデスノートは違った。
その結末がどうなるかが全く予想できない。
それ所か来週、再来週がどうなるのかが全く予想できない。

だから予想するんです。

この先どうなるのか。
どんな事が待ち受けているのか。
デスノートというルールがあったからこそ、僕らは予想できた。
決められたルールの中での思考というのは、非常に楽しいモノなのです。
第2部をつまらないと感じたのは、
そのルールがあまりにも広くなりすぎてしまったからなのかも・・・しれないですね。

何はともあれ、マンガ史にその名を残したデスノート。
全12巻、108話で構成された物語は僕らに最高のエンターテイメントを与えてくれた。

本当にありがとう、デスノート。

マンガが秘める可能性はまだまだある。
それを示してくれたこの作品に深く感謝をし、この記事を終えたいと思います。




06-05-23_19-40.jpg
この物語を盛り上げてくれた二人に、感謝です。

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<当ブログでのデスノート関連記事>
考察・映画版デスノートはあらゆる意味で期待を裏切るか
考察・映画版デスノートは真の意味で完結したのか

このデスノの表紙って見た事あります?⇒判明しました!
デスノート8巻を読み解く!(ニアの表情が大幅修正・・!?
デスノート考察 「VSメロ、デスノート奪還編」まとめ
デスノート7巻を読み解く!(コミックスにまで誤植が・・・!?)
デスノート感想・考察 page.69「飛翔」
デスノート感想・考察 page.68「発見」
デスノート感想・考察 page.67「釦」
page.66「死亡」
page.65「責任」
page.64「直角」
page.63「的」
page.62「決断」
page.61「二番」
page.60「誘拐」
デスノート第2部へファイナルカウントダウン!その制作秘話を読み解く!
デスノート6巻を読み解く!(今回も微修正あり?)
page.59「零」
page.58「胸中」
page.57「二択」
page.56「抱擁」
page.55「創造」
page.54「中」
page.53「悲鳴」
page.52「寸止」
デスノート5巻を読み解く!(実は一部差し替えされていた?)
デスノート感想・考察page52~59を一気に表示する
デスノート感想page36~51を一気に表示する(JUGEM版)

<他サイトでのオススメデスノ記事>
蒼い髪と黒いノートと黄色いドロボウさん

 うちのブログが考察を中断してからも、ずーっと連載終了まで続けていたのがシータさん。
 すごかったです。毎週きっちりデスノ考察をやる事の大変さが分かってるだけに、
 本当にすごいなぁと思います。お疲れ様でした!!
 また次の作品を見つけましょう!

有無さん

 とても質の高い考察は毎週毎週参考にさせてもらってました。
 更にはムーさんのデスノパロ絵は本当に大好きでした。
 鋭いツッコミは他サイトには無い味で、自分には言えない事ばかりで爽快でした。
 数々の考察お疲れ様でした!!

-------------------------------------------------------------------
<あとがき>
とにかく疲れました。
書いてて途中で後悔しました。
読み返してみると単なるデスノートストーリー紹介に終わってしまってるんですよね。
薄い・・・

まあけどそれもまた良しです。
それを見てデスノという物語を皆さんが思い返してくれればと思います。
うちのブログが発展していったきっかけの一つはこのデスノートだったんですから。
それに対しての感謝です。

まだまだ映画版の感想とかそういった事でデスノ関連の記事を書く事があると思います。
なのでこれでまだサヨナラではありません。
全てが終わるその日まで・・・皆さんと色々語っていければと思います。

デスノートに対しての思いや考察など、
もしあれば皆さんの熱いコメントをお寄せください。
それでは、ここまで読んで頂いた皆様本当にありがとうございました。

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(08年上期で、一番の感動を貴方に。超オススメ)

ハニカム 1 (1) (電撃コミックス)
ハニカム (1)
(ニヤニヤできるファミレス漫画。素直に好きだ)⇒レビュー

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)
とある飛空士への追憶レビュー
(超オススメ。是非多くの人に読んでもらいたいです。)

ちゅーぶら!! 2 (2) (アクションコミックス) (アクションコミックス)
ちゅーぶら!! (2)レビュー

ヒメギミの作り方 1 (1) (花とゆめCOMICS)
ヒメギミの作り方 (1)レビュー

初恋限定。 1 (1) (ジャンプコミックス)
初恋限定。 (1)レビュー

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS) (Fx COMICS)
ブラッドハーレーの馬車レビュー

奥さまは生徒会長 (マンサンコミックス)
奥さまは生徒会長レビュー

恋をするのが仕事です。 1 (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT) (バンブー・コミックス VITAMAN SELECT)
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Kiss×sis 2 (2) (KCデラックス)
Kiss×sis (2) レビュー

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僕の小規模な生活 (1)

秘書課ドロップ 1 (1) (バンブー・コミックス DOKI SELECT)
秘書課ドロップ (1)

GIRL FRIENDS 1 (1) (アクションコミックス)
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ユウタイノヴァ 1 (1) (ヤングマガジンコミックス)
ユウタイノヴァ (1)レビュー

Kiss X sis 1 (1) (KCデラックス)
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オンナノコになりたい!
オンナノコになりたい!レビュー

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学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD 2 (2)
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