
私的にマンガ業界トピックスを振り返ってみたよ。(2009年8~9月下旬編) |

困った時の通販頼み!難民発生作品にはよくある事ですね!
当サイトの記事において、一番マンガを真面目に(?)語る割合が多い記事です。 色んな作品について広く浅く(?)触れていきたいと思いますー。 読んでも読んでも尽きない、それがマンガの面白さであり、深さなんですよね。
今回からタイトル変更。 Amazonランキングだけでなく、マンガ業界全体に関するトピックスについて 超私的な感じで取り上げていきます。そう、完全に個人的に把握してる範囲内という事です。 それに伴い、若干記事構成も変更しておりますのでご了承下さい。
<参考・4~7月までの振り返り記事> ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年6~7月を振り返ってみる ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年5月を振り返ってみる ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年4月を振り返ってみる
┼────────────────────────────┼ ■2009年8~9月前半のランキング・トピックス ┼────────────────────────────┼
8月前半から後半にかけて、コミケ一色でしたね。 とはいっても9月前半まで見てみると、新雑誌の創刊がいくつかあったりと、 漫画業界にも色々と動きがあった1ヶ月半だったなーと思います。

ゲーム業界的には8月が「ドラクエ9」、 9月以降は「ラブプラス」一色だった気がしますが。 この界隈に属してる以上、毎日のようにこの2つの話題を見ていました。 うん、一切プレイしてないけどね!切実にやりたいんだけどね! まあゲームとマンガ、どちらを取るのかっていう選択肢。両方取る時間はない。
なので俺はマンガを選んだんだ・・・マンガを読む事は俺のライフワーク!
というわけで早速8月~9月前半のランキング状況から、トピックス別に見ていきましょう。 トピックのセレクトは完全なる独断と偏見ですよ。
…………………………………………………………………………………… ◆細田守監督最新作「サマーウォーズ」が遂に公開!!◆

2006年、大ヒットを記録した「時をかける少女」アニメ版から3年。 細田守監督の完全新作「サマーウォーズ」が、8月1日から公開されました。 それに伴い、マンガ版も刊行される事に。 映画版ではカットされた細かいエピソードが連なってるので、映画を見た人にもオススメな感じです。
ちなみに映画版。
素晴らしい、の一言です。すごい。このアニメ映画はすごい。
個人的には「時かけ」よりも更に面白かった。そしてすごく好きだ。 いや「時かけ」も面白くて、すごく好きだったんだけれども。 見終わった時の満足感が、もう。 「あー!すっげー良かったー!」っていう充実感が、もう。 自分の身体の中から溢れんばかりだったのでした。

マンガ版は、そんな映画版の感動を反芻しながら補完的役割として読んで・・・ いやいや、これはこれで、また違った魅力があります。 けど、出来れば映画を観てから、マンガ版を読んでほしいなぁと思う次第なのです。 まだ上映中なので、見てない人はぜひ。超オススメなのですよ。
…………………………………………………………………………………… ◆新雑誌続々創刊!「月刊スピリッツ」に「別冊少年マガジン」、そして「コミックギア」も◆

「ジャンプSQ.」から始まった、兄弟(姉妹?)誌刊行のラッシュは今年も続きます。
5月に「ゲッサン」が創刊となり、 続いて8月に「月刊スピリッツ」創刊、と小学館の攻勢が続きます。 対する講談社も対抗。9月10日に「別冊少年マガジン」を創刊しました。
サンデーにはつい最近再月刊化したばかりの「サンデー超」や「サンデーGX」、 マガジンも圧倒的歴史と実績を誇る「月刊少年マガジン」を有しています。 ただでさえ、マンガ業界は雑誌が乱立してる現状。 毎年多くの雑誌が創刊・休刊をくり返す中、 大手出版社の、しかも「ブランド」の冠をつけた月刊誌の登場。
今後のマンガ業界の勢力図が変わっていくかも・・・?
勿論どれだけ「ブランド」があったとしても、結局は作品の力次第。 そういう意味では安定した作家陣を誇る「月刊スピリッツ」の大崩れはなさそう? 未知の可能性という意味では「別冊少年マガジン」か。 何より雷句先生の新作が連載されるというのは、この雑誌の大きな幹となるハズ。
あと新雑誌創刊繋がりで、「コミックギア」も8月に創刊されました。 編集者ナシで作られたというこの雑誌、その評価は現在のところ厳しい意見が多いですが・・・? 個人的には、可能性という意味で今後に期待してます。
…………………………………………………………………………………… ◆各誌で絶賛!「星守る犬」が一躍注目を浴びる◆

小さなすれ違いで、家族が離れ離れになってしまった「お父さん」。 そしてその飼い犬の「ハッピー」。 1人と1匹の、行き先のないドライブ。その終点で待ち受けていたものとは・・・?
7月に刊行されたこの「星守る犬」、じわじわと人気を上げていきました。 そして8月に入り新聞、更にはダヴィンチ2009年9月号で「プラチナ本」に選ばれてから加速。 全国各地の本屋にて、特設コーナーが出来るほどとなりました。 「泣ける」という評判が、口コミで広がっていった感じですね。
泣けるか、泣けないかの分岐点。 それは「犬を飼った事があるかどうか」ではないでしょうか。

勿論、それだけじゃあないんですが。 犬の持つ、無償の愛、変わらぬ愛。そんな気持ちをいつも、その瞳から伝えてくる。 それを肌で感じた事のある人ほど、この物語は深く心に染みてくるのでしょう。 しかも、何度も何度も読んで気付く想いがあります。 ふと読み返してしまって、いつの間にか没頭しまう。そんな作品なのかなぁと。
ボロ泣きではなく、ホロリと流れる涙。秋の夜長に、ある意味ピッタリなのかもしれませんね。
…………………………………………………………………………………… ◆訃報、「クレヨンしんちゃん」作者・臼井儀人先生が逝去

ここ最近で一番ショックな出来事。ご冥福お祈り申し上げます。
国民的マンガを、ずっと最前線で描き続けてきた臼井先生。 子供から大人まで、幅広い世代が楽しめる作品というのは今の時代において稀有だと思うのです。 それだけに惜しい人を亡くしたと。残念で仕方ありません。
天寿を全うされたのではなく、不慮の事故というのが無念です。 改めてご冥福お祈り申し上げます。 そしてありがとうございました。
…………………………………………………………………………………… ◆「青い花」ブームは続くよ、公式読本&特集続々◆

TVアニメも絶好調!今ノリにノッてる「青い花」。 それを祝うかのごとく、エロティクス・エフで「青い花」特集が組まれました。
多種多様な、合計33人のマンガ家さん達がそれぞれ1ページ毎に それぞれの「青い花」を描いた特集はまさに必見。 こんなにも沢山のあーちゃんとふみちゃんが!!ステキすぎる。 儚くて透き通ったこの世界を、こんなにも愛する人達がいる事に何だかにんまりしてしまいます。 愛されてる作品だなぁ、って。
更に「公式読本」も発売。 こちらはアニメ版の解説を重点的にしつつも、非常に細かい設定まで見る事が出来る。 これ読んでから、もう一度「青い花」を読み返す事をオススメします。
個人的にやばかったのが対談。羽海野チカ先生との対談はちょっと・・・!すんばらしいんですけど! その他に志村先生の書き下ろしがあったりとか、豪華満点。 「放浪息子」が一番好きな自分ですが、やっぱり「青い花」も大好きなのです。 志村先生の作品は、僕らの心をすり抜けながら洗い流してくれる、 そんな気持ちになるんだもの。
…………………………………………………………………………………… ◆伝説のビジュアルノベルゲーム「痕」のコミック版が遂に発売!即品切れに◆

うおおお、僕らの青春時代に鮮烈な”跡”を残した「痕」が・・・マンガ化・・・だと・・・!
いやね、これ当時発売したの、俺まだ高校生だった頃ですからね。 ビジュアルノベル、という手法が斬新とされてた時代。 当時総当りアドベンチャー式がメインだったエロゲ界に革命を持たらしたゲームの1つですよ。 それだけでも感慨深いのに、このマンガ化を担当するのが月吉ヒロキ先生だという。 「夏蟲」とか!!「独蛾」とか!!俺の心のエロ漫画殿堂入り作品を描いた月吉先生が!!
伝説の名作「痕」×黒ストパン神「月吉先生」
何だこの組み合わせ・・・ す、ステキすぎる。 1巻ではまだまだ序盤。真の面白さ(+α)が出てくるのは2巻以降でしょう。 その分、柏木四姉妹の魅力がしっかり描かれてるのが嬉しいですね。

発売から13年。まさかここに来てこんな展開があろうとはなぁ・・・ ちなみにゲーム版が最近になってフルリニューアル版が発売。未プレイの方はぜひ!
…………………………………………………………………………………… ◆クラブサンデー発のコミックスが遂に発売!!あの「タッコク!」も勿論単行本に!◆

「週刊少年誌初の、WEB発コミックス登場!」という題目の元に、 クラブサンデーに掲載された作品(サンデー超連載作含む)のコミックスがついに発売しました。
全てWEB上にて無料で公開してきた作品たちだけに、 この単行本売上が今後の分岐点になる事は間違いなし。 それだけに、かなり気合の入り様がうかがえます。 本家「少年サンデー」誌上においても、9月発売7作品の宣伝4コマを掲載するといった形。
で、中でも一番の注目株は「タッコク!!!」である事は間違いありません。

もともと「うえきの法則」で大人気を博した、福地先生の新境地。 卓球で勝ったら好きな人と付き合える法律・・・卓球告白法!略して「タッコク」!? もうその設定からね・・・素晴らしいじゃないですか。 元々“ゴミを木に変える力”という奇抜な設定がウリだった福地先生だけに 出オチで終わらない懐の深さが魅力的すぎます。何よりカコちゃんが可愛すぎるだろう!!
大元は「少年サンデー」08年13号にて掲載された読みきりが原型。 あの時点で相当面白かったのですが、更に設定を練り直して連載へ。 最早卓球という次元を超えたハイテンション卓球ラブコメ、「タッコク!!!」は今年の台風の目間違いなし!
発売された7作品のうち、もう1つ注目したいのが「超弩級少女4946」。
ヒロインは怪獣と戦う、身長49m46cmの超巨大少女!! ・・・そんな設定だけでワクワクする人は、間違いなく“買い”だと思います。 このミスマッチ加減がまた絶妙というか。ごちそうさまです!
…………………………………………………………………………………… ◆新鋭ねむようこ、2冊同時発売!「午前3時の無法地帯」&「ペンとチョコレート」

最近メキメキと頭角を現してる女性作家の1人、それが“ねむようこ”先生。
初のコミックスとなる「午前3時の無法地帯」が、多くの方に支持されスマッシュヒット。 労働基準法なんて何のその、タイトルにもなってる通り”午前3時”を過ぎても仕事をするという 苛酷な世界、無法地帯、けどやり甲斐があって楽しい世界・・・ そんな中で必死に頑張る女の子の姿を、等身大な姿で描ききったのが多くの共感を呼んだようです。

働く女の子の恋愛、というのはありふれたテーマではあります。 けど大抵がキレイな形なんですよね。 「午前3時~」は、キレイなんて程遠い世界。 家に帰れなくて風呂に入れなくて、会社の水道で頭を洗う・・・そんなスイーツとは遠い世界が 親しみを覚える要因だったのかもしれません。何と言っても読みやすさがマル。
そんな「午前3時の無法地帯」1stシリーズ完結の3巻と、 まんがタイムラブリーで連載中の「ペンとチョコレート」1巻が同時発売。 書店によっては“ねむようこフェア”といったものも開催される所もあり、 その人気急上昇っぷりがうかがえます。
「ペンとチョコレート」は漫画家&編集者のラブストーリー。 現実にありそうなんだけど、これは“ない”、そのさじ加減っぷりが絶妙なんですよねぇ。 リアルな女心と、微妙に“ない”世界観が絡まってその面白さを演出してるのだと思います。 そこに、ねむようこ先生の上手さがあるのです。
どちらか読むのであれば、絶対「午前3時~」で。他作品にはない等身大の魅力は一見の価値アリ。
…………………………………………………………………………………… ◆「放課後ウインドオーケストラ」、65ページ書き下ろしを加えて完結。

当サイトでも最近紹介したこの「放課後ウインド・オーケストラ」が・・・完結に・・・
あれれー!?吹奏楽モノとしてはかなり面白かったと思うんですが。 人気もじわじわと上がってきていたのに・・・SQ.編集部!!残念でなりません。 折角途中まで丁寧に描かれていた物語も、終盤バタバタになっちゃって。 それでも最後、65ページもの書き下ろしを加えしっかりまとめられてたのはお見事なのでした。

“楽しい”という雰囲気が、何よりも伝わってくる作品でした。
その“楽しい”にフラフラと引き寄せられ・・・気がつけば「吹奏楽って面白そう」に変換されて。 自分の知らない世界を、知ってみたいと思わせてしまう力がこの作品にはあったのです。 それだけに、打ち切りは至極無念。 こういう良作が埋もれてしまう体質はSQ.でも変わらんのかなぁ。
一時期プチブームとなってた吹奏楽マンガも、これでひと段落? マガジンで連載されてた「ブラボー!」も終了し、ストーリーモノとして残るは「青空エール」のみ。 少年誌における吹奏楽モノは難しいのか?バンドとかビジュアル的に派手じゃないと厳しいのか・・・
…………………………………………………………………………………… ◆オトナの事情(?)で発売延期になっていた「悪魔と俺」が、特盛りになって遂に発売!

ガンガンONLINEで連載されていた過激作品「悪魔と俺」がついにコミック化!
・・・といっても、出版社はスクエニではなく、メディアファクトリー。 当初7月中に発売される予定だったものが(オトナの事情で?)急遽中止となり、 路頭に迷っていたこの作品を救った、という形に。 連載当初から、その過激描写っぷり(主に触手的な意味で)には 一部マンガファンの間で話題だったようですが、まあ発売中止になるまでのレベルではないかと。
が、話題が話題を呼び?更には過激な書き下ろしが50ページ以上ある!という特典(特盛り)がある、 そんな期待が渦を巻いて、Amazonランキング1位を一時的ですがゲット。 さすがAmazonランキングはこういうのに敏感に反応するよなぁ・・・あっという間に品切れ。 それもそのハズ、一般書店にはほとんど入荷せず、大きな書店でも数冊レベルですので。
さて肝心の中身はというと。 触手好きには堪らない内容だと思いますが、好きじゃない人には・・・といった感じでしょうか。 過激さは、ハンパないです。すごい。いやグロいというのが正確な表現ですね。 触手耐性がないと、辛いかもしれません。
基本的に主人公がいい目にあうというよりも、ヒロインが触手でー!というワンパターン。 が、ある意味そこまで徹底してると清々しくていい、っていうか終盤は思わず笑ってしまった。 そんな中、書き下ろしの第4話が良かった。

サンドイッチ泡プレイ、バキュウム!!は色々やられました。 こっちの方がいいんじゃないですか?吉川先生!・・・と個人的な希望を言ってみる。
…………………………………………………………………………………… ◆ヤマシタトモコ先生が描く「Love,Hate,Love」が、じんわりヒット

BL界で有名な方(らしい、そっち方面疎いのでごめんなさい)でもあるヤマシタトモコ先生が描く 「28歳処女、と52歳大学教授」の恋愛ストーリー。
24歳の歳の差もさることながら、52歳という男性の渋さを上手く描いてるなぁと。 40歳を過ぎた男から発せされる色気っていうのは、何でこう怪しく危なげのか。 ハマる人がハマるのも、分かる気がします。 よく分からん!という人はオノナツメ先生の「リストランテ・パラディーゾ」を読むがよろし!

ヤマシタトモコ先生の作品を読むのはこれが初めてで、 BL好きな友人からその存在は色々聞かされていたのですが・・・何とも上手い。 独白の部分が、その絶妙な間合いと共に深く心に突き刺さってきます。 どんなステキな台詞も、演出次第で台無しになってしまうのと同じ。 ありふれた言葉が、演出次第であっという間に深い意味を持ったものへと変わってしまうのです。
万人に勧められる作品ではない、 のですが。少女マンガを卒業した人は是非手に取ってみてもらいたいなぁと思います。
…………………………………………………………………………………… ◆10月からアニメスタートする「君に届け」が連載再開&最新9巻発売です。

作者である椎名先生がオメデタ妊娠、という事でしばらく連載休止していた「君に届け」。 ついに今夏から連載再開、単行本9巻も発売と再び「君に届け」が動きだしました。
物語は佳境も佳境。 停滞していた二人の関係が、ついに大きく揺れ始めます。 生まれてからずっと、自分に自信がなかった爽子。 そんな爽子に惹かれ、その気持ちを抑えられなくなった風早。 二人の距離が・・・この9巻で変わる!
TVアニメも10月からスタート。 まさに復帰後も順風満帆に進む「君届」ワールド。 が、物語は次の10巻で一区切りを迎えそうな感じではありますが・・・ いや、むしろそこからがスタート、という見方も勿論あるんですけどね! (数多くの「少女マンガ」は、そこを終着点としてない場合が多いので)

けどこの作品のテーマは「君に届け」なのです。強調文 そこを潔くゴールとするのか。おそらく年内か年明けにはその答えが出ると思います。必見。 もしかしたら、アニメ最終話とリンクさせるのかなーという予想も。
…………………………………………………………………………………… ◆このラブえろがすごい!?ぽんこつわーくす先生の「彼女日和」がロングヒットに。

もう表紙だけで買いじゃぁあああああ!!
というわけで、もう即買いでした。ぽんこつわーくす先生の「彼女日和」。 Amazonでも大人気、発売してからしばらく上位にランクインし続け、品切れ状態が続く事に。 だってもう・・・可愛い!ラヴい!エロい!の3拍子が揃ってるんですもの。 「ラブえろ」というジャンルにおける、一つの到達点ですねこいつは。うーん好きです、大好きです。

収録されてる7つのエピソードのうち、冒頭続けて3話で展開されてる双子話。いいね! 双子が入れ替わってるのを気付かずにえっちしちゃう話とか、もう!好き! いやぁベタといえばベタですけど、憧れシチュの1つでもあります。 さらに双子姉妹丼・・・くそぉおおおおお(何かの琴線に触れたらしい)
その他にも夫(彼氏?)の出張先にまでついてきてしまう彼女や、 農業体験先にいた農家の娘とムフフ・・・など。 日常に溢れる「ラブえろ」満載。これは買いだ!(えっち的な意味で) 表紙イラストがストライクな方は問答無用でOKだと思います。
┼────────────────────────────┼ ■10月以降の気になる作品リスト ┼────────────────────────────┼
10月以降(一部9月末)に発売する作品もいくつかチェックしておきます~
◆
SABE先生の追悼本。「阿佐谷腐れ酢学園」から入った新参身ですが、期待しております!
◆
個人的に宮原るり先生作品で一番好きなのが「みそララ」!って事で最新刊嬉しいのです。
◆
「このマンガがすごい!2009」でもランクインしてた岩本先生、もう1つの連載作。 1巻はかなり良いところで終わっただけに、2巻の展開がかなり気になるところ、ですね。
◆
きました久々の新刊。色々話が複雑なので、今のうちに8巻を読み返しておく事にします。
◆
さらにキました!まさかの復活。しかも8巻9巻同時発売らしいですよ。 勿論伝説のあの台詞も収録。え?収録されてますよね・・・?うわあああああトラウマ必死。
---------------------------------------------------------------------- 上記以外にも 「となりの怪物くん(3)」「花日和 花見沢Q太郎自撰集」「少女ファイト(6)」 「カブのイサキ(2)」「とろける鉄工所(3)」「マイガール(4)」 さらには「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(1)」コミック版が遂に登場!!これは楽しみですねー
その他、限定版なども併せて載せておきますー
---------------------------------------------------------------------------- <参考> ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年6~7月を振り返ってみる ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年5月を振り返ってみる ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年4月を振り返ってみる ⇒【Amazonランキングウォッチ】(11/24~12/7) 今週の注目⇒「とろける鉄工所」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/27~11/2 今週の注目⇒「惑星のさみだれ」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/20~26 今週の注目⇒「大東京トイボックス」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/13~19 今週の注目⇒「クローバー」
⇒Amazonコミックベストセラー ⇒セブンアンドワイ - コミック - ランキング ⇒bk1 マンガ ランキング ⇒オリコン 週刊コミックランキング
なかなか毎月できず、こうして2ヶ月を一気に振り返る事に・・・ いやはや疲れます。けどこの機会がないと読んだ本に触れる事がほとんどなくなってしまうので 今後も出来る限り続けていきたいですね。
今回触れられなかった作品に関しては単体記事で触れたいと思ってます。 また、今回触れた作品も機会があればガッツリ感想書きたいんですけどね。
季節は巡ってもうすぐ10月。 気がつけば今年も残りあと3ヶ月。 そろそろ2009年を締める時期ですねぇ。 今年のランキングも、ボチボチ考えだしてます。候補はたくさん。 今回も30作品を選出かなぁ。毎年頭を悩ませてくれます。嬉しい悩みでもあるのですが。
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Amazonランキングをウォッチしながら09年5月を振り返ってみる |

月イチ恒例っていう事になりましたので、 5月を振り返りつつ、気になった作品等々もちょいちょい言及していきまーす。
<参考・先月の振り返り記事> ⇒Amazonランキングをウォッチしながら09年4月を振り返ってみる
6月以降も続くかどうかは管理人の気力次第です。
┼────────────────────────────┼ ■2009年5月のランキング・トピックス ┼────────────────────────────┼
5月は相変わらず「けいおん!」ブームが続き、もう手がつけられない状況に。 周りの友人も続々と陥落ていっています。京アニ恐るべし。 また「以下略」も在庫切れを何度となく起こしながら、常に上位キープを続けています。 (Amazonではなか見!検索ができるようになってますので、気になる方はチラ見もできます)
というわけで早速5月のランキング状況から、トピックス別に見ていきましょう。 トピックのセレクトは完全なる独断と偏見ですよ。
…………………………………………………………………………………… ◆「ゲッサン」創刊!!あの名作が新装版で登場します◆

小学館が、50周年目にして放つ月刊誌「ゲッサン」がついに創刊。
個人的には中身に関しては満足いく出来。まあ今後次第ではありますが、 「とある飛空士への追憶」コミカライズも控えてますし、期待しております。 あおやぎ先生が描く「ここが噂のエル・パラシオ」は、ちょっとやっちゃったようですが・・・OKでしょう。
嬉しいのが「神聖モテモテ王国」の新装版ですよ。 何と単行本未収録分(ヤンサン連載分とか)まで完全に収録するという話ですからね。 なので4巻が一番ポイントになりそうな予感。
あとは、まさかまさかの限定復活!新装版である「あずまんが大王1年生が6月11日に発売。 補習編も収録された完全版。うーん持ってるのに欲しくなる魔力だよなぁ・・・
…………………………………………………………………………………… ◆11年の連載を経て、「しゃにむにGO」完結。◆
 
間違いなく、テニス漫画の最高傑作でした。
これぞ青春。これぞテニス漫画。自信を持って、そう言い切れるぐらい素晴らしかった。 最初から最後まで一切ダレる事なく、高校3年間という青春を描ききった羅川先生に拍手喝采。 テニス経験者として、これは強烈にオススメします。 全32巻と長いですが、それでも短いと感じれる程の濃い密度が詰まってる面白さ。 何度泣いた事か、数え切れないです。
少女マンガとか、そういった枠組みなんぞ関係ないのです、 アツい漫画は、アツい。 そういった作品はいくつもありますが、スポーツ漫画というジャンルにおいて 「しゃにむにGO」がそれを証明してくれました。
正統派青春テニス漫画、ここに完結。ありがとうございました!!どっかで特集したいなー
…………………………………………………………………………………… ◆「アイシテル~海容~」ロングヒットへ。TVドラマも好調◆
 
「このドラマを全ての母に捧げる」というキャッチコピーで、 TVドラマも好調に推移している作品「アイシテル~海容~」。 先月も触れましたが、良質な作品がロングヒットを続ける一つの例なのかなぁと。
テーマとしてはとにかく重く、軽い気持ちで読む事は出来ません。 しかし是非向き合って読んでみてほしいのです。 海容・・・その言葉の深さ、意味を知った時にきっと涙を流すハズ。 母親だけじゃなく、これは父親も必見なんじゃないでしょうか。
絵柄で敬遠する人がいるかもしれませんが、それは勿体無いと言える作品ですよ。
…………………………………………………………………………………… ◆じわじわ大人気!「日本人の知らない日本語」がAmazon1位へ◆

これぞ正真正銘のロングヒットでしょう。
常にトップ100以内にランクインし続け、大体20~40位辺りが定位置だったのですが、 ここに来て一気にぐんぐんランクアップ。 5/24に朝日新聞に大々的に広告が展開され、より多くの人の目に触れる形となり ついには5/25にランキング1位を獲得。2月に発売されて以来、実に3ヶ月超での首位でした。 (ちなみにAmazonでは動画で作品紹介をしてたり・・・これもまた新しい試みですね。)
最も身近にある「日本語」について、もう一度考えさせられる本作。 改めて考えてみると日本語って複雑なんですよね。しかもけっこう曖昧なのが更に厄介。 僕らが当たり前だと思ってる日本語の習慣に戸惑う、外国人の生徒達の様子が何とも面白いのです。
ちょっとした、身近な雑学を色々取り入れる事で親しみやすさを生み出し、 ライトに読みやすく見せた事による作者の勝利でしょうか。 本屋等々でも大々的に陳列されており、しばらくロングヒットは続きそうです。
…………………………………………………………………………………… ◆甘詰留太、2冊同時刊行!「ナナとカオル」&「恋は三十路を過ぎてから」◆

「ナナとカオル」最新刊がキター!
相変わらずエロいよ!一切裸とか、そういった直接的なエッチシーンなしで、 読者を勃起させるこのねちっこいエロさは格別です。甘詰先生の本気はどこまで深いのか。 2巻が一番いいところで終わってるのはあれですが、焦らしプレイの一環ですか。
どんだけ焦らすの!
更に同時刊行の「恋は三十路をすぎてから」が・・・これまた、ねえ!素晴らしいのです。 三十路の女性が、照れて恥ずかしがって溺れていくその姿にゾクゾクします。 女性は三十路になろうと、女の子なのですよ。ああもうニヤニヤしちゃうぜー 表題作他、読み切り2作収録。うーん甘詰先生はここ数年で一気にパワーアップした気がします。
純情さとねちっこさを併せ持つ、素晴らしい作風でございます。ごちそうさまでした。
┼────────────────────────────┼ ■その他、5月に気になった作品ピックアップ! ┼────────────────────────────┼
管理人個人的に取り上げたい作品や、 上位までいかないものの100位内に入ってきた作品などをサルベージしてご紹介!
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当サイトではすでに説明不要ぉオオオ!なんですが、改めてご紹介しておきます。
前作「こわしや我聞」はAmazonランキング・・・何それ?みたいな感じでしたので、 今作ではいきなりトップ25位内に入るという快挙。素晴らしい。 ジロー以外はすべて姉か妹だというのも素晴らしい。まだまだすんごいキャラ隠れてそうですね。
苦手だったサービスシーンも、もはや藤木先生の掌なのだよ!! やっぱり“ベスト・オブ・はじあく”は、ユキちゃんがアキちゃんのおっぱいを揉んだあのシーンですね。

もう一度リプレイしてみた。何度見てもゴゥトゥザヘブン。
ちなみにこのシーンのラフ(未公開シーン?)のようなものが、藤木先生のブログで公開されてます。 かなり素敵です。こいつはユキちゃんアキちゃんファン必見ですよ。 最初はユキちゃん上下下着姿だったけど、最終的には上は体操服で下がぱんつの状態に。 ・・・それがいいんですよ!!これを見た瞬間、俺は「はじあく」を全力で応援しようと決めたのです。
けどそろそろエーコ姉さんのぱんつも…いかがなもんでしょうか!(藤木先生の目を真っ直ぐ見ながら)
<参考> ⇒はじめてのあく、はじめてのぱんつ ⇒おつとめご苦労様です!「はじめてのあく」で藤木先生がサンデー帰還!
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完全なる表紙買い。しかしながらこれがまた当たりでした!やっほう!
保育士を目指す女子高生・詩春と、ラブリーすぎる双子の兄妹。 その双子の叔父に頼まれ、ベビーシッターとして日々楽しく過ごす日々がもう・・・眩しすぎるッ! 詩春ちゃんの可愛さもさる事ながら、双子ちゃんの尋常じゃない可愛さにもうメロメロ。 まさにメロメロ・ダブルパンチ。まさに心の清涼剤ですよ。

読みながら何度ノックアウトされたことか!
初単行本、という事でまだまだ粗さは目立ちます。 しかしながらそれを補って余る程の眩しい魅力が、この作品にはあるのです。 5歳で両親をなくしてしまった主人公が、一生懸命子供たちに愛情を伝えるその姿。 その優しさに、思わずほっとしてしまうのです。いいなぁこおいうの。
表紙の温かさにやられた全ての人に、「ラブソラ」をオススメしちゃうのです。嗚呼もういいなぁ!
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「週刊アスキー」で好評連載中の作品が、ついに単行本化!!
途切れ途切れ読んではいたんですが、最初からまとめてじっくり読むと実に面白いですね。 桂明日香先生から帯コメントに「PC初心者でも楽しめる!」ってのがあるんですが、 まさにその通り。個人的にほとんどパーツには詳しくないんですが スラスラと楽しく最後まで読めてしまいました。

秋葉原の小さなパーツショップ「こんぱそ」における、日常の1コマを描く。
専門用語が数多く出てくるものの、その辺知らなくても問題なく読める構成がお見事。 後はこの系統にありがちな“ごちゃごちゃ感”があまりなく、スッキリしてるから読みやすいんですよね。 この手の作品って、途中読むのが疲れたりする事が往々にして多いんですが 「パーツのぱ」は、ストーリー軸がしっかりあるので引き込まれてあっという間に読めてしまいます。
価格競争、メーカーとの交渉、売れ筋を予測する・・・そんな細かいテイストが色々盛り込まれており、 1話2ページ完結ながらも濃い内容が人気の秘密なのかも。 あとは本楽さんと天戸さんの可愛さよね。こんなパーツショップなら行ってみたい!と思わてくれる、 それこそが最大の魅力なのかもしれません。
Amazonでも発売前から高い人気。現在品薄中です。
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木尾先生が「げんしけん」の次に選んだ題材は・・・“育児”!!
いやーホント賛否両論激しいですね。どちらかというと「否」の方が多そうですが。 「げんしけん」ファンからすると、これはキツイだろうなぁと思います。 「五年生」とか「陽炎日記」とかを読んでたりすると、アリかなとも思うのですが。 これはねー、育児経験の有無で相当印象変わってきちゃう作品だと思うんですよ。

あらゆる育児マンガの中でも、ダントツで負の方向に進む「じごぷり」。
世の中の育児マンガは育児の“楽しさ”をメインに据えたり、どこかに見出したりしますが・・・ 「じごぷり」は“過酷さ”にメインスポットを当てています。 これはこれで、ある意味リアルなんでしょう。育児は楽しいだけじゃない。 この作品を正当に評価できるのは、育児経験者だけなのかもしれません。
とは言っても、自分の知らない・未経験の分野でも楽しめるのがマンガの醍醐味です。 ここから木尾先生がどんな展開に持っていくか、 それによって今後の評価も大きく変わっていくのではないでしょうか。
個人的にはけっこう楽しんでます。 ある意味普通の育児マンガでは知りえない、生の心理描写が木尾先生の真骨頂ですから。
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「デビルエクスタシー」「ユウタイノヴァ」の押見先生が描く最新作!!
現代版?「漂流教室」とも言えるこの「漂流ネットカフェ」。 ネットカフェに集まった人達という、何とも混沌としている設定で進むこの世界観が堪りません。 押見先生独特の“欲望の連鎖”が、相変わらず官能を刺激してくれます。

性の暴走を描かせたらピカイチ・・・です。
過去の作品から比べると、まだまだ抑え目な感じもしますが、 閉塞されていく世界の中で、少しずつ加速していく欲望。 そのさじ加減が絶妙です。読者を惹き込む力が強いんですよね。
今後彼らが飛ばされた世界がどうなっていくのか。 押見先生は、些細な希望を打ち砕きます。 このエンターテイメントがどこまで加速していくのかを、楽しみに見届けていきたいと思います。 ちなみにTVドラマ版が同時進行してるとの事ですが・・・そちらはどうなってるのか。
っつか「ユウタイノヴァ」の続きも楽しみにしてます、押見先生!
<参考> ⇒絶望と快楽と狂気が交錯する、「ユウタイノヴァ」がやばキモチイイぞ。
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高校生のへーすけと、従弟のアキくんが織り成すハートフル・ストーリー。
特に書店系で強烈にプッシュされてますね。 1巻から人気ありましたが、2巻も相当なプッシュっぷりです。 今回もアキくんは可愛すぎる。男の子で可愛いと思えてしまうのがこの作品の素敵なところです。

2巻ではアキくんの「はじめてのおつかい」編も収録されてます。
ああ、何だか一つ一つの描写に懐かしさを覚えてしまうのです。 自分の幼少時の記憶と照らし合わせながら読むと、より一層ほっこりするかも。
そんなあっくんだけではなく、よーすけら高校生ズのエピソードも多々収録。 ある意味子供のように気ままにいきるよーすけと、それに振り回される友人たちの図にも また懐かしさを感じてしまうのかもしれません。ほんのりとオススメしておきます。
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やっぱりこの作品が大好きだ!!
いや~この間当サイトでも紹介したばかりですが、2巻が早くも登場! いい!いい!実に丁寧に描かれる乙女の恋心に、キュン警報が発令しっぱなしです。 2巻のメインはえり。1巻の終盤でようやくスポットが当たった彼女ですが、 実は一番の悶えキャラはえりだったのですよ!
 「人に、好かれるって緊張するなぁ・・・・・・」
いやはやこれは正に名言。 この後に続く、小学校~中学校までにおける過去のエピソードが、 彼女の言葉を重く感じさせてくれるのです。
やはり勿体無いなぁと思うのがタイトル。 それだけで敬遠してしまう人も多いと思うんですが、「腐」要素なんぞほとんどないです。 オタク趣味を持つ女の子の、ピュアな恋愛ストーリー。 そう思って頂ければ間違いじゃありません。普通の恋愛漫画よりも断然、面白いよ。
<参考> ⇒「腐女子っス!」が胸キュンで面白いっス!
┼────────────────────────────┼ ■6月の気になる作品リスト ┼────────────────────────────┼
今月発売する作品もいくつかチェックしておきます~
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おお!昨年10月発売し大ヒットした「ママテン」最新作が早くも!!
あらゆる育児マンガの中で一番笑わせてもらいました。ぐんぐん成長しパワーアップしていくごっちゃんが織り成す、次の騒動が楽しみすぎます。 <参考> ⇒この育児漫画が壮絶に面白い!「ママはテンパリスト」
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うお!東村アキコ先生のテンパリスト街道が止まらないで・・・ 『ママはテンパリスト』のパラレルワールド的ギャグ・コメディー、らしいです。パラレル? 2巻と同時発売っぽいですね。こちらも要チェック。(東村先生仕事しすぎだよ!)
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表紙ですでに卒倒しました。
うおおおい!佐原先生がどこまで優しく描くんだろうと感激中。 表紙だけで、この作品が一体どんな作品なのかを完全に物語ってると思います。 けど実際は・・・もっと優しい世界が、この中に沢山込められてるのです。
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3巻表紙はエイジ。まあ順当なところですね。
そろそろネーム公開・・・にプラスで何か企画があると面白いのですが。 単行本限定の、暴露話とかしてくれないかなぁ。
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女子高生に恥ずかしい言葉を沢山言わせちゃうマンガの最新刊です。
・・・うん、一切間違ってないですよね?
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VS女王戦がついに・・・!マンガ大賞2009受賞で、更に期待です。
---------------------------------------------------------------------------- <参考> ⇒【Amazonランキングウォッチ】(11/24~12/7) 今週の注目⇒「とろける鉄工所」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/27~11/2 今週の注目⇒「惑星のさみだれ」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/20~26 今週の注目⇒「大東京トイボックス」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/13~19 今週の注目⇒「クローバー」
⇒Amazonコミックベストセラー ⇒セブンアンドワイ - コミック - ランキング ⇒bk1 マンガ ランキング ⇒オリコン 週刊コミックランキング
もう少し紹介したい作品もあったんですが、時間もなくなってきたので今回はこれまで。 5月も沢山のマンガが読めて幸せでした・・・!!
そういえば「BECK」が実写化されるという事で、こちらも期待しておきます。 「こち亀」の実写化は・・・スルーで。
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Amazonランキングをウォッチしながら09年4月を振り返ってみる |

ちょっと久々にAmazonランキングを見てみようかと思います。 流行りの作品はやはりチェックしておきたいものです。
<過去のAmazonランキングウォッチ記事> ⇒【Amazonランキングウォッチ】(11/24~12/7) 今週の注目⇒「とろける鉄工所」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/27~11/2 今週の注目⇒「惑星のさみだれ」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/20~26 今週の注目⇒「大東京トイボックス」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/13~19 今週の注目⇒「クローバー」
・・・当初は毎週更新するつもりだったんですが。 まあ過ぎた事を話しても仕方がありませんね。この企画は不定期更新!という事でひとつ。
┼────────────────────────────┼ ■2009年4月のAmazonランキングウォッチ ┼────────────────────────────┼
久々、という事で今月全体のランキング状況を振り返ってみる事としましょうか。 いくつかトピックを挙げて触れていきたいと思います。
◆「けいおん!」ブーム到来?◆
 
4月に入ってアニメ化がスタートし、ずっと上位にランクインしてるのがこの「けいおん!」ですね。
ウェブ上でも様々な「けいおん!」関連エントリが日々溢れかえってます。 見ない日はないと言っても過言ではないかと。 うちも便乗して(?)1本書きました。
また主題歌であるOPやEDのシングルがそれぞれオリコンで上位を席捲するなど、 着々と一大ムーヴメントを築き上げつつあります。 ここ最近のアニメ化では1、2を争う大ヒットなのではないかと思われます。 アニメ終了までこのヒットはしばらく続くでしょう。女子高生+音楽という相性の良さを垣間見ました。
<参考> ⇒「けいおん!」がアニメ化したし、今面白い吹奏楽マンガについて語ってみようか。 ⇒ヒットランク1、2位独占 「アニメ曲」席巻の裏事情
…………………………………………………………………………………… ◆あの伝説の黒板マンガが遂に・・・!

2004年に「1億冊ありがとうファイナル」のイベントで描かれたあの伝説の黒板マンガ。 後日発売された「Switch Vol.23 No.2」でその1部が公開されましたが、全てを見る事は出来ませんでした。
そんな中で昨年2008年は井上雄彦展が開かれるなど、 作者にとってもある意味ターニングポイントの年となったのか? 今回の「スラムダンク『あれから10日後-』完全版」を刊行し、その全貌が公開されました。
楽しみにしていたファンが一番最初に思ったのは・・・でかっ!!という感想じゃないでしょうかw 現場の雰囲気とかそういったものを優先にした作りなのかもしれませんが、 確かにこれは収納場所に困る困る。一般的な本棚じゃどうやっても入らないですからね・・・ それでもこうして本になって見れる喜びは、スラムダンクファンにとって幸せの形なのでしょう。
…………………………………………………………………………………… ◆ゲーム雑誌発のマンガが連続ブレイク!

これまで特定層にまでしか人気の無かったゲーム雑誌発のマンガ作品ですが、 1月末に発売された「放課後プレイ」の大ブレイクに引き続き、 ゲーマガに連載されているヒラコーこと平野耕太先生の「以下略」が一気にAmazon1位へ。
ゲームネタというよりもカップルのいちゃラブっぷりをメインに据えた「放課後プレイ」と比べると 圧倒的に濃すぎるネタ、というかゲームだけじゃなくオタク教養全般を網羅する必要があり、 元ネタを知らないと全く意味不明なギャグのオンパレードが続くのが「以下略」。 正直そこまでヒットするのか・・・とも思いましたが蓋を開ければ異例のヒット。 やはりウェブ界の住人たちは皆濃いですね!あとはヒラコーというネームバリューも寄与?
それにしても左綴じのマンガって中々慣れないんですよねぇ・・・ 昔は違和感なく読めてた気がするんですが。
…………………………………………………………………………………… ◆タイトルの時点ですでに勝ち・・・か?ただしやりすぎ注意!

本屋で見かけたら一度は手に取らざるを得ないタイトル・・・ 「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 」は色んな意味で強烈でした。 妹作品ってのはホント不滅なんだと思います。 妹・・・その響きだけで幸せな気分になれますよね!
妹に欲情する変態の兄貴・・・とまではよくある設定ではありますが、 そんな“変態”な兄貴が好きという妹というお話。変態とは素晴らしいものなのだよ!(by変ゼミ) 兄貴の笛をペロペロしちゃうような妹が、自分が兄の事を好きである事を気付かれないように 数々の変態行為を満喫するお話です。こう書くと身も蓋もないね。 とは言ってもけっこうソフトな感じなので、この手のモノが食傷気味な人でも楽しめるかな、と。
さてもう一つが2月末に発売した「ツンな彼女がデレるまで」。 発売してからしばらく上位の方にランクインしてましたが、さすがに4月までは・・・と思いきや 4月中旬以降、いきなり急激なランクアップ。 原因は・・・何と有害指定を受けたから、との事。こういう動きを見てると楽しくなりますね!
ちなみにAmazonでは完全に登録が消されており、すでに購入は出来ません。 が、他のオンラインショップではまだ購入できるところがあるので、気になる方はそちらへドーゾ。
…………………………………………………………………………………… ◆アニメ化・ドラマ化作品で成功してるのは・・・?

「けいおん!」の大ヒットに押されていますが「咲-Saki」も既刊含め上位にランクインしてきてます。 “はいてない”でも有名な同作品ですが、どうやらアニメでも“はいてない”ようで・・・ その辺りのこだわりがキッチリセールスにも結びついてるのではないでしょうか。
逆にそれ以外のアニメ作品が不調か。 「夏のあらし!」が辛うじてランクインしてる形。あれ?「初恋限定。」は・・・? 「鋼の錬金術師」は元々セールス力がある為、アニメ化との関連性は図りづらいですね。
ドラマ化された作品は、今回あまり多くないのですが「アイシテル~海容~」の原作が大ヒット。 Amazonでも一時品切れになるほど。テーマがテーマだけにかなり重い作品なのですが しっかりと作りこまれた良質な作品は、ちゃんと評価されるんだなという一例。 「ゴットハンド輝」はドラマ見てませんが、感想を見た感じでは中々イっちゃってるようで・・・

次回夏アニメでヒットが期待できそうなのは「宙のまにまに」でしょうか。
圧倒的な可愛さ抜群の絵柄と、誰もが一度は憧れる星の世界という組み合わせは、 かなり爆発する要素を持ってるのではないかなー、と。姫ちゃん可愛いよ姫ちゃん。 けど最新6巻を読んで高見女子の杏部長に惚れました。くそう、胸キュンじゃねえか・・・ 夏という時期が、これまた天体観測にはもってこい時期。アニメを見て出かけたくなる人も多いかも?

もう一つ注目したいのがこの「かなめも」。
新聞配達屋・下宿4コマコメディ?といった感じで毎日を緩やかに描く良作。 安定してブレがなく、しっかりと“重さ”も組み込まれており基本がしっかりしています。 だからこそアニメ化への道が開けたのかもしれませんが・・・ 比較的地味な作品ではありますが、ここでもまた変態がいたり、百合があったり、 更には小学生オーナーがいたり。上手くすると化ける可能性も??
…………………………………………………………………………………… ◆その他注目の作品をいくつかピックアップ!
 「“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) 1」
「このラノベがすごい!2009」で大賞を獲得した“文学少女”シリーズ。 周りでもハマる人が続出。大好評の嵐が吹き荒れてました。 そして遂にコミック化した同作品ですが、そんな濃い原作ファンからも強い支持を得てるようです。
個人的には原作が未読なので比較が出来ないのでアレなんですが、 何というかこの儚げな感じと、作品全体から伝わってくる美しい透明感に心を掴まれます。 1巻ではまだまだ序盤、という事なので続きが楽しみですね。 この世界観を文字でどう綴り表現しているのか・・・原作にも俄然興味が沸いてきました。
・・・読んじゃおうかなぁ。
 「変ゼミ (2)」
変態!変態!変態!
という言葉がこんなに似合う作品はこれ以外ありえません。素晴らしいですね。 そもそも変態を追究するのがテーマなので変態なのは当然なんですが、とっても・・・変態です。 「そういう発想があったか!」と思わず唸ってしまうプレイの数々。 何つーか、変態も限度を超えるとある種の芸術へと変化していくと思うんですね。いやホントに。
個人的にはブラ浮きの話とかは身近だけど普段中々触れらない話題なので面白かったですね。 そうなんです、角度によって乳首が見えてしまうというパラダイス。 あの空間には何かが潜んでるに違いない。チクビドリーム的な何かが。 あと確信犯着替えさせプレイもイイ!ね。こうして言葉にすると卑猥だなぁ。それがまたいい。
 「時間の歩き方 I 」
「センチメントの季節」でその独特の儚さと痛さを併せ持った画風に一目惚れし、 その後も色々追いかけてましたが、その後しばらく代表的なヒット作には恵まれてませんでした。 が、昨年「世界制服」を出して吹っ切れた榎本ナリコ先生が挑んだのは、 タイムリープをテーマにした不思議系SFマンガ。これがまた面白かったです。
タイムリープはどうしてもパラドックスがつきものになるのですが、 この作品では「時間」という大きな存在を上手く描く事でそれを納得がいくものにしてると思います。 大抵パラレルワールド的なもので片付くパターンが多いんですが、それに頼らないところに好感。
榎本キャラにしては珍しく(?)前向きな主人公の行く末を今後も見守っていきたいですね。 あ、ちなみに今作品ではエロはないですよ(ここ大事ですから)
 「鈴木先生 (7)」
“性”に関して奥深くまで踏み込んだ「鈴木裁判」編もついにこの巻で完結。 いやー読み応えがありました。性の教育はこのエピソードを教科書にしてもいいんじゃないか? と思えるぐらい、実に興味深い思想が散りばめられてましたね。
圧巻だったのが“討論”そのものについて、読者が深く考えさせられてしまうところ。 目まぐるしく展開され交錯する意見が、やがて一つの形になっていくその過程。 それぞれ一人一人の考えは違う、だからこそ歩み寄らなければならない。 自分の考え以外のもの、その存在を肯定し認めなければならない。 何とも深いところまで描くものだなぁと感心を通りこして感嘆の声を挙げてしまいました。
最後に・・・足子先生が怖すぎでした。
---------------------------------------------------------------------------- <参考> ⇒【Amazonランキングウォッチ】(11/24~12/7) 今週の注目⇒「とろける鉄工所」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/27~11/2 今週の注目⇒「惑星のさみだれ」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/20~26 今週の注目⇒「大東京トイボックス」 ⇒【Amazonランキングウォッチ】10/13~19 今週の注目⇒「クローバー」
⇒Amazonコミックベストセラー ⇒セブンアンドワイ - コミック - ランキング ⇒bk1 マンガ ランキング ⇒オリコン 週刊コミックランキング
というわけで久々にAmazonランキングに触れてみました。 一般的なランキングとは違った世の流れみたいなものが見えて面白いんですよね。 一度ハマると病みつきになるかもしれません。ランキング属性がある方はぜひやってみては?
さてあとは恒例オススメの初回限定版を挙げて終わりにしたいと思います。
 「こえでおしごと!(2)初回限定版」
昨年末に発売し、当初から大人気ヒットを飛ばしてる「こえでおしごと!」の2巻では はやくも初回限定版が発売されるようです。 どうやら恥ずかしい想いが沢山詰まったサウンドCDが同根されるとの事。うーん楽しみですね。
 「To LOVEる-とらぶる-15巻DVD付予約限定版」
そのクオリティの高さからか(?)今月発売になった13巻限定版は即売り切れ。 次の14巻もすでに予約受付は停止中という大人気っぷり。 掲載順位のヤバさに定評のある「To LOVEる」ですが、こちらは大好評の模様。
 DVD付き初回限定版『魔法先生ネギま! 27巻』
発売は秋・・・半年近く先ですね。気が早い。 この売れ行き次第(?)で劇場版の制作が決まるとか決まらないとか。 マガジン作品で劇場版アニメになるのって・・・金田一以来ですかね?他にありましたっけ?
 「DVD付き初回限定版 「kiss×sis」 4巻」
先月記事で触れた通り。 まだ予約できるようなので、見逃してた方はお忘れなく。
---------------------------------------------------------------------------- というわけで今後は毎週ではなく、 その月を振り返るような形でAmazonウォッチ記事を書ければと思いますー。 月イチならきっと何とかなるだろう・・・
そう思ってたら半年近く経ちました。ホントダメだなぁ。
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