
| 西野つかさ誕生日SS「遅れてきたプレゼント〜後編〜」 |
 イラストby康仁さん
ショートケーキを持って上目遣い・・・康仁さんSGJ!(スーパーグッジョブ)
前編読んで頂いた方、ありがとうございました。 お待たせしました後編スタートです!ちなみにオチはないのであしからず。
ちなみに前編読んでない方はこちらからドーゾ! →西野つかさ誕生日SS「遅れてきたプレゼント〜前編〜」
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ー4−
「なんで・・・淳平くんから?」
受け取った荷物は冷たかった。 急いで部屋に帰り、中を開けてみると・・・ リボンに包まれた箱が入っていた。 その上にちょこんと1枚のカードが乗っかっている。 そして・・・もう一つリボンに包まれた小さい箱があった。
カードには、
「HappyBirthday!つかさ from淳平」
と書かれていた。 そしてリボンの箱を開けてみると・・・
ハーフサイズの美味しそうなショートケーキが。
「・・・なんでハーフサイズ?」
普通ケーキはホールなんだけどな・・・ わざわざ切った後がある。どうしてだろう? ケーキの上にはロウソクが1本、立っていた。
「一人で食べろってこと・・・?」
何とも言えない悲しい気持ちが胸の底から湧き上がってきて、 思わず目が潤んできそうになる。 ・・・そういえばもう一つ箱があった。これは何だろう。 リボンに包まれた小さい箱。 リボンを取り、中を開けて入っていたのは・・・
ビデオテープだった。
テープの背には・・・「23歳のつかさへ」と書いてある。 淳平くん・・・ ケーキを冷蔵庫にしまい、 急いでテレビの前へと向かう。 テレビは先ほどと同じく沖縄台風直撃のニュースを映し出していた。
はやる気持ちを抑え、テープをデッキの中へと吸い込ませる。
「リモコンはと・・・・・・あった!」
リモコンの再生ボタンをプチっと押して・・・テープが回り出す。 真っ暗な画像がしばらく流れる。 そして・・・
「・・・わぁ」
真っ暗な画像が、いきなり満点の星空を映し出していた。 都会ではまず見る事の出来ない、沢山の星たち。 そのキレイさに思わず見惚れてしまう。 田舎の方でもここまでキレイには見えないかも・・・しれない。 そして画面が少しずつ移動していき・・・
「あ・・・」
南・・・十字星だ。 南の島じゃないと見る事が出来ないといわれてる・・・星。 まだ実際には見た事が無かった。理科の授業とかで見た事があるだけ。 すごく・・・すごくキレイ。
「つかさ」
突然、呼びかけられる。 え・・・? 後ろを振り向いたけれど誰もいない。 テレビに視線を戻すと。 少しずつ画面のズームがひいていく。 そして画面に現れたのは・・・
「・・・淳平、くん」
大好きな人が、そこに映っている。 今の声は・・・テレビから聴こえたのか。 テレビに映った淳平くんを見て、胸がどきどきしてる。 あはは・・・もう重症だなぁ。
「つかさ」
もう一度、テレビの中の淳平くんがあたしに呼びかける。 いつもと同じ・・・優しい声。
「・・・なあに?淳平くん」
そんな淳平の呼びかけに、応えてしまう。 本当の淳平くんには届かなくても。 ううん、ここにいる淳平くんも、淳平くんだ。
「誕生日・・・一緒に過ごせなくてゴメン」 「ううん・・・しょうがないよ」 「沖縄の空を・・・つかさに見せたくて。すごくキレイだろ!? 俺さ、実は沖縄初めてで・・・感動しちゃったよ!」 「うん・・・」 「このおーきな星空全部を・・・つかさにあげられたらな、って思って。 頑張って・・・撮ってみた」 「ありがとう、淳平くん」
その画面の中で一生懸命身振り手振りを加えながら、あちらこちら右往左往しながら、 動いてる淳平くん。 淳平くん・・・
「一緒に見たかったね」 「一緒に見たかったな」
あ・・・
淳平くんと声がかぶった。
「つかさと一緒に、見たかった。だから今度は一緒に見にこよう!」
うん・・・! そう言おうと思ったけどうまく声が出なかった。 声じゃなくて・・・涙が出てきた。 淳平くんの言葉の一つ一つが、あたしの胸に優しく刺さる。
「んで・・・これ・・一緒に食べよう」
突然画面に現れたのは・・・ハーフサイズのショートケーキ。 これは・・・ さっき送られてきたショートケーキの・・・もう片方? リモコンに手を伸ばし、一時停止ボタンをピッ。 潤んでた目を手で軽く拭う。 急いでさっきケーキを閉まった冷蔵庫へ向かい・・・ 中からケーキを取り出す。 そしてそのままもう一度テレビの前に戻って・・・
「やっぱり・・・一緒だ」
今あたしの手元にあるハーフサイズのショートケーキ。 それは今画面に映ってる、淳平くんの手元にあるケーキと一緒だった。 そして、淳平くんのケーキにも、ロウソクが1本立っていた。 淳平くんのローソクは青色で。 あたしのローソクはピンクだった。 再び台所に戻り、マッチを探す。 すぐに見つかって、再度テレビの前に座る・・・その前に。
部屋の電気を消す。真っ暗になる。
テレビから放つ光だけが、部屋をほのかに灯し出していた。 そーっとテレビの前に戻り・・・再生ボタンをピッ。
「火、つけてもらっていいか?」
画面上のケーキに、淳平くんが火をつけていた。 あたしも、マッチを一本取り出し、サっと火をつける・・・ ロウソクの優しい光が、あたしを包む。
「せーので、一緒に火を消そう」
「うん・・・こっちは準備万端だよ、淳平くん」
画面には、淳平くんの顔がアップで映ってた。 少し顔がこわばってる。 どうしたのかな?と思ってたら・・・
淳平くんが突然歌い出した。
「ハッピバースデートゥーユー・・・」
あ・・・
「ハッピバースデーディーアつーかさー」
淳平くん・・・ うん。あたしの知ってる、大好きな淳平くんの歌声だ。 相変わらずいい声だな。
「ハッピバースデートゥーユー!!」
パチパチパチと淳平くんが思いっきり手を叩く。痛そう・・・
「じゃあいくよ、つかさ!せーの」
あ、ちょっと待って・・・ すぅっと息を吸い込む。
フゥー
あたしの口から出た息で、ろうそくの明かりが消える。 部屋の中が、またテレビの灯りが照らすだけになった。
「23歳の誕生日、おめでとうつかさ!!」
大きな拍手と一緒に、淳平くんからのお祝いのメッセージ。 淳平くんの笑顔。 大好き。
「ありがとう・・・淳平くん」
大好き。
「つかさのことが大好きだから・・・」
うん。
「ずっとずっと大好きだから・・・」
うん。
「24歳も、25歳も。30歳になっても、40歳になっても。 ずっとつかさの誕生日・・・一緒に祝っていきたいから」
・・・うん!
「だから西野・・・あ、あ、じゃないつかさ!ご、ごめん!」
・・・減点10。
「ずっと一緒にいような、つかさ」
「うん・・・ずっと一緒に・・・いようね」
へへ・・・プラス100点! 更に倍で200点かな。 ご褒美にぎゅーってしてあげるから・・・ ぎゅーってしてほしいから・・・

「側に・・・きてよ、淳平くん」
手を頬に当てると、冷たくなっていた。 涙が・・・ずっと流れていたから。 止まらない。 止まらないよ、淳平くん。 貴方に会いたい気持ちが・・・止まらない。
会いたいよ・・・
流れてくる涙を止める方法が分からなかった。 視界がぼやけて、淳平くんが映ってる画面がよく見えない。 だめだ・・・ これ以上淳平くんを見たら・・・会いたくて会いたくて仕方なくなるよ。
停止ボタンをピっと押す。
側にあったクッションに顔をうずめる。 仕方ないって分かってたじゃない。 今回は会えないって、ちゃんと理解したじゃない。 帰ってきてから、いっぱい祝ってもらうって・・・そう言ってたじゃない。
うん・・・分かってる。
忙しい中、こんなビデオレターまで送ってきてくれた。 ケーキも送ってきてくれた。 すごく・・・嬉しい。 淳平くんの気持ちが・・・ここに沢山詰まってる。 淳平くんの笑顔が、声が・・・ あたしを満たしてくれる。 けど・・・
触れたいの。
淳平くんに触れたいの。 温もりを感じたいの。 ぎゅーってしてほしいの。 画面に映ってる淳平くんじゃ・・・ダメなの。 あたしに・・・触れてほしいの。
会いたいの・・・
涙が・・・止まらないよ。
流す涙の分だけ・・・淳平くんへの想いが流れちゃうんだから!
嫌でしょ・・・?
そんなのあたしも嫌だよ・・・
だから・・・あたしの涙を拭いに来てよ。
顔をうずめたクッションをぎゅーと抱きしめる。 涙は拭わない。 淳平くんの・・・仕事だもん。 停止したビデオからはもう何も流れてこなかった。 真っ暗な部屋。 微かに漂ってくる甘い匂い。 いつの間にか、雨が降り出したのか・・・雨の音だけが、部屋の中に響く。 ・・・ 淳平くんの・・・バカ。
ピンポーン
その静寂を、一つのベルが切り裂いた。
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 イラストby豆富さん
ハロウィン西野ーーーーー!! 箒を持ってる仕草がもうたまりません。表情と共に最高すぎです。
ここからどんな展開が待っているのか。 続きをドーゾ。
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−5ー
時計を見ると・・・22時にさしかかろうとしているところだった。
「こんな時間に・・・誰?」
胸が高鳴る。 自分で言っておきながら、答えは一つしかないな、と思った。 今度こそ・・・ 今度こそ、淳平くんだ!! もう・・・待たせすぎだよ! ちょっとすねてみようかな。 いっぱいっぱい困らしちゃうんだから。 それで・・・沢山ぎゅーって。してもらうんだ・・・
ドキドキいっぱいでドアホンに向かう・・・
ちょっと待っててね、淳平くん・・・ ドアホンに映った画面には・・・!
「毎度ー。宅配便です」
え?
たく・・・はい・・・びん?
ドアホンにはシロネコヤマトの制服に身を包んだ配達員さんが、 おじきをしてる姿が映っていた。 そんな・・・ 淳平くんじゃ・・・ないの。
無視するわけにもいかず、落胆した声で応え、 部屋を出る。 あ・・・今、顔くしゃくしゃになってる。 涙も・・・拭わなきゃ。 淳平くんが遅いから・・・自分で拭わなきゃいけなくなっちゃった。
バカ。
また涙が出そうになるのをグッとこらえた。 荷物を受け取りに、入り口近くまで歩いていく。
「どうもー」
今の自分の気持ちに反した、配達員さんのカン高くて明るい声が聞こえて来る。 ・・・別に配達員さんは悪くない。うん。 ちょっとフラフラしながら荷物を受け取る。
さっきの箱よりも小さな荷物。 送り元を見ると・・・
「え?」
また・・・淳平くんからだった。
え?
なに?
これ・・・どうして?
「すみませーん、ハンコお願いしていいっすか?」
ハっと我に帰る。 あ・・・ハンコ・・・ ま、また忘れちゃった。
「あ、ちょっと・・・待っててもらえますか?取ってきます」
二度も・・・なんて恥ずかしい。 荷物を片手に、急いで部屋に戻ろうとしてくるりと体をひるがえす。 この荷物・・・一体何なの? もう何が何だかわけが分からなくなってきた。 頭の中がグルグルしている。 ま、まずはハンコを・・・持ってかなきゃ。 部屋の入り口の扉を開けようと・・・
「つかさ」
突然後ろから誰かに抱きしめられる。
え?
え?
ええ?
後ろから回された腕を見ると・・・シロネコヤマトの制服だ!
え、なに?
え?え?え?
けど、けど・・・
い、今の声って・・・
「じゅ、淳平くん!?」
首を後ろに回して・・・顔を見上げると・・・ そこには・・・
今、一番会いたい人の顔が・・・あった。
「・・・ただいま、つかさ」
えええーーーー!?
じゅじゅじゅじゅ淳平くん!?
え?え?え?
なんで?どうして?
「なんで・・・淳平くん!?ほ・・・本物?」
あまりに動転しすぎて自分で何を言ってるのか分からない。 何がどうなってるのか・・・自分でも分からない。
後ろから抱きしめたまま、にっこりと淳平くんが微笑む。
「・・・本物だよ、つかさ」
そして・・・ 突然目の前にキレイな花束が現れた。
え・・・
「ハッピーバースデー!つかさ!」
えええ!?
もうホントに何が何だか分からなかった。 ただただ、瞳から涙が流れてくるだけだった。
「・・・とりあえず中に入れてくれる?つかさ」
呆然として固まってるあたしに淳平くんが問いかける。 あ・・・ここ、廊下だった・・・
「う、うん・・・な、中に入って?淳平くん」
訳のわからないまま、もう一度部屋の中に戻っていった・・・
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 イラストbymauさん
ペロっと舌を出してる西野が最高にイイ!です。 こういうプチ小悪魔?なトコも魅力なんですよね〜素敵イラスト最高っす!!
さて誕生日SSも次が最終章・・・ どんな結末が待ってるのか。貴方の目で確認してみてくださいね。
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−6−
「送ったビデオ見てくれた?」
まだ呆然としてるあたしに淳平くんが聞いてきた。
「う、うん・・・全部は見てないんだけど・・・」
それよりも何よりもすごく気になるところが・・・ある。 間髪入れずに淳平くんに尋ねる。
「ね、ねぇ?その制服・・・なんで着てるの? いつから淳平くん、シロネコヤマトの配達員さんになったの?」
「んー?ああ、コレ・・・?」
それに応えて、淳平がシロネコヤマトの制服を指でつまむ。 イタズラッ子な笑顔を、あたしに向ける。
「映画の機材っていうかさ・・・衣装であってさ。 借りてきたんだ」
借り・・・物?
「わ、わざわざ着替えて・・・きたの? っていうかさっき声が・・・入り口の時は声が違ってたよ。それに・・・」 「これ?」
いつもとは違う、カン高い声で応える。 淳平がポケットの中からメガネとヒゲを・・・取り出す。
「これも映画で使ってた・・・やつ。 声はね・・・こういうのがあってさ。これ使うと自分の声変えられんの。」
伊達メガネ・・・つけ・・・ヒゲ? 変声機・・・? だからさっき妙に声がカン高くて・・・ え・・・ ぜ、全部・・・
「だ、騙されたー」
かーっと顔が赤くなるのが自分でも分かった。 ごまかすように、口をぷーっと膨らまして淳平くんをポカポカ叩く。
「いてて。ごめん、ごめんってば。 つかさを・・・驚かしたくてさ。まさかこんな上手くいくとは・・・」 「だって、だって・・・淳平くんだと思ってたら違ってて、 すごいがっかりして・・・バカー!」
何か悔しい・・・ ふんだ・・・
「ホントはさっき、入り口でバア!って正体明かすつもりだったんだけどさ、 あまりにつかさがボーっとしてるから・・・後ろをこっそり後つけてもわかんないんだもん、 危ないぜ」
「だって・・・また淳平くんから荷物が届いてたから・・・」
そうだ。 さっきの小さい荷物、一体何なんだろう。
「これ・・・何が入ってるのかな?」 「・・・あけてみて」
小さな箱を開けると・・・ 更にリボンに包まれた小さくて可愛い箱が入っていた。 リボンをほどいて・・・中を開けてみる。
「あ・・・」
すごくキレイな・・・指輪が入っていた。 これって・・・? バっと淳平くんの方を見る。
「結婚しよう、つかさ」
・・・え?
「ずーっと待たせてごめん。今つかさがつけてる指輪・・・ ずっと前にクリスマスにあげてからずっとつけてくれてたよな」
「・・・」
「もう俺はつかさを離したくない。 だから、その気持ちの証に・・・これを送るよ」
じっと・・・淳平くんを見つめる。 その眼差しが、この言葉が、この想いが真剣だって事を・・・教えてくれた。 うん・・・淳平くん。
「つかさ・・・?」
「ねぇ、ぎゅーってして」
少しキョトンとした顔をしたが、すぐに優しい顔になって・・・ 淳平くんが近づいてくる。 そして・・・その腕の中にあたしが吸い込まれる。 淳平くんの腕が・・・あたしを強く・・・抱きしめる。 大好きな淳平くんの匂いに包まれている。 触れてほしくて仕方がなかった。
会いたくて仕方がなかった。
あたしの身体全体が・・・嬉しいって。そう叫んでる。 あたしの全部で・・・淳平くんを感じてる。
嬉しい。 嬉しいよ・・・
淳平くんがここにいて、抱きしめてくれる。
そんな単純な事かもしれない事を、こうして喜べる。 幸せを感じている。 それが・・・あたしの答えだよね。
抱きしめられたまま・・・淳平くんに告げる。
「ねぇ・・・さっきまだハンコ、押してなかったよね?」
「え・・・あ、うん」
「忘れちゃったから・・・これで代わりになる?」
目を閉じて・・・淳平くんに優しく・・・キスをする。
沢山の大好きっていう気持ちを込めて。 その触れたかった唇に。 私の答えを・・・印す。
「う、うん・・・確かに受け取りました」
「へへ・・・ふつつか者ですが、今後とも宜しくね!」
すごく照れてる淳平くんが、ここに、いる。 かわいいな。
「お、俺の方こそ・・・宜しく!」
またぎゅーって抱きしめてくれる。 こうして淳平くんに抱きしめられるのが・・・本当に幸せだよ。
「あ・・・」 「つかさ!」
今度は淳平くんからキスをしてきてくれる。 もっと・・・もっと・・・激しいキス。 頭の中が・・・ぼーっとしてくる。 考えられるのは・・・淳平くんの事だけ。
「つかさと・・・愛し合いたい」 「あたしも・・・淳平くんと・・・きゃっ」
いきなりそのまま抱っこされてベットへと運ばれる。 軽々とあたしを運んでくれるその腕は、すごく頼もしい。 出会った頃よりも、ずっとずっと・・・ ずっとずっと・・・好きになってる。
ぽすんっとベットに寝かされる。 大好きな淳平くんの顔を・・・見上げる。
「ずっと・・・待ってたんだから。 沢山・・・愛してね」 「・・・もちろん」
淳平くんの唇が・・・あたしの唇に重なる。 淳平くんの手が・・・あたしの身体に沢山触れてくる。 淳平くんと・・・あたしの身体が一つになる。
沢山の愛があたしを包み込んでくれる。
ありがとう・・・淳平くん。
今・・・流れ出た涙は、淳平くんへの気持ちが溢れ出ちゃったんだと思うよ。
「愛してる・・・つかさ」 「あたしも愛してる・・・淳平くん」
淳平くんの指が、あたしの涙をスッと拭ってくれる。
「へへ・・・」 「どうした?」 「あたしの涙を拭う役目は・・・淳平くんだからね!」
そう言って淳平くんの胸にまた飛び込む。
世界で一番幸せな夜は、まだまだ続いていく・・・
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−エピローグ−
「ふぅ・・・」
大きく息をはく。 隣では西野が寝息をたててスーっと寝ていた。 頭をそっと撫でる。
「ん・・・」
微かに西野が反応する。 生まれて初めてのプロポーズ。 西野は笑顔で・・・受けてくれた。 それが本当に嬉しい。
それにしても色々ギリギリだったなぁ。 一昨日、角倉さんにプロポーズする、という事情を話したら・・・
「それは誕生日に言わないとダメだろう?」
という鶴の?一声で、撮影日程が大幅に前倒し。 沢山の人に迷惑をかけてしまった。 結果的には台風が直撃だったから、その事が結果オーライになったのだが。 それでもギリギリまでどうなるか分からなかったから、 西野に自分の気持ちを込めたビデオレターを送った。 沖縄で見た星空が本当にきれいで・・・ それを西野に見せたいって。
けどホント間に合うかどうか分からなかった。 台風が近づいていて、飛行機が飛ぶか飛ばないかギリギリだったし・・・ 空港についてタクシーぶっ飛ばして。 タクシーの中で着替えて。 途中花屋に寄って。
・・・けど上手くいってよかったな。
西野はちょっと怒ってた?けど・・・
西野の誕生日、一緒にいれてよかった。
色々心配かけて・・・悲しい思いさせて・・・ごめんな。
西野の唇に、自分の唇を重ねる。
「・・・ん」
あ。
「・・・んー?淳平くん?」 「・・・ゴメン。起こしちゃったな」
閉じていた西野の目がうっすらと開く。
「んーいいよー。なぁに?」 「いや・・・何でもないよ。ごめんな、おやすみ」
ポンッと西野の頭に手をのせる。
「へへ・・・おやすみ。 ね・・・ちゅーして?」
少し寝ぼけ気味な西野がものすごく可愛い・・・ そんな可愛い西野の唇にキスをする。
「んー。淳平くん・・・大好きだよ」 「俺も・・・大好きだよ、つかさ」
その瞳がまた閉じていく。
ちらっと横を見ると、西野が作ってくれた沢山の料理を食べつくした後が見えた。 二人とも異様にお腹が空いててあっという間にたいらげてしまった・・・ ケーキは、もう一度ろうそくをつけてお祝いした。
ビデオ・・・
ビデオの中の最後に隠れ?メッセージがあって。 一番最後まで見て、一度ザーっていう画面になった後に、 もう一度画面が切り替わるようになってたんだ。 そこに、実はプロポーズの言葉を入れておいたんだよね・・・ ま、それは黙っておくか。 やっぱりちゃんと会って言う方が絶対良かったし。
「むにゃ・・・淳平くん・・・ビデオ」
「え?」
また眠りについたと思った西野が喋りかけてきた。 ちょうど今ビデオの事を考えていたので・・・ドキっとした。 寝言かな?
「ビデオに映ってた・・・星空、きれいだったよ」 「そっか・・・良かった」 「南十字星・・・すごくキレイだった」 「うん・・・」 「ねぇ、淳平くん?」 「ん?」 「・・・新婚旅行は沖縄に行きたいな」 「え?」 「南十字星を・・・一緒に見よう?」
「・・・うん、一緒に見ような、つかさ」
「うん・・・」
それだけ言ってまた西野は眠りにつく。 いつの間にか雨は止んでいて。 月明かりが部屋に差し込み・・・ その光が、西野の左手の薬指にある・・・小さな十字の形をした指輪を照らしていた。
おしまい。
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というわけでいかがだったでしょうかーー!? こればっかは皆様からの反応を聞いてみないと何とも・・・ 初夜小説の出来が個人的にも良かったなーと思えるだけに、 今回のはかなり不安っす。
誕生日SSを書こう!と思ったのが誕生日当日の16日だった為、 あまりネタを熟成させる事も出来ず・・・ まああまり気にせず、書きたいままに書いていきました。 大体の大枠の話の筋は決めていたものの、 相変わらず書いてる最中に話を組み立ててってましたよ・・・
実は当初プロポーズさせるつもりなんてサラサラなかったんですが、 何故かプロポーズしてました。不思議ですねー まあ4年間も待ってたんですから・・・ね? (プロポーズの時に宅配便業者の制服を着て・・・もどうかと思いますがw)
あと途中色々矛盾点があるかと思いますが、 そこは目をつぶってくださいね。(荷物の事とか、ビデオの事とか・・・ あとケーキを半分にして食べる辺りの話は、某恋愛マンガからパクってますw)
というわけで久々の西野SSは楽しかったですー やはり筆が進みます。 いや美鈴SSが遅れてる言い訳じゃあないです、ハイ。 そちらもしっかり完結させますので。
であ今回の誕生日SS「遅れてきたプレゼント」の感想をお聞かせ下さい〜 以下のアンケートから項目を選んで、 できればコメントで残して頂けるとひじょーに嬉しいです。 (今後の小説のむちゃむちゃ参考にさせて頂きますです)
このSSの挿絵も募集中〜 素晴らしき絵師の方々、いつでもお待ちしております。
それでは長い長い物語を読んで頂きありがとうございました!! これからもずっと西野つかさを応援し続けていきたいと思います。
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